ひとと自然と⑦―心臓外科医の写真紀行記

Pocket

北京オリンピックは数多くの見せ場や感動を残して終わりました。たまたまこのシリーズでは最初(大連、5年前)と最後(北京、3年前)の部分が中国の写真です。多くの人たちの努力で中国が急速に成長しているのを大連でも北京でも感じましたが、アメリカやシンガポール(いずれも中ほどに写真があります)などと比べると、後者には何となくゆとりやそこから来る美しさ・センス・ユーモアがあるように思います。その点日本はどうでしょうか。 心臓手術では手術室のピーンと張りつめた空気や重要ポイントでの静寂さが事故予防に役立つとかつて海外で教えられ、お互いに真剣勝負の心構えでやって来ましたが、真面目さだけでなくゆとりやりラックスもまた大切と知り、最近はここというポイントどころでは緊張感を漂わせながら、その部分が過ぎればジョークを誘発しては一緒に楽しむ雰囲気を作っています。チーム全体のパワーアップにつながっているようです。中国にも少しリラックスしてエコや自由を考えて頂きたく思うこのごろです。 2008.米田正始

第1集  第2集  第3集  第4集  第5集  第6集 第7集  第8集 第9集 第10集 第11集

心臓外科医の写真紀行記トップページ

« 1 2 »
Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。