がんをお持ちの心臓病患者さんについて――入念な治療戦略を【2020年最新版】

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最終更新日 2020年3月4日

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医学の進歩によってがんの患者さんも心臓病の患者さんも以前より長生きできるようになりました。

そうした中で、心臓手術を受ける患者さんががんを持っておられるとか、かつてがんのオペを受け今も治療中などのケースが増えました。

 

健康な胃です癌に侵された胃です。複数の病気をもつ患者さんほど、心臓のオペは迅速かつ的確に行う必要があり、心臓外科チームの腕の見せ所ともいえます。

 

また腫瘍免疫を守るための工夫を行っています。

これによって心臓手術の最中もできるだけがんを安定化させることを目指しています。

 

従来のハートセンターのような専門病院ではがんの専門家や検査・治療の体制がありません。

 

がんを持った患者さんが治療を求めて来院される機会が増え癌に侵された肺ですており、私たちもがんの専門家とタイアップし、がんが落ち着いている患者さんや、がん治療・オペの前あるいは後の心臓手術に積極的に取り組んでいます。

心臓・血管の病気を早く治し、もとのがんの先生にお返しして、安心してがんの治療を進めて戴けるようにしています。

手術事例(がんをお持ちの患者さんに対するオフポンプ冠動脈バイパス手術)をご参照ください。健康な肺です

 

 

とくに現在がんから出血していて止まらないなどの危急の状態での心臓手術の場合は総合病院内のハートセンターの利点が活かせます。

 

こうした病院の特長を考えた連携は地域医療や広域医療を良くするために大切と考えています。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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