お便り 5 僧帽弁再置換術の患者さん

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Himawari_b患者さんは関西在住の70代男性です。

かつて他病院で2度の心臓手術を受けておられますが、

昔、僧帽弁に植え込まれた人工弁が血栓のため機能不全を起こして

心不全・溶血(血液が壊れて障害がおこります)・腎不全の状態となりました。

 

このままでは命が危ない状態でしたが、

地元の病院で手術は危険と言われてネットで調べてハートセンターへ来られました。

2009年2月に再手術(僧帽弁再置換術)を行い軽快退院されました。

 

僧帽弁再置換術は通常の弁置換手術と比べるといくつかの注意点があります。

しかしこれに慣れた心臓外科医にとってはそう難しいものではありません。

それよりも手術前に全身が衰弱しているという問題があり、しかも3度目の手術ということで単なる僧帽弁再置換術よりも要注意でした。

 

その患者さんの娘さんからのお礼のメールです。

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米田先生御机下

父が大変お世話になり、無事に退院させて頂いたにもかかわらずお礼が遅れて申し訳ありませんでした。

退院後には徐々に体力も回復してきて、電話の度に「楽になった、先生のおかげで命拾いできた。」と喜びの声を聞くことができています。退院後の受診も無事に済み安心しております。

趣味の車の運転も12月頃より出来なくなってきていましたが、(術後の)受診後より少しずつ母親とドライブに出かけているようです。また8月には、初めての孫の結婚式にも元気な姿で出席することができそうです、

昨年の暮れの状況から考えると、先生のご助言のおかげで、あっという間に時間が経過し今があるのが奇跡のようです。

本当に有難うございました。出来るだけ長くフォローをお願いしたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いいたします。 今後も先生のご健康とご活躍をお祈りしております。

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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