大震災のとき健康を守る方法――6 ケガ

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大けがの場合は何としても病院へ行く手立てを考える必要があります。

Ilm21_ba03040-sそれほど大きくないケガで、かつ交通手段も寸断され、移動できないときはどうでしょうか。

手元にイソジン、アルコールその他消毒薬があれば良いですが、それらがない場合でも、ケガはまずなるべくきれいな水で洗いましょう。

土や砂を落とすことが大切なのです。

ばい菌による被害を大きく減らすことが可能です。とくに感染性心内膜炎(略称IE)を予防することはいのちを救うことにつながります。

水道や井戸水が使えればそれで大いに役立ちますが、それらがないときにはたとえ川の水ででも土を落とし、最後に(可能なら)少量のミネラルウォーターで流すと細菌感染の恐れが減ります。

もちろんケガですから、なるべく早めに病院へ行く手立てを。

心臓病の患者さんとくに弁膜症や人工血管の患者さんは普通よりややばい菌に弱いと考え、上記のような慎重な対応をお願いします。

弁膜症の場合は感染性心内膜炎への注意が、人工血管の場合はその感染への注意が大切です。

もしそうしたことが起こればそれはしばしばいのちにかかわるからです。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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