BLS(一次救命処置)の勧め AEDも含めて

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いのちを救う! お互いに!

BLSという言葉をご存知でしょうか。

 

Basic Life Supportつまり一次救命処置のことです。最近は学校や職場、地域その他さまざまな場面でこのBLSの講習会が開かれているため、すでによくご存じの方も多いのではないかと思います。

 

しかしもしまだ講習を受けておられない方があればこの機会にそれをお勧めします。

 

というのは周囲の方がもし心肺停止状態になれば、4分以内に脳死になってしまい、取返しがつかなくなるからです。

 

救急隊がいくら頑張っても電話から4分以内に到着するというのは極めて困難だからです。そもそも電話するだけでも1分はかかりますし、救急隊が現場に到着してからでもドアを開けて名前を確認するだけでも何十秒かかかるでしょうから、4分というのは受け身の姿勢ではほとんど無理、という短時間なのです。

 

その時、もしBLSの心得があれば、ひょっとすると、大切な人、肉親や友人のいのちを助けることができるかも知れないのです。

 

BLSには心肺蘇生(CPR)やAED()の使用などが含まれます。うまくやれば、かなり救命に役立つのです。

詳しくはACLSやBLSのホームページをご参照ください。

ここではポイントを記載します。

 

******* BLSのポイント ******

 

意識のない人を見つけた!とか 目の前で倒れた!

↓ 周囲の安全を確認 (この時、大声で人を呼ぶとうんと能率が上がります)

緊急通報とAEDを要請 →→→→→→→→ AEDを取りに行く

↓                                 ↓

呼吸を確認する                        ↓

↓ 大声で呼びかける、                    ↓

↓ 呼吸をしていないか正常な呼吸でない場合は    ↓

CPR心肺蘇生を開始!                   ↓

      胸骨圧迫から開始                   ↓

      胸骨圧迫だけでもOK                 ↓

       人工呼吸ができるなら行う              ↓

       AEDで解析! 指示されれば電気ショックを行う

.                              2分ごとに繰り返す

*********************************

 

ポイントをまとめると上記のようになりますが、個々の操作を正しく行うことが効果を高めます。

その場で取説を読む時間はありません。

なので是非BLSの講習をせめて1回は受けて欲しいのです。

 

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AEDで危険な不整脈を治せる可能性があります。(柏市のHPから)

心臓マッサージの仕方、どのくらい胸を押すと良いか、AEDを正しく素早く使う方法、などなど少し学ぶとうまくなります

それと前述のように、大声で人を呼ぶ、これによって救命率が上がります。恥ずかしがってはいけません。

たとえばもし助っ人が一人得られれば、その人にAEDを取りに走ってもらい、ご自身は倒れた人の蘇生救命を直ちに開始できるのです。このメリットは大きいですね。

 

いざという時に、目の前でご自分の大切な人がなすすべもなく死んで行く、そうした悲劇を回避するために

ぜひ講習を受けましょう!

 

そしていったん蘇生つまりよみがえれば、直ちに病院へ行き、しっかりと原因の解明や病気の診断、治療へと進めます

生きていてこそいろんな工夫ができ、楽しみが増えるのです

 

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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