5.大動脈疾患―急を要する病気や気づきにくいものが 【2021年最新版】

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最終更新日 2021年9月2日

1. 大動脈疾患について

大動脈疾患は高齢化や動脈硬化・高血圧の増加に伴い増えています。
とくに大動脈がこぶのように大きくなる大動脈瘤と大動脈の壁が内外に裂けて破裂する大動脈解離が多いです。
それぞれに対する適切な治療法がありますのでそれぞれの病気の内容を知っておくと役に立つでしょう。
とくに大動脈解離は一刻を争う事態ですので知っておかれるといざという時に命が助かります。
右図は心臓と大動脈の全体を示します。

1. 手術が必要な大動脈の病気とは?

要するに破れる恐れが高いものです

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2. 大動脈解離とは?

大動脈の壁が内外に裂けます。多くは命の危険が迫る状態です

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3. 真性胸部大動脈瘤にはどういうものが?

場所や形・サイズで対応が異なります

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4. 大動脈基部拡張症とは?

複雑な構造ゆえ深い理解が大切です

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5. 上行大動脈石灰化とは?

上行大動脈の置換が不要なときのテクニックがあります

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6. 腹部大動脈瘤とは?

お腹の大動脈は壊れやすいのです

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  • 腹部大動脈瘤はどれくらい破れやすいの?

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  • 腹部大動脈瘤切るべきかどうか?

    EVAR(ステントグラフト)時代に

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7. 腸骨動脈瘤とは?

大動脈瘤ではないのですが、腹部大動脈の類縁疾患です

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2. 市民公開講座から、大動脈の病気の解説です

ちょっとした知識がいのちを救うことがあります

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3. 大動脈疾患の治療や手術について

大動脈疾患の治療法はこの数年間で大きく進化しました。
腹部大動脈瘤の手術はもちろん、弓部大動脈瘤や大動脈解離の手術を始め、従来型の手術の成績は改善しました。
さらに大動脈瘤の状態によってはカテーテルをもちいて内側から治すステントグラフトも大きく進歩しました。
また外科手術との併用(ハイブリッド治療)で患者さんの体への負担を減らすという方法もあります。下記の新しい治療法のページとともにご覧下さい。

1. 弓部大動脈瘤の手術について

心臓血管外科領域では比較的大きな手術に属しますが、熟練チームであれば比較的短時間で、かつ安全に手術できるようになりました。
ただし他の病気を合併しているとき、とくに脳梗塞や腎不全があれば、それらに対する十分な対策が必要です。

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2. 上行大動脈瘤の手術について

上行大動脈瘤手術にも比較的簡単なものから複雑なものまであります。
的確に治せばかなり安全なものになっています。

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3. 下行大動脈瘤の手術や治療について

下行大動脈瘤にはお薬からステントグラフトさらに手術まで、その状況に合わせて、なるべく優しい治療法を選びます

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4. 腹部大動脈瘤の手術について

手術の完成度が高く安全な手術になりました。
さらにステントグラフト(EVAR)というカテーテルで入れる折りたたみ人工血管治療が使えるケースも増え、患者さんの状態や年齢・体力に応じて最適なものが選べます

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5. 腸骨動脈瘤の手術について

外科手術とステントグラフト(EVAR)の2つがあります

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6. 大動脈解離の手術はどのようにするのですか

上行大動脈がらみの場合は手術しないとまもなく死亡することが多いため原則として緊急手術となります。
上行大動脈、場合によっては弓部大動脈を人工血管で置換します。

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7. 大動脈基部拡張症の手術はこちらをご覧ください

弁が壊れていなければデービット手術という自己弁温存手術が、弁が壊れていればベントール手術(ベンタール手術)などを行います。

大動脈基部拡張症の手術はこちら
ベントール手術はこちら
デービッド手術はこちら
フロリダスリーブ手術はこちら

大動脈疾患の中でもマルファン症候群あるいはそれに類した結合組織疾患の患者さんでは一般の大動脈瘤や解離よりもより注意が必要です。
予防策や早期発見・早期治療が安全のために重要です。
最近のEBM(証拠にもとづく医療)、ガイドラインでも従来より一回り小さい間に治すことが勧められています。

4. 大動脈疾患、やや新しい治療法について

大動脈疾患の治療成績は今後ますます改善が期待されます。その中の主要部分を占めると考えられるのが次の治療法です。

1. ステントグラフトはどのように役立つのですか

新しい治療法で適切に使えば有用です。

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  • 腹部大動脈瘤はどんなときにEVARや手術などが必要に?

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  • 腹部大動脈瘤に対するEVARの利点

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  • EVARに適した腹部大動脈瘤とは?

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  • ステントグラフトの合併症にはどういうものがあるのですか?

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  • 胸部大動脈瘤に対するステントグラフト(TEVAR)の利点は?

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2. 大動脈のハイブリッド治療の実例をしめしてください

今後増えて行くでしょう

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5. その他、大切なこと

大動脈疾患も油断なく、しかし無用に恐れることなく、正面から問題と向き合い、医師・医療者と患者さん・ご家族のチームで的確な治療を行えば、その多くが助かる時代になりました。
以下にその実際を解説します。
難病と言われて来た大動脈炎症候群(高安病)の患者さんの治療成績もかなり改善しています。

1. 大動脈瘤や大動脈解離の患者さんを助けるために大切なことは?

ほぼ治せる病気で治療を受けずに死んではいけません

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2. 大動脈炎症候群の患者さんでは手術できるのですか?

簡単とは申しませんがさまざまな工夫で治せるようになってきています

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6. 病診連携の講演会(医療者向け)から

平成25年10月に奈良市で行われた米田正始の講演会から。
大動脈疾患の手術を解説します。タイミングさえはずさなければ急性大動脈解離や弓部大動脈瘤は安全に治せる病気になりました。腹部大動脈瘤はより安全に、しばしば切らずに治せます。これらの進歩を解説します。
音がやや小さいため、ボリュームをあげてご覧ください。ご要望にお応えし字幕をつけました。
医療者の方々向けです。一般の皆様にはちかぢか一般向けを予定しています。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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