2) 心臓の動脈硬化症は―よくある病気ですが怖い病気でもあります

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Q: 心臓の動脈硬化症はどうなるのですか?

冠動脈バイパス手術のできあがりの一例。内胸動脈は動脈硬化を防ぐホルモンを作るため心臓の冠動脈よりも硬化しにくいためバイパス手術のあとは長持ちしやすくなります 

A: それは主に冠状動脈の硬化になりますので、本ホームページの虚血性心疾患のページをごらん下さい。


冠動脈が硬化して狭くなると狭心症が起こり、詰まってしまうと心筋梗塞となり、命にかかわる危険な状態となります。

そのため、そこまでに、カテーテルによってステントで狭いところを広げたり(PCIと呼びます)、それでは不安定・不十分なときにはバイパスを付けて冠動脈や心臓を守る冠動脈バイパス手術を行います。天皇陛下がこれを受けられてからすっかりおなじみになった手術です。

 

図は冠動脈バイパス手術の典型的な形を示します。

その患者さんの冠動脈の状態や体力年齢その他のさまざまな条件を考えて、いちばんぴったりした方法を選びます。

 

内胸動脈などはさまざまなホルモンを作る力があり、冠動脈よりも動脈硬化が起こりにくいという特長があるため、心臓(狭心症)の治療に有利です。

いわば冠動脈が若返るわけです。

手術後も強い薬(抗血小板剤)などを飲まずに済みますのでカテーテルPCI(ステント治療)より有利な場合もあります。

そこで患者さんの冠動脈や全身の状態をよく考え、その患者さんに有利なものを選ぶようにしています。

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執筆:米田 正始
医誠会病院スーパーバイザー 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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