バーロー症候群、患者さんの想い出 2

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Bさんは約20歳の女性です。僧帽弁閉鎖不全症、それもバーロー症候群と言われて遠方から私の外来へ来られました。

ご年齢と全身の血管に動脈硬化がなかったこと、そして私たちのポートアクセス手術がかなり熟練の域に達したことから、バーロー症候群の複雑僧帽弁形成術でもポートアクセス法でオペできると判断しました。

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手術では前尖の三角切除を2か所行ったうえで、ゴアテックス人工腱索を合計10本立てました。そのうえでリングを用いて仕上げをしました。

これらの操作を長さ5㎝の小さい創ごしにやりました。

術後経過は順調でまもなくお元気に退院して行かれました。

Bさん、これからは健康人として楽しくやって下さい。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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