最終更新日 2019年12月28日
◾️第9回アジア弁膜症シンポジウム(Muluシンポジウム 2018年11月7-10日 京都)のご報告はこちら
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このページの目次
1)まず、総じて
3)大動脈弁
4)三尖弁
7)抗凝固療法
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ご参考に: 日本心臓財団ホームページから 弁膜症にご用心のキャンペーンはこちらです
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はじめに、心臓弁膜症とは:心臓弁膜症とは心臓の中にある弁がうまく閉じなくなるか開かなくなる病気です。近年増える傾向にあり、これは人口の高齢化や動脈硬化の進行、さらには心筋梗塞などの虚血性心疾患の増加などが関与しているようです。
心臓弁膜症の中には心不全、二次的な脳梗塞や肺炎などで命を落とす方が少なくありません。
しかし日ごろからちょっとした注意をし、予防や早期発見をすれば、予後は改善します。
上図に心臓の4つの弁を示します。
しかも高い生活の質(QOL)が得られる治療がいっそう重要です。
つまりあらゆる技術を駆使して弁形成を完遂することが大切なのです。
いずれにせよ心臓弁膜症は患者さんにとって勉強のし甲斐があるとも言えましょう。
ここではまず総論で心臓弁膜症全般の解説を行い、ついで個々の項目を具体的に説明します。
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なおお問い合わせはこちらまでどうぞ。
1)まず、総じて
① 心臓弁膜症 とは? 弁の病気ですが進むと体もやられます。ある意味現代病です、、、続きを見る
◆ 弁膜症の動向について: 動きがあります。時代とともに変遷があり、その注意点も変化し、、、続きを見る
◆ 弁膜症の恐ろしさは: こうしていのちを落としかねないのです、、、続きを見る
② 弁膜症にはどんな原因が?注意点は? 的確な治療のために欠かせません、、、続きを見る
③ 弁膜症の手術 としてはどのよ うなものが? 大きく分けて2つあります、、、続きを見る
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④ 弁形成術 について、概説します → 続きを見る
◆これから赤ちゃんを産みたい患者さんにーーー妊娠・出産に合う心臓手術:患者さんの人生を守ることにつながります、、、続きを見る
⑤ 心臓弁膜症の名医とは?:狭心症や冠動脈の名医とはちがう?、、、続きを見る

⑥ ミックス手術について: 創がちいさく夏服が着易い手術。患者さんに優しい手術?安全を維持しつつ、早期の社会復帰をめざして、、、続きを見る
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◆ 傷跡が目立たない心臓手術とは:美容のためだけではなく、、、続きを見る
◆ とくにポートアクセス手術について: MICS手術の代表例です。骨も切らず、創がいっそう見えにくくなり、、、続きを見る
◆ ハートポートとはどういう器械なのですか?:より優しい心臓手術を目指した器械です、、、続きを見る
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◆ ポートアクセスの位置づけは?:過渡期それとも一つの完成型?、、、続きを見る
◆ロボット手術とは:ダビンチに代表されるロボット手術の意義は?、、、続きを見る
◆ ポートアクセス法が前向きに安全に貢献する場合とは? 美容目的ではなく安全目的で使う場合もあるのです、、、続きを見る
◆ 美しいポートアクセス・LSH法とは?: より安全に、よりきれいに。メインの傷跡に加えて小さい傷跡があちこちにつくのは良くないので、、、続きを見る
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◆ 前腋窩線アプローチのMICSとは: さらに進化したMICSの姿です、いくつかのメリットがあり積極的に活用し、、、続きを見る
◆ ミックス手術の費用は? お金が余分にかかるのでしょうか?、、、続きを見る
◆ ミックス手術と安全性について: 安全性を確保する方法があります、、、続きを見る
◆ 術後の痛み軽減について:
痛みをしっかりとコントロールしてこそ、小さな創が意味を持つようになるのです、、、続きを見る
◆ 社会復帰が早いのは本当? 痛みが減れば運動や心臓リハビリも進み復帰は早まります、、、続きを見る
◆ もう一つのミックス: ミックスが医学的にできない場合でも早い仕事復帰、クルマ運転復帰を、、、続きを見る
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◆ ミックス手術と美容効果: 美容は結果であり目的ではありませんが、多くの方々に喜ばれて、、、続きを見る
◆ 胸骨「下部」部分切開法とは?: やや簡略型ですが、胸骨上部切開より進化したMICSです、傷跡も見えにくく痛みも減って役立つことがあり、、、続きを見る
◆ ポートアクセス法による僧帽弁形成術: LSH法のビデオです。
術者の視野とカメラの視野が少し違うため、実際にはこの動画よりもよく見えます。僧帽弁がほぼ正面に見え、把握しやすいのがこの方法の良いところです。
⑦ 自己心膜について: 心臓や大動脈、弁の形成や再建に使える材料となります。その長所や限界も見えてきました、、、続きを見る
⑧ 心臓ペースメーカー: 脈が遅すぎるときに威力を発揮します、携帯電話が使えないのは昔の話、、、続きを見る
⑨ 上行大動脈の石灰化: かつては大きな問題でしたが今はより良い解決法が、、、続きを見る
心臓弁膜症の代表例として僧帽弁膜症があります。
昔も今もよくある病気で、ある程度重症になれば心不全、不整脈(とくに心房細動)、血栓やそれによる脳梗塞などの問題が起こりやすいです。
僧帽弁膜症とくに閉鎖不全症では経験豊かなチームなら弁形成ができることがおおく、後の安全性・長期の生存率や生活の質が良くなります。
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2) 僧帽弁膜症
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①どんな原因で?:僧帽弁膜症の原因はいくつかあり、、、続きを見る
◆ 僧帽弁閉鎖不全症 について。高齢化社会の中で現代病になりました、、、続きを見る
◆ 僧帽弁逸脱症:これ単独では病気とは限りませんが、注意点もあり、、、続きを見る
◆ 僧帽弁狭窄症:今なおある病気で、閉鎖不全症とは異なる注意が必要です、、、続きを見る
◆ リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症について:かつては弁置換の対象でしたが、近年は弁形成のチャンスが増えました、、、続きを見る
◆ 感染性心内膜炎、略称IEについて: このページの後ろの方 6)に説明があります
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◆ IHSS(大動脈弁下狭窄症、別名HOCM)にともなう僧帽弁閉鎖不全症:通常の弁膜症とは違う手術が必要で、よりエキスパートの領域です、、、続きを見る
◆ 機能性僧帽弁閉鎖不全症とは? 2種類あり心不全に注意です。これも専門家に相談するのが安全安心です。エキスパートなら弁形成が可能となったからです、、、続きを見る
◆ 心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症とは? 心房細動と巨大左房に続発する病気ですが、まだ医師の間でも十分には知られていないため、、、続きを見る
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② 僧帽弁形成術について: その後の人生が前向きに変わります。ただし熟練外科医に依頼することが必要で、、、続きを見る
◆ ミックスによる僧帽弁形成術: 傷跡が目立ちにくいだけでなく、もっと大切なことが、、、続きを見る
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◆ 妊娠や出産に役立つ弁形成術: 弁形成によって人生が変わったと大変喜ばれています、、、続きを見る
◆ ポートアクセス手術のMICS中での位置づけについて:進化が続き、より役に立つMICSになっています、、、続きを見る
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◆ 弁形成用のリングについて: 多くの種類がありますが、特徴を踏まえて適材適所で!?、、、続きを見る
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◆ ループテクニックとは?:便利な方法ですが、弱点もありその改良型をもちいています、、、続きを見る
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◆ アルフィエリ法とは: いざという時のために、そして新たな展開も、、、続きを見る
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◆ とくにバーロー症候群(Barlow’s syndrome)について: かつての難病、今は熟練外科医なら治せる病気に。しっかり治そう、、、続きを見る
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◆ 三笠宮さまが受けられた僧帽弁形成術とは?:年齢よりも元気さが大切?、、、続きを見る
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◆ 僧帽弁狭窄症に対する僧帽弁交連切開術とは?:古くて新しい手術です、リウマチ性僧帽弁狭窄症に対する現代の弁形成の基本でもあり、、、続きを見る
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◆ Mクリップとは?:これまでのところ弁形成よりかなり劣った治療法ですが、外科手術が危険な状態のときに役立つかも知れません、、、続きを見る
◆ Mクリップが上手く行かないとき、、:Mクリップは簡易治療のため上手く行かなかったり、再発したりすることも、、、続きを見る
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③ 虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術 : 心筋梗塞 の後に起こる弁の逆流ですので、通常とは異なる弁形成が必要です→→続きを読む
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◆ 先人から学ぶ: まずこれが大切。歴史をご覧ください、、、続きを見る
◆ 新手術開発の経緯: 次のステップへの努力を続け成果を 上げて参りました、、、続きを見る
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◆ 虚血性僧帽弁閉鎖不全症とは:そもそも何が問題なのでしょうか?そこを押さえると解決の道が、、、続きを見る
◆ 腱索転位術(トランスロケーション法):10年以上前に開発しました。従来の弁輪形成術より効果的で長持ちします、、、続きを見る
◆ それを進化させた両弁尖形成法(Bileaflet Optimization)とは?:弁逆流再発の主原因と言われる後尖テント化を修復する特長を持つため、長期の安定化が図りやすく、、、続きを見る
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◆ 乳頭筋接合術とは: 手術がやりやすく貢献度の高い方法のひとつです。しかし後尖テント化の治療にはあまり役立たないので、、、続きを見る
◆ 乳頭筋最適化手術(Papillary Head Optimization PHO)とは?:この道の権威に名づけて頂きました。これからさらに多くの患者さんのお役に立てればうれしいことです、、、続きを見る
◆ デュアル形成:PHO手術と新しい左室形成を組み合わせた方法で、ひどく拡張した左室でも高い効果が確認されています、、、続きを見る
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④ どんな場合に僧帽弁置換術を?:いざというとき、例えば弁形成が成り立たない時などに役立ちます、、、続きを見る
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◆ ミックス手術(MICS, 低侵襲小切開手術、ポートアクセス法)による僧帽弁置換術:傷跡が見えにくく、回復も早く、、続きを見る
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⑤ 人工弁にはどんなタイプが?:大きく2種類あります。それぞれの特徴を踏まえて方針を、、、続きを見る
◆ 機械弁とは:金属・カーボン製で長寿命ですが、、、続きを見る
◆ 生体弁とは(右図が一例です):ウシやブタの組織から作り、ワーファリン不要ですが、、、続きを見る
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◆ ステントレス僧帽弁とは: ブログ記事で紹介します。これからの新たな流れになるかどうかは今後のデータ次第で、、、続きを見る
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2b) 心房細動:
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① 心房細動とは?: 現代の国民病と言っても過言ではありません。歳を取れば誰でもなり得る病気です、、、続きを見る
② 心房細動はどう怖い?予後の観点から悪性であることがまだ十分には知られていません。お元気だった方が一夜で突然、、、続きを見る
◆心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症:近年解明された、心房細動が引き起こす弁膜症です。医療者の間でもまだ十分には理解されておらず、手遅れになることも、、、続きを見る
◆ メイズ手術:その歴史と進歩、当時革新的技術。どう効くかを解説します、、、続きを見る
◆ 心房縮小メイズ手術:これまでの方法で治せなかった心房細動を治すために開発しました。ダメと言われた方でも一度はご相談を、、、続きをみる
◆ ミックスによるメイズ手術: 安全性を確保し、少ない疼痛や早い社会復帰、少ない輸血などで喜ばれています、、、続きを見る
③ 心房縮小メイズ手術 :治らないはずの心房細動が、、‼ それ以上に、巨大心房を治すことの予後改善(寿命や生活の質を改善)効果が。その実際を、、、続きを見る
④左心耳閉鎖:発想の転換?左心耳を閉鎖すれば心房細動は治らない場合でも脳梗塞の多くは予防できます。手術は小さい傷跡で短時間でできます。、、、続きを見る
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ある程度重症になれば僧帽弁のそれよりも突然死が多いのが特徴です。
なかでも弁が狭くなる大動脈弁狭窄症では症状がある場合はもちろん、症状がない場合でも突然死などが起こります。
そのためこの病気ではガイドラインにのっとって、タイミングを逸することなく心臓手術することが安全上大切です。
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3) 大動脈弁
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① どんなタイプの病気が?手術は?:大動脈弁膜症にはいくつかのタイプがあり、それによって手術法が異なることがあります、、、続きを見る
◆ 感染性心内膜炎、略称IEについて: このページの後ろの方 6)に説明があります
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② 大動脈弁狭窄症ではどんな 注意を?:油断すると大変なことになり、、、続きを見る
市民公開講座から、この病気の解説です
◆ 大動脈弁置換術とは? 形成が不適な場合の標準バックアップという位置づけで、、、続きを見る
◆ ミックスによる大動脈弁置換術 :傷跡の負担と心の負担を減らし、お役に立つでしょう、、、続きを見る
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◆ 新しいポートアクセス法による大動脈弁置換術: さらに患者さんにやさしい手術になりました
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あまり見えない小さい創で、痛みが少なく、早い社会復帰をめざします。右図の赤い点線が創部です、、、続きを見る
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◆ Sutureless弁(無縫合弁)とは?: これまでの手術とTAVIと両方の良いとこ取り?乞うご期待です、、、続きを見る
◆ HOCM(肥大型閉塞性心筋症) (別名IHSS)とは? 大動脈弁の狭窄とは似て非なる病気です 。重くなると突然死などが起こる一方、エキスパートの手術なら元気になることが多いため、、、続きを見る
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③ 大動脈弁閉鎖不全症では?:狭窄症とは違う種類の怖さがあります、、、続きを見る
◆ とくに「二尖弁」について:
二尖弁そのものは必ずしも病気ではないのですが、弁膜症になりやすく、大動脈疾患も併発しやすいため注意が必要です、、、続きを見る
(右図の左は健康な三尖弁、右は二尖弁です)
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④ 大動脈弁形成術は有用?:二尖弁や 大動脈基部拡張症あるいは急性大動脈解離などのときに役立ちます、、、続きを見る
◆ ミックス手術(MICS)による大動脈弁形成術:見えにくい傷跡で、より早い社会復帰へ、、、続きを見る
◆ 妊娠や出産を支援する手術: 人生が変わります。これからの主流に、、、続きを見る
◆ ポートアクセス法による大動脈弁形成術: 患者さんの高度なニーズに応えています。とくに若い方々へのメリットは大きいものがあります、、、続きを見る
◆ 自己心膜をもちいた大動脈弁再建術、そのコンセプトは、、、続きを見る
◆ 自己心膜による大動脈弁形成術(再建術)の位置づけ、使い分けは?自己心膜と自己弁は違う、、、続きを見る
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⑤ ステントレス弁 の利点は?:弁輪つまり弁の土台がとくに小さいときや大きすぎる時などに役立ちます、、、続きを見る
◆ ソロ弁とは?: ステントレス弁のニューフェースです。弁形成が不向きなときに、心膜再建に近いメリットを出せる可能性が、、、続きを見る
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進歩 の速い領域です。外科医やチームの経験量・実力実績がものをいう領域でもあります、、、続きを見る
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◆そもそも大動脈基部拡張症とは?どういう構造がどうやられるの?、、、続きを見る
◆ ベントール手術について: 大動脈基部を人工弁と人工血管ですべて取り換える手術で、これまでの定番、標準手術でした、、、続きを見る
◆ ミニルート法(インクルージョン法):ベントール手術をよりコンパクトに低侵襲にしたものです。状態の悪い患者さんや再手術などの時にも活躍します、、、続きを見る
◆ デービッド手術 :患者さんご自身の弁を温存する基部再建術です。
若い方を中心に、より多くの方々のお役に立つでしょう。
弁膜症が発生するまでに大動脈基部を治そうというときに最強の方法となります、、、続きを見る
◆ ミックス法でのデービッド手術とは? 安全なオペをより低い侵襲で、、、続きを見る
◆ フロリダスリーブ手術: デービッド手術をより低侵襲にしたものです。出血しにくいのが特長です、、、続きを見る
◆ バルサルバ洞破裂に対する手術は?:成人先天性心疾患のページにあります。新術式を考案しトップジャーナルから発信され快調です、、、続きを見る
◆ バルサルバ洞破裂の修復手術をミックスで行う?:これからの流れになるでしょう、、、続きを見る
◆大動脈弁輪拡大術(大動脈基部拡大術)とは: いざというときに大変役立ちます。必須アイテムです、、、続きを見る
◆ マルファン症候群について: 弁も大動脈も守りましょう、、、続きを見る
◆ 日本マルファン協会での講演と質疑応答 2010年8月 へ進む:ともに考えることは大切です、、、続きを見る
⑦ 大動脈炎症候群 では?:
組織が炎症で壊れやすいため通常よりも強固な手術操作が必要です。
また炎症の長期にわたる抑制や体の他の部の健診も大切です。外科内科病理などのチーム医療が威力を発揮します、、、続きを見る
⑧ 経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)について:
今後が期待される新しい治療です。しかしまだ問題も多く、これからの研究と改良が大切です、、、続きを見る
⑧b TAVRのパートナー臨床試験とは?: 弁膜症の治療にパラダイムシフトが?、、、続きを見る
⑧c TAVRの位置づけ。AVRやバルン法などと比べて、、、続きを見る
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三尖弁はどちらかと言えばあまり目立たない弁です。
もし僧帽弁が太陽なら三尖弁はさしずめ月のような印象です。心臓弁膜症のなかでは主役ではありません。
しかしこれが強く逆流すると心不全さらに肝不全を併発し、
それが進むとうっ血性肝硬変などの肝機能障害に至り、
命にかかわります。
なので三尖弁膜症が強いときには油断ができません。
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4)三尖弁の弁膜症
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① 三尖弁閉鎖不全症 とは?あなどれない病気です。しかし、、、続きを、見る
◆ 三尖弁形成術について:
できるだけ形成することが望ましいです、それは、、、続きを見る
◆ ミックスによる三尖弁形成術について:
創も小さく、からだへの負担が減りました、、、続きを見る
🔷 ミックスによるエプシュタイン病への三尖弁形成術・コーン手術: 傷跡も見えにくく、社会復帰も早いため今後お役に立てるでしょう、、、続きを見る
🔷 複雑な三尖弁形成術: 何としても弁置換つまり人工弁を避けたい時に威力を発揮。その大半がMICSで、、、続きを見る
② ペースメーカーケーブルによる三尖弁膜症 とは?:
EBM(証拠にもとづく医学)では知られた病気ですが、
意外に知られておらず、患者さんも無防備になっているケースがよく見られます、、、続きを見る
③ 三尖弁置換術 について:弁形成ができない場合に行います、、、続きを見る
弁形成が難しい場合でも、さまざまな方法を駆使してなるべく弁置換を避けることが患者さんの安全のために大切です
◆ 連合弁膜症の手術(二弁置換と三尖弁形成術)を小さい創で行うミックス法のビデオです。術後の痛みを軽くし、安全と早い社会復帰を促します。
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心臓弁膜症は永い間には病気が進行したり、別の弁が病気になったりすることがあります。
そこで手術で良くなった患者さんも定期健診は重要です。
オペはなるべく1回で完了すべきですし、そうした努力を行っていますが、病気が進むときには2度目あるいはときに3度目の手術が必要なこともあります。
そのためのノウハウや準備も患者さんを救うために役立ちます。 .
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5) 再手術(再開心術)
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① どんな時に必要でどんな問題が? 初回手術との違いは、、、続きを見る
② とくに僧帽弁形成術の再手術について:
通常の再手術以上に工夫や経験が必要です、、、続きを見る
③ 再手術は何回目までできるの?:何回目であってもやらねばならないときにはやることが大切です、、、続きを見る
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心臓弁膜症の中 で、ちょっと風変わりな、しかし油断すると危険な病気が感染性心内膜炎です。
弁やその付け根がばい菌にやられ、ばい菌の塊がちぎれてどこかへ飛べば、その行き先の臓器の不全という形で大きなリスクをもたらすことがあります。
中でも脳に飛んだ場合は脳梗塞となり大きな障害を発生させる恐れがあります。
また弁が破壊されれば心不全が危険なレベルにまで悪化することもあり、要注意です。
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6)感染性心内膜炎(IE)
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① 感染性心内膜炎(IE)とは?どう怖いの?それは、、、続きを見る
② どう治す?: お薬・注射か手術か、その場合形成か人工弁か、たいせつなポイントです、、、続きを見る
③人工弁に起こったら?: しばしば重篤で頑張って治す必要があります、、、続きを見る
④ 大動脈弁のIEとは?:どんな時にどんな注意を?、、、続きを見る
⑤ 僧帽弁のIEとは?:意外に身近な怖い病気です、、、続きを見る
抗凝固療法は昔からある有用な治療法です。
とくにワーファリンが代表格です。
しかしこれは効きすぎれば脳出血、鼻血、出血などを起こしますし、効きが足りなければ血栓ができることがあります。
いかにしてその効き具合を安定化させるかが重要です。
同時にワーファリンが要らない心臓手術を行うようにしています。
7)抗凝固療法
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をご参照ください。米田正始の運営サイトです。
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8) その他。ビデオ講座など
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◆市民公開講座から、弁膜症の総論です
一般の方々にお役に立てるよう、お話しています
詳しくは上のそれぞれの項目をごらんください
◆同じく市民公開講座からポートアクセス法の解説です
目立たない小さい創で痛みも少なく、仕事復帰も早いです。骨を切らずにすみますから。心の創もつきにくいです。
◆おなじく市民公開講座から、弁形成術の講義です
なぜ患者さんのお役に立つか、なぜ大切か、などもわかります
■ 病診連携(医療者向け)の講演会から、その1
H25.10.に奈良市で行われた米田正始の講演会から。
まず弁膜症対策の基本をまとめました。医療者の方々向けです。音がやや小さいため、ボリュームを大きめでごらんください。ご要望にお応えし字幕をつけました。
■病診連携(医療者向け)の講演会から その2
弁形成術の総論です。弁形成手術は患者さんにとって大きな福音となります。健康な生活が長期間取り戻せるからです。医療者の方々向けです。
■ 病診連携の講演会から その3
弁形成手術や弁置換手術には大きな進歩が見られます。創がちいさく仕事復帰が早いポートアクセス法や、たくさんの病気をお持ちの高齢者の方へのやさしい手術などをご紹介します
■ 病診連携の講演会から。その4
マルファン症候群の患者さんでの弁膜症その他の治療や、さまざまな成人先天性心疾患の解説です。かつて手術が難しい、とくに弁形成が難しいと言われた病気に弁形成ができるようになっていること、さらに創の小さいミックス手術が先端施設では可能なことも解説します。
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心臓外科手術のお問い合わせはこちらへどうぞ
患者さんからのお便りのページへ
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❤参考:「All About」の拙筆 動悸の原因・病気一覧 をご参照ください
❤同、拙筆 心不全その他 もご参照ください
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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