ミックスの僧帽弁形成術、患者さんの想い出 2

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Bさんは約30歳女性で幼稚園の保母さんをやっておられます。

僧帽弁閉鎖不全症 ILM16_AA01027のため僧帽弁形成術をもとめて私の外来へ来られました。

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若い女性ですし、職業がら力や体力が必要で、あまり長く休みも取りづらく、という状況がありました。

ミックス法とくにポートアクセス法による僧帽弁形成術がベストと判断しました。

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手術では右胸の乳腺のしわのところに小さい切開を置き、そこから胸の中に入って心臓に到達しました。

後尖のP3と呼ばれる部位のささえの糸(腱索)がきれていました。その部を修復し、そこで前尖のA3も逸脱していることが明らかになりました。

そこでA3にはゴアテックス人工腱索4本を立てて修復は完了しました。

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術後経過は順調でまもなくお元気に退院されました。

健康を回復されたBさん、これからもこどもたちをよろしくお願いします。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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