大切にされる患者道―医療者を理解し医療者に大切にされる

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大切にされる患者道(MK式)

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心臓手術を専門として仕事をする中で、患者さんにこうして頂ければお互いに良い治療と良 こうすれば患者さんも医師医療者ももっと前向きになるいう方法があります い信頼関係ができると思うことがいくつかあります。もちろん私ども医療者にこうして欲しいというご意見もありがたいですので、二方向のコミュニケーションという意味です。

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ツイッターでこれを順次掲載して来ましたが、ツイッターを使っておられない方々にも見れるようにして下さいというご希望を戴きましたので、これまでのものを以下に再掲いたします。心臓手術をご検討中の患者さんはもとより、一般の患者さんにも役立つ内容を心がけています。

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ツイッターは140字という字数制限があるため、十分意を尽くせないところもありますが、いずれもう少し加筆し判り易く改訂する予定です。なおツイッターにつきましては、このホームページの右段をご覧ください。そこから入れます。解説は こちら にあります。

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********(2010年6月28日掲載分までです)*******

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大切にされる患者道

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1.遠慮なく、簡潔に、やさしく聞こうilm09_af10026-s
その1:疑問点や納得行かないことは質問
遠慮して質問しないのは後で問題を大きくしたり誤解を生む元。ただし糾弾調ではなく共に問題を解決しようという姿勢で。質問を嫌がる医師は良くないかも。

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1.遠慮なく、簡潔に、やさしく聞こう
その2:ポイントを整理して聞く
丁寧なお話はうれしいのですが、「うちの近所の犬がこの前、、、」から始まるような長いお話は、多数の患者さんを待たせて診察している医師、特に聴く耳ある医師にとってはつらい事です。

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1.遠慮なく、簡潔に、やさしく聞こう
その3:お互い、質問には答える
医師は診断に必要なことを聴き出すために質問をします。笑顔で横道ばかりそれて答えてくれない患者さんには苦労します。患者さんも同じかも知れませんが。協力してお互いから情報を引き出しましょう。

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1.遠慮なく、簡潔に、やさしく聞こう
その4:問題点はどしどし指摘
病院の職員の対応からトイレの詰まりに至るまで、問題点があれば教えて戴くと助かります。中には現在の医療制度・保険制度では難しい事もありますが、指摘することでそれなりの納得や対策ができるものです

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2.医療の仕組みをある程度は知って下さいilm09_aj06011-s
その1:現行保険制度では夜中に看護師は2(-3)人しかいない
夜中に心配つのって話し込み看護師を独占すると、残る一人の看護師で他の数十名の患者さんを診なければならなくなります。お気持ちはわかりますが。この解決のためには?

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2.医療の仕組みをある程度は知って下さい
その2:高額医療の保険制度はありがたい
大手術は多数の人手と高価な材料が必要で、たとえば心臓手術では300万円前後かかりますが、患者さんの負担は7-8万円程度+諸費です。この制度を皆で 努力し、ぜひ守りたいものです。

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2.医療の仕組みをある程度は知って下さい
その3:医師が夜中や週末に出てきても手当はない ちょっと相談がと夜中や週末に医師をご指名で呼び出す患者さんがおられます。信頼はうれしいのですが、不急の用件で週末が日常的に潰れれば医師の家庭は破壊され医療も崩壊します。

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2.医療の仕組みをある程度は知って下さい
その4:患者さんから見た病診連携
たとえば心臓手術後の患者さんが手術の病院と自宅近くの診療所の両方にかかれば便利さと安全の両立が図れます。病院と診療所の連携で、薬も一括でき、がん早期健診や生活指導なども穴が開きにくい

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3.患者さんには選ぶ権利がある
その1:手術や治療の術者は選べる。堂々と希望をだそう。
手術は一生に数少ない大ごとです。患者さんが医師を指定するのは権利です。そこで遠慮は要りません。ただそこまでに世話になった方々に感謝の心を言葉で示しておくのは人間として大切と思います。

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3.患者さんには選ぶ権利があるhealth_0167
その2:セカンドオピニオンは遠慮なく希望できる
セカンドオピニオンは他の病院の医師に治療法を聞くことです。それによって今までの治療法に納得したり、もっと適した治療法に出会うことも。権利とはいえ、そのための紹介状をもらうときには人として丁重にお願いしましょう。

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3.患者さんには選ぶ権利がある
その3:データも必要ならもらえる
セカンドオピニオンに限らず、データが必要な時には担当医にお願いしましょう。画像は病気によって必要ならCDROMなどで情報豊かに。この時も、遠慮なく、しかし礼節の中で依頼すれば医師は気持ち良く応えてくれるでしょう。

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3.患者さんには選ぶ権利がある
その4:複数の病院・医院にかかるとき
複数の病気がある時に複数の外来が必要になります。その時には飲んでいるお薬のまとめ書きか、薬の現物を持参すると役立ちます。それによりそれぞれの医師が薬の全貌を把握でき重複や欠落が予防できます

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3.患者さんには選ぶ権利がある
その5:質問の窓口はお互い絞る
重症患者さんの治療等でご家族がばらばらでいろんな医師に質問されることがあります。同じ内容をお話してもしゃべる人や聞く人が違えばニュアンスは違います。その違いに一喜一憂するのは無用なマイナス。お互い窓口を絞りましょう。

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3.患者さんには選ぶ権利がある
その6:かかりつけ医(開業医)はレベルが低い?

時々そう質問されます。心臓専門医の立場でみても、ハイレベル開業医さんは多数おられます。一流病院の部長等を経ている先生も多いですし。開業医でできない検査は大病院に下請けに出せば良いことです。大切なのは人であり建物や器械ではありません

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3.患者さんには選ぶ権利がある

その7:総合病院にかかればすべて安心?

総合病院にかかれば自動的に全身すべてを診てもらえるわけではありません。複数の病気にはご自身または良いかかりつけ医でコオディネートするのが安全で す。かかりつけ医+専門科(専門病院か総合病院の)の二段構えが勧められます。

(つづく)

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執筆:米田 正始
医誠会病院スーパーバイザー 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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Comments

  1. (当院で心臓手術を受けられた患者さんのご家族) says

     米田先生と出会ってから、これまでのドクターのイメージが変わりました。 先生のお人柄?時代の流れなのでしょうか?
     
     12年前(別の病院では)は気軽に質問もできない雰囲気もありました。
     患者さんや家族の方たちも積極的な方、そうでない方、色々です。私のように!?聞くに聞けない者にとっては、このような情報はとてもありがたく、参考になります。
     これからも先生のホームページを楽しみにしています!