最終更新日 2020年3月2日
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心臓手術は心臓という休めない臓器のため、また全身を守る必要から、他臓器の手術よりおおがかりになりがちです。
手間も人手も多く必要ですからお金もかかります。
心臓手術の内容にもよりますが、本来ならば300-600万円ほどかかることが多いです。
しかし日本の健康保険制度では高額医療費という制度があり、このおかげで、患者さんの自己負担は7万5千円ほどですみます。食事その他もろもろの費用を含めても15万円ほどと言います。これはご高齢のかただけでなく若い方の場合も同様です。
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日本の医療制度、保険制度にはさまざまな問題や課題がありますが、
この高額医療費の精度は今後も守るべき立派な制度と思います。
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私はかつて中国やベトナムなどでも心臓手術を多数やらせていただきましたが、
当時(今でも?)これらの国には日本のような立派な保険制度がなく、
その費用はほとんど患者さんの自腹です。
そのために患者さんがオペを受けるために
息子さんや娘さんを売らざるを得なかったなどの、悲劇が多くあったと聞きました。
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このように心臓手術はその費用のほとんど全部を保険がもってくれます。
患者さんにおかれましては、早く元気になってまた社会貢献し、こうした制度をともに守って頂ければ幸いです。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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