8) 大動脈瘤や大動脈解離の患者さんを助けるために大切なことは?

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Q: 大動脈瘤や大動脈解離の患者さんを救命するために大切なことは?

 

Ilm22_ba01054-s  大動脈瘤大動脈解離破裂して、病院へ来るまでにすでに血圧が出なくなり、つまりすでにお亡 くなりになっていた患者さんもあり、内科や開業医の先生方とさらに連携を強めて、「生きているうちに手術室 へ行こう、そうすれば勝ち目は十分」という啓蒙活動を行っています。

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とくに急性大動脈解離は時間単位で患者さんがお亡 くなりになるため、タイミングを逃さず診断し緊急手術することで患者さんを救命できます。

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なかでも血圧が低下しているときや、脳虚血の所見があるときは、まもなく急死する恐れがあり、急ぎます。(心臓手術事例:急性大動脈解離と大動脈弁閉鎖不全症

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Gum11_sy01045-sこのように大動脈瘤や大動脈解離は時間勝負という一面があります。そのために、患者さんというより市民の立場からは強い胸痛や背部痛があれば直ちに救急受け容れができる病院へ連絡することが命を救います。

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これによって死亡寸前であった患者さんが救命できることもしばしばあります。

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また解離を起こしやすい状況の方、たとえばマルファン症候群の方なども同様にいざというときの心の準備をしておくと役立ちます。

最近増えた患者さんの生きる知恵のひとつとして、「顔見世」受診があります。大変良いことと思います。つまりマルファン症候群や大動脈解離の既往などがあって、いざというときのために前もって来院し、カルテをつくり、血液型その他のデータを確認し、私たちと顔なじみになっておかれるのです。これはもしもの緊急事態には役に立つでしょう。どういう患者さんでどういう状態が正確に把握したうえでの緊急手術なら安全性も上がるからです。

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その一方、通常の大動脈瘤は定期健診たとえば胸部レントゲン写真などである程度早期発見できますし、疑えばCTスキャンで患者さんには苦痛なく確実に診断ができます。平素のコミュニケーションと信頼関係がいざというときに威力を発揮するのです。

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