最終更新日 2020年3月11日
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急にろれつが回らなくなったら、脳梗塞の危険性があります。
大変危険なサインですので決して油断せず、すぐ病院へ。
たとえその症状がいったん治まっても、まだ危険な状態かも知れませんのでご注意を。
突然ろれつが回らなくなり、それが続くときには脳梗塞が疑われます。
直ちに病院へ。
救急科や脳神経外科、神経内科などが良いでしょう。
ろれつが回らなくなり、まもなくそれが回復した場合、
TIAつまり一過性脳虚血が疑われます。
放置しておくとまた起こりかねず、そのうちに本物の脳梗塞となる恐れがあります。
そこで急いで病院へ。
やはり救急科や脳神経外科あるいは神経内科がまずおすすめです。
その他の脳神経の疾患でもろれつが回らなくなることがあります。
それは神経内科で相談されるのが良いでしょう。
ろれつが回らないという症状じたいは脳神経関係の症状ですが、
その原因が心臓や血管にあることがよくあります。
たとえば心房細動という不整脈の方、
あるいは弁膜症とくに僧帽弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症など)の方、
その他の弁膜症たとえば大動脈弁狭窄症、
その他の心臓疾患をお持ちの方でろれつが急に回らなくなると
心臓で血栓ができてそれが脳へ飛んだ可能性があります。
上記のように救急や脳外科・神経内科も良いですが、
いつも診てもらっている循環器内科や心臓外科も良いでしょう。
人工弁なかでも機械弁つまり金属の弁を使っていて、ワーファリンを服用している方も同様です。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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