心臓なんか手術で切ったら生きていけないんじゃない?

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Gum01_sy02038-s地方やご高齢の方の中にはこうした考えの方がまだおられます。

心臓手術はこの50年で長足の進歩をとげました。

心臓という、止まってはならない臓器のオペですから、心臓手術が恐ろしいと思われるのは当然かも知れません。

まして「こころ」が心臓内にあると、なんとなく信じておられるかたも、昔の世代の方々にはあります。

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しかし現代の心臓手術は他臓器のオペよりは大げさですが、かなり一般手術に近づいたという印象があります。

もはや心臓手術は特殊な、変わりだねの手術ではなく、患者さんを元気にするための、実用的な治療法なのです。

切ったところはきちんと修復し、出血の心配もありません。

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心臓手術ではパワーを落とさない切り方をします。そのため手術のあとは逆にパワーアップするのです。そもそも心臓の動力源のような部位を切ることは少ないのです。

たとえば血液のため池のような「心房」や、血液の出口に近い「大動脈」などを切って心臓の中にはいることが多いです。

パワーダウンは起こりにくいのです。

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かりに動力源である左室を切る場合(バチスタ手術などの左室形成術など)でも、切ってもあまり困らない、力のない場所をきることで、心臓のパワーダウンを防ぐのです。

というより心臓手術の効果、たとえば弁を治して逆流が止まるとか左室がほどよく小さくなって動きが増すとか、バイパスで血液がたっぷり流れるなどのおかげで心機能がアップします。

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時代がかわり、心臓も普通の臓器になりつつある、といったところでしょうか。

そういうことで、心臓手術は正しい適応で行う限り、切っても大丈夫、元気になる可能性が高いわけです。

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米田正始   医誠会病院スーパーバイザー 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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