市立ひらかた病院で講演させて頂きました

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師走の慌ただしい時節ですが市立ひらかた病院Sin-nanseiにて講演の機会を頂きました。循環器内科部長の中島伯先生とは長年のお付き合いで市立ひらかた病院にも愛着があるのですが、最近新病棟がオープンしたということでいっそう楽しみにしていました。

玄関を入る と近代的でひろびろとした待合や廊下、ホスピタルアートを取り入れた構造に感心しました。中島先生に案内していただき、きれいでゆとりのある外来や検査室、居心地がよくくつろげる緩和病棟、広々としたホールなどを拝見しました。

さらに建物全体が免震構造でダンパーの上に乗っており、強い地震の際には50cmも移動することで地震エネルギーを吸収するという優れものでした。地震が来ても病院内にいれば安心、とは心憎い気配りです。

とくに講堂は単に平素の勉強会、講演会やイベントだけでなく、災害緊急時に多数の市民を仮収容できるよう平坦なフロアで造られていることに感心しました。これからの市民病院のあるべき姿を研究された成果と思います。

講演会では「心臓血管外科がお役に立つとき」というタイトルで代表的な心臓病の予防から治療までをお話いたしました。

狭心症でカテーテルによるPCI冠動脈バイパス手術の正しい使い分けや協力、それを円滑にしてくれるハートチーム

 

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MICSによる弁膜症手術後の
創です

弁膜症では早期の診断を症状や胸部X線、心電図からきっかけをつかむこと、手術ではなるべく弁形成を行い患者さんのQOLつまり生活の質を高めること、それをなるべくMICSつまり創の小さい痛みの少ない方法で行うことの意義をお話しました。

なかでもマルファン症候群の患者さんでの難しい僧帽弁形成術や大動脈基部再建いわゆるデービッド手術が安全に行えることをお示ししました。あとの懇親会でマルファン症候群の患者さんご家族との感動秘話で皆さんにお褒め頂きました。

近年増加傾向にある大動脈弁狭窄症の怖さと手術の意義、すっかり元気になることもお話し、最近多い病気のデパートのような患者さんにも役立つことを見て頂きました。

大動脈瘤も進歩が著しく、腹部大動脈瘤のかなりの部分はステントグラフトで切らずに治療でき、胸部でも弓部全置換術大動脈解離へのヘミアーチつまり近位弓部置換術が安全に行えることを解説しました。

最後にASOつまり閉塞性動脈硬化症に対する血管新生療法をご紹介しました。まもなく多くの患者さんたちの下肢を切断から救えるでしょう。

講演会のあと、10名ほどの仲間で懇親会を開いていただきました。皆熱いひとたちで楽しいひとときを過ごしました。このような立派なチームを育てられた中島先生はすごいとあらためて感嘆いたしました。

地域医療への新たな取り組みを教えて頂いた充実した楽しい機会になりました。中島先生、市立ひらかた病院の皆様、ありがとうございました。また遊びに参上させて下さい。

平成26年12月19日

米田正始 拝

 

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執筆:米田 正始
医誠会病院スーパーバイザー 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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