お便り71 ミックス手術で大動脈二尖弁形成を受けた15歳の患者さん

Pocket

 

大動脈二尖弁は先天性心疾患であるためこどもの時期から弁膜症で苦しむ患者さんは少なくありません。

患者さんは15歳の高校生で、弁の逆流が強くなり、これまで元気に活動しておられたのが最近心不全の症状が出てきたため相談をお受けしました。

Ilm23_he01001-s九州の地元では患者さんのニーズにあった手術ができないということで遠方からお越し下さいました。

このままで行けば近い将来、人工弁による弁置換になることが確実となったため、弁形成か自己心膜での弁再建を考えるようになりました。

さすがに私たちはこうした弁膜症の治療にちからを入れて来たため、選択肢もいつくかあり、ご本人・ご家族と時間をかけて検討しました。

その結果、これからの学校生活や将来の妊娠出産などを考慮し、極力弁形成で行こう、それならまだ弁があまり壊れていないうちが良いということで、ガイドラインでもすでに手術推薦のレベルにあることもあって、この時期に弁形成を行うことになりました。

手術で弁はやや硬く短縮もしていましたが、弁形成で細かい調整を行い、きれいなかみ合わせを取り戻すことができ、逆流は消失しました。大動脈二尖弁の場合、上行大動脈が弱いためこれを補強し、将来のカテーテル弁(TAVI)にも対応できるような工夫を合わせ行いました。そうすれば将来の再手術をかなり先延ばしにできるからです。

ミックス法で創もかなり小さく、夏服でもほとんど見えないレベルに抑えることができました。

術後経過は良好でまもなく元気に退院されました。

外来で笑顔を見せていただき、本当によく決断し、健康を勝ち取って下さったと、頭が下がります。15歳でもこれだけの熟考と決断をしてくれたことに感動を覚えます。またそれを落ち着いてご支援くださったご両親さまにも頭が下がります。

以下のお手紙はその患者さんのお母様からの感謝状です。

*************お便り**************

 この度は、米田先生はじめ、深谷先生、北村先生、看護師の皆様方には大変お世話になりました。

お便り71 お陰さまで、現在、娘は弁形成の手術が成功したことにより、体調もよく元気に高校に通学しています。

 2012年1月31日、当時15歳だった娘は発熱のため近所の循環器内科クリニックで受診をしました。心臓に聴診器を当てていた医師から、「心疾患の際に生じる雑音がします。」との 指摘を受け、その場でレントゲン、心エコー等複数の検査を受けました。

 「大動脈弁閉鎖不全症・先天性の大動脈二尖弁」との告知を受け、「将来的には手術が必要になるでしょう。」と言われました。

 今まで、学校の行事である体育祭やマラソン大会にも参加して、何の問題もなく日常生活を送ってきましたので、本人、親共々、衝撃を受け今後どうするべきか不安になりました。

 「親として、娘に何をしてあげられるのか?」と自分の心に問いかけた時に、「先進医療機関で名医に診てもらいたい。」という答えが返ってきました。

 二尖弁の治療方法や、受け入れてくれる病院をインターネットで検索していくうちに、「名古屋ハートセンター」という心臓の専門病院があることが分かりました。

こちらの病院では、一般の病院ではあまり行っていない手術や治療を受けることができ、ゴットハンドを持つ心臓血管外科医、米田先生に診てもらえる可能性がある、ということも分かりました。
 早速メールで米田先生に娘のことを相談させて頂いたところ、今後の治療方法や注意するべき点などの回答を頂き、「よろしければ私の外来にお越しください。」とのお返事を頂いた時には、主人と二人で大喜びしました。

 

 初診の予定を3月30日に入れてもらい、大分県から親子3人で名古屋に向かいました。検査終了後、米田先生よりお話がありました。

 現在の大動脈弁の状態は、血液のかなりの量が心臓へ逆流の形で戻ってきており、既に4段階中の3段階まで進行していること。娘が将来、妊娠・出産ができるように弁形成手術が望ましく、今であれば弁形成手術が可能であること等を、懇切丁寧に説明してくださいました。

の時点で私共は、この先生なら信頼できる、安心してお願いすることができると確信しました。
 6月14日に2度目の検査を受け、手術日は高校が夏休みに入った8月2日に行うことになりました。創のことも考慮してくださり、MICS手術で執刀してもらいました。

 手術後の回復も順調で、術後僅か11日で退院することができました。
 入院前も退院後も、不安なことや分からないことがあれば米田先生にメールで相談させて頂いていますが、時間を空けずに返事が返ってくることに驚いています。

ご多忙の上、毎日全国の患者さんや医療関係の方から膨大な数のメールが届くと思うのですが、先生の睡眠時間は足りているのだろうかと、こちらが心配になるくらいです。
 私共の、内容不足の質問にも決して否定することなく、素人にも分かり易く親身になって答えてくださいます。

この<否定されない>ということが患者側にとって、どれほど精神的に安定することができ、救われていることか…本当にありがとうございます。

 娘が心疾患を持って生まれてきたことは不運でしたが、すぐれた技術とすぐれた人格をお持ちの米田先生に出会えたことは幸運でした。

 今後とも宜しくお願い致します。

****

**********************

その後、心臓手術から5ヶ月ちかく経って、年末にまたメールを頂きました。

お元気で楽しく暮らしておられるご様子、何よりと思いました。

*******その後のお便り********

米田 正始  様
 

暮れもおしせまり今年も残りわずかとなってしまいましたが、米田先生には大変お世話になりました。
 

お陰さまで娘の体調も良好で、今日は元気に大掃除のお手伝いをしていました。
 

大学生の息子も帰省して、家族揃って笑顔で新しい年を迎える準備が出来ること、本当に感謝しております。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

****

 

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り70 自己心膜で大動脈弁形成術(再建術)をミックス法で受けた患者さん

Pocket

 

自己心膜をもちいた大動脈弁形成術あるいは再建術は最近世界の注目を集めています。

Ilm23_cd01001-s大動脈弁の弁尖つまりひらひらと開閉する部分を自己組織で取り換えるため、厳密には弁形成というよりは弁置換との中間型と考えることもできます。そこで私たちは誤解を避けるため、大動脈弁再建術と呼ぶことが多いです。

ともあれ、この方法は大動脈の根っこの部分に直接自己心膜を縫い付けるため、自然の弁に近い性質をもっています。そのため弁尖の動き方に無理がなく、縫い代の無駄がほぼゼロのためサイズが人工弁よりかなり大きくなり、長持ちしやすい構造です。

将来のTAVI(カテーテル弁)にもいっそう対応しやすく、再手術もそれだけ減らせるという期待が持てます。

以下の患者さんはこの自己心膜による大動脈弁形成術(再建術)をもとめて埼玉県からお越し下さいました。

遠方から来たかいがあったと言って頂けるよう、しっかりと頑張りました。もとは二尖弁というひろひら部分が2枚でしたが、手術後はきれいな3枚になりました。そして良い結果でよろこんで戴けてうれしい限りです。

ミックス法で創も小さ目にできました。こころの創があまりつかないようにしました。

その患者さんからのお便りです。

*********患者さんからのお便り*********

 

米田先生様

この度、17日に退院しました**です。
米田先生、北村先生、深谷先生、看護師のみなさんには
大変お世話になりました。

お便り70自分の病気が発見された時は頭の中が真っ白で脱力感で
何も考える事が出来ませんでした。時間が過ぎていく中
不安や恐怖感がでてきて男ながら涙がでる日々がありました。

そんな日々色々と病気の事を調べていく中、米田先生のサイトを
見つけ読んでいくにつれて米田先生にお願いしたいという気持ちが
でできました。

そして、すぐにメールしたら何時間後には返信がきて翌日には
検診日を決めて埼玉から名古屋までかなり遠かったですが
米田先生にお会いでき色々とお話して「米田先生に手術をお願い
しよう」と思いました。

そして入院日、手術日を決めていく中なんと手術日が子どもの
誕生日に決まりまたまたそこで涙が溢れてきました。

いよいよ手術当日も不安や恐怖感でいっぱいの中看護師の方、
北村先生が盛り上げてくれた事感謝の気持ちでした。

術後も看護師さんには大変お世話になりありがとうございました。

本当に先生方、看護師の方には感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

 

埼玉県在住

*****

 

********上記のメールをこのHPに掲載する許可依頼をしたところ下記のコメントを頂きました********

 

米田先生様

こちらこそ少しでもお役になれば喜んで掲載していただければ
と思います。

他の患者さんへ

自分は大動脈逆流症と地元のお医者さんに言われた時は
頭の中が真っ白になり何も考えられませんでした。

時間がすぎていくにつれて「何で自分なんだ」と思って涙を流しながら日々を
過ごしてきました。

毎日毎日不安や恐怖感でいっぱいでした。

でも、名古屋ハートセンターの米田先生と出会い「弁形成が出来るんだ」
という期待の気持ちを思い手術する決意を決めました。

 
自分自身が諦めずにインターネットや本とかで調べていけば
納得出来る病院、先生が必ず見つかると思います。

 

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合 わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

第10回患者さんの会のご案内

Pocket

まだまだ暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて第10回の患者さんの会を開催させていただくことになりました。

前回は久しぶりの開催で会場もより便利で安価な京都駅近隣のホールを使用させていただきましたがおおむね好評でうれしく思っております。

今回も同じキャンパスプラザを予定しております。

日程が変更になりました。ご注意ください。

今回は親しみやすい有名人の心臓手術の話題から話を広げて皆さんのお役にたつ情報をと考えております。

----記----

第十回患者さんの会

日時:平成24年11月18日日曜日 午後1時から午後3時まで

場所: キャンパスプラザ京都

内容:近況報告(米田正始および何人かの患者さん。我と思わんかたどうぞ)

講演:「有名人の心臓手術から学ぶこと」 米田正始

あまりにも話題になった天皇陛下のバイパス手術をはじめ、三笠宮さまの僧帽弁形成術、武田鉄矢さんの二尖弁大動脈弁の手術、加藤茶さんの大動脈解離など。

質疑応答なんでも相談: 心臓手術やそれにまつわる悩み・疑問をどうぞ

(込み入ったご相談はとりあえず簡略お話しし、後日また時間をもうけるなど致します)

総合司会:松岡さん

連絡事項、新たな世話人さまなどのご相談

お申込み: 準備の都合上、お早めにお申し込みください

参加費: おひとり1500円(含:会場費、飲食代、通信費、その他)

申し込み先: 米田心臓外科オフィス 電話 080-6105-8231 FAX 075-712-8835

          eメール  sakura-koiti@snow.ocn.ne.jp

 

*********** 会場のご案内 ***********


キャンパスプラザ京都

〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る
キャンパスプラザ京都
(ビックカメラ前、JR京都駅ビル駐車場西側)
TEL.(075)353-9111
FAX.(075)353-9121

 

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

pen

患者さんからのお便りのページへ

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り69 心膜のう腫の手術を受けたエホバの証人の信者さん

Pocket

心膜嚢腫(のうしゅ)はやや稀な病気ですが、大きくなると心臓を圧迫し、心不全などのさまざまな症状を引き起こします。また良性腫瘍とはいっても、不完全に切除すると再発の恐れがあります。

Ilm23_cg01002-s以下の患者さんは関東から来られました。地元の病院ではエホバの証人で輸血できない患者さんは治療ができないと言われたそうです。

またそのために手術も内視鏡で右胸から、不完全切除覚悟のものしかできないと言われて米田正始の外来に来られました。

私たちはその方の宗教を尊重する立場から、全力をあげてエホバの証人の患者さんの無輸血手術の完遂に努力しています。

もちろん無輸血手術が困難な場合や危険な場合は正確に正直にお話しするようにしています。その場合でもできるだけ長く生きられる次善の策としての治療を検討するようにしています。

この患者さんの場合は、腫瘍の場所が真ん中から左右に広がっているため、安全を期して正中切開としました。

絶対無輸血というのでなければ、いわゆるミックス手術という小さい創の手術それも胸骨を部分切開する、体への負担の少ない方法をとるのですが、この患者さんの場合は安全を期して皮膚切開はやや小さくするに止めました。

のう腫はそのカプセルごときれいに取れ、完全切除は達成しました。もちろん無輸血です。

今はお元気で外来に定期健診に来られます。

以下はその患者さんからのお便りです。

喜んで頂けてうれしい限りです。

 

********** 患者さんからのお便り ********

 

米田正始副院長 様

 

ご無沙汰してます。
 

退院時もお会い出来す残念でしたが、米田先生は立派なお仕事されてますね。
退院まで深谷医師、北村医師、小山医師の皆様から親切な対応をして頂き感謝してま
す。
患者さんからのメールです

帰宅してから**先生の受診でも、全摘と良性であった事を良かったと言って快く薬も出して下さいました。

良かったです。有難う御座いました。

胸の傷は日柄ものと思いますが、喉の下のほうがプクプウしてます。
そのあたりが少し痛みが残ってます。

深谷先生から皮膚の下の骨も切っている為の腫れと聴いてましたので了解してます。

熱は36度代で血圧も安定してます。

20日に伺います。福留看護士様にも色々お世話になりました。

米田先生、リスクのある手術を受けて下さり有難う御座いました。

一時はどうしようかと思案に暮れていましたが、親切な応答に嬉しかったです。

一生忘れられない先生です。多忙な中、体を大切にして下さい。

先生の心臓も頑張って動いて先生を支えてくれているんですから。

感謝の気持ちをお伝えしたくメールさせて頂きました。

横浜市***区
***

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合 わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り68 ポートアクセス法の僧帽弁形成術を受けたバーロー症候群患者さん

Pocket

 

僧帽弁形成術は年々進化を続けています。

私たちも内外の仲間と常に切磋琢磨しながら、患者さんのお礼のことばを糧として、日々反省と勉強を続けています。おそらくこの仕事を続けるかぎり、その熱い毎日は止むことなく続くでしょう。

バーロー症候群はかつては弁形成がなかなか難しいilm23_df01001-sと言われました。現在でも慣れないチームには難問です。

私たちもかつてはバーロー症候群で形成があと一歩のところで仕上がらず、涙を呑んで弁置換したことがありました。もう20年近く前のことですが、あの悔しさは今も忘れることができません。

そうした経験をもとに、いつしかバーロー症候群といえども、とくに問題なく普通に形成できるようになりました。

現在はこれをポートアクセス法という、ミックス手術のなかでも一番創の小さい、難しい視野の手術で普通にこなせるまでになりました。

そうすることで、より多くの患者さんが、より少ない痛みや苦しみで、より短期間に仕事復帰し、しかも心の傷がより小さくなって明るく人生の再出発ができるようになったことを、大変うれしく思っています。

以下はそうしたバーロー症候群の僧帽弁閉鎖不全症に対してポートアクセス法での複雑な僧帽弁形成術を受け、元気に退院された患者さんからのお便りです。

お役に立てて、こんなにうれしいことはありません。

 

*******患者さんからのお便り(心臓手術の体験記)******

 

米田正始先生

謹啓 9月になりましたが、まだ暑い日が続いています。

先生はじめ名古屋ハートセンターの皆様にはご清祥のことと存じます。

8月18日に退院し、長野県に戻りました。

手術に際しましては大変お世話になりました。

皆様優しい方ばかりで良い環境で入院生活を送ることができました。感謝申し上げます。

 

今振り返りますと、ここ2年ほど風邪がなかなか治らないような感じで調子の悪い時が何回かありました。

6月1日から36.9度~37.1度くらいの微熱が続き、たまに頭が痛い。

重いものを持ったり、5分も歩くと疲れてしまう。

自分の判断では、肝炎かもしれないと思いました。

かかりつけ医のところで血液尿検査を行いましたが、問題はない。

1ヶ月続いたところで総合病院に紹介していただき、7月6日(金)に診ていただきました。

内科の先生が聴診器を胸にあてて雑音を発見、心エコー検査して、すぐに循環器内科へ回されました。

「弁に逆流がある」「僧帽弁閉鎖不全症」「手術しないと治りません」「すぐに入院してください」私は、体の状態は理解できましたが、仕事のこともありすぐ入院といわれ焦りました。

「仕事の段取りを整えなければいけないので一度職場へ行かなければなりません」

「それじゃ、今日もう一度来てください。必ず来てください」 ‥‥ 16時再び参りました。

「月曜日入院してください」経食道エコーとカテーテル検査で2泊入院ということでした。

すぐ入院ではなかったのか。一度帰宅したときにインターネットで調べて職場には、本日入院、手術後3ヶ月療養と告げてきました。

 

時間をいただきましたので、土日インターネットで調べました。

闘病体験記がいくつもあり、写真を掲載しているものもありました。

スーパードクターを紹介するものもあり、低侵襲手術についても載っていました。

ポートアクセスのMICS手術は経験豊富な外科医が熟練したチームでおこなう。

どこの病院でもできるわけではない。

複数の病院がわかりました。

米田先生の「心臓血管外科WEB」「遠方の患者さんの場合は ‥‥ 自宅と病院の往復回数をできるだけ減らすよう、必要な検査等は集中的に行い ‥‥ 」とても姿勢が良い。患者思いの先生だと思いました。

「心臓血管外科WEB」に心カテーテル検査と経食道エコーは必要ないと書かれています。

私は検査を受けた方がよいのかメールで相談いたしました。

30分で返事が来ました。うける必要はないということでした。

米田先生の迅速な対応にビックリしました。

翌日、両方断っては申し訳ないと思い、経食道エコーだけは受けました。

担当の先生と話して、米田先生に手術をお願いしたいと考えていますと伝えました。

「じゃあ、紹介状書くから」と検査を受けないことを許してくれました。

帰宅後、名古屋ハートセンターへ電話し、米田先生の診察を予約しました。

担当の看護師さんに伝えてくださってあり、米田先生ってきめ細かいなあと感心しました。

夕方、手術日はいつか、職場復帰はいつ頃かメールでたずねました。

20分で返事が来てまたまたビックリしました。

 

7月18日名古屋ハートセンターで検査と米田先生の診察です。

手術日は8月7日と決まりました。

MICS手術でいける。

療養期間は8月いっぱい。9月から職場復帰。

CTも撮りました。

8月3日入院しました。

米田先生には、8月6日の手術が夜までかかり遅い時間にもかかわらず、私と家族に翌日の手術について1時間説明してくださいました。

私自身は、52歳でもう人生に悔いはないといつも悟ったような気持ちでいました。

加えて米田先生を信頼していましたので、手術に関して心配事はありませんでした。

「心臓血管外科WEB」で学習しているので、理解するというより確認するという感じです。

16日間入院し、僧帽弁形成術で治していただきました。

オペ室スタッフの皆様、北村先生、深谷先生、木村先生にもお世話になりました。

看護師さん、食事担当の皆様どうもありがとうございました。

清掃は行き届いていました。

担当の皆様ありがとうございました。

これで安心して残りの職業生活を続けられます。

1ヶ月後にはまた名古屋へ参ります。お世話になります。

 

 20日には元の総合病院へ行ってきました。

担当の先生は、胸を見て、「ほう、右胸を切ったんだ。珍しい手術だね。内視鏡見ながらやるのかね。珍しいね。」とおっしゃるので、「見ていないのでわかりませんが、たぶんそうです」と答えました。

 米田先生、お忙しいスケジュールと思います。無理をなさいませぬよう患者の一人としてお願い申し上げます。

また、名古屋ハートセンターがますます発展されますようお祈り申し上げます。      

 

敬白 

 平成24年9月1日
                                                   ****

 

*註:米田正始は現在、医誠会病院仁泉会病院で仕事しています

 

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り67: ミックスで右室二腔症の手術を受けられた患者さん

Pocket

右室二腔症はこどものころに手術することが多い病気ですが、中には大人になってから徐々に病気が進行し、手術が必要になることもあります。

右室の中に筋肉が張り出して隔壁のようなものをつくり、そのために右室が無理をします。

Ilm23_cc03002-sあまり重症になりますと突然死することもありますし、不整脈や心不全で悩まされることもあります。

若い患者さんが多いだけに、創をできるだけ小さく目立たなくし、こころの傷も小さくなるようにミックス手術を心掛けています。

この手術ではなかなかミックス手術を行う病院がないためか、遠方からもよくお越しいただいています。

以下はその患者さんのご家族からのお便りです。ひとつは手術前、あとの2つは手術後です。

勉強し決意し、手術前の緊張とそれからの頑張り、健康を勝ち取られたあとのよろこびが伝わってきます。

私たちを選らんで戴いたことを光栄に思っています。

やはりお互いの心の絆は大切ですね。

 

***********手術前に頂いたメールです*************

名古屋ハートセンター 米田先生へ

娘が右室二腔症の手術で8月3日入院、6日手術でお世話になります群馬県
の***です。

猛暑の日が続き、先生におかれましてはつつがなくお過ごしでしょうか?

娘は、大学の前期試験が始まり、忙しい日々を過ごしているおかげで、

手術について若干、気持ち的に不安はあるのでしょうが、入院1週間前になっても

あまり落ち込むようなこともなくまた、娘の体調も特に問題はないので両親ともホッ
としております。

娘も私たち両親も先生の手術について全面的に信頼していることが娘にとって精神的
に落ち着かせているようです。

娘は、海外留学をしたいという夢に向かって、手術を受け健康な体に早くなりたいと
いう前向きな気持ちも支えになっているようです。

ただ、家では正常な血圧なのに、病院で検査や心臓カテーテルを受けるとき、娘は緊
張のせいか、血圧が急に上がってしまったりします。

手術のときもそのような状況にならないか少し心配しております。

私たち両親も名古屋での手術に向けて準備を進めているところです。

それでは、米田先生、スタッフの皆さん、どうか、どうか娘の手術をよろしくお願い
いたします。

  平成24年*月**日

群馬県**市  *****

 

********** 退院後いただいたメールです *********

 

名古屋ハートセンター 米田先生へ

  娘が8月6日に右室二腔症の手術でお世話になりました群馬県の***です。

  猛暑の日が続き、先生におかれましてはつつがなくお過ごしでしょうか?

  さて、18日の退院に際しましては、予定より早めたため、先生方、看護師さんには
ご迷惑をおかけしました。

帰省ラッシュの名古屋駅で、さすがに娘は人混み酔いをしてしまいましたが、新幹線では落ち着き、無事に帰宅しました。

帰宅後の娘は、ホッとした様子で、荷物の片付け、犬と散歩、母と一緒に食料の買い物など、元気に過ごしています。

頓用で1日2回は服用していたロキソニンも 1日1回に減りました。

23日には****病院に受診しました。**先生から、「順調な経過で、問題ないで
しょう。何かあれば、いつでも受診を」といわれ、次の北村先生の受診日まで、間に
合うようにお薬をいただきました。

血液検査値のデータは下記のとおりでした。

(中略)

猛暑で、娘は胸帯が蒸れると申しております。特に寝るときに外したいと言っていま
す。

寝るときだけ胸帯を外して寝ても大丈夫でしょうか?

傷はかさぶたも少しずつとれ、きれいになってきています。

手術後の経過も順調で、傷も小さくすみ、娘も私たち親も名古屋ハートセンターで手
術を受け、本当によかったねと言っております。

本当にありがとうございました。

1ヶ月検診には、また、センターに伺いますのでよろしくお願いします。

まだまだ、暑い日が続く模様ですので米田先生、センターの皆様におかれましてもお
体に気をつけてお過ごしください。

     平成24年*月**日  群馬県 ****

 

************* その後のメールです ***********

 

名古屋ハートセンター 米田先生

早々にご返信いただきありがとうございます。
娘は今日、暑い中、ゼミのため電車で大学に行き、帰ってきました。

 
暑さのためか、少々、疲れたようですが、手術後3週間ですでにゼミに復帰できると
は思いませんでした。

あまり無理をしないように娘には言っておりますが、傷の痛みもないようですので、
無理はしない範囲で手術前の生活に戻りつつあります。

9月には多文化交流でインドネシアのお友達が2泊の予定で我が家に来る予定です。
今から娘とともに楽しみにしているところです。

先生からご依頼のありましたホームページについてはまったく問題ありませんので、掲載よろしくお願いします。

私たちも名古屋ハートセンターの米田先生のホームページを閲覧し、右室二腔症について詳しく知ることもできましたし、センターで患者さんのご意見が掲載されているノートを見て、名古屋ハートセンターで手術を受ける決心の一助となりました。

やはり、心臓の手術ですので手術前は親子とも不安はありましたが、術後は、親子と
も本当に手術を受けて良かったと思っております。

これから娘が、自分の好きなこと、やりたいことへ挑戦(たとえば登山、海外留学な
ど)するとき、心臓の心配をしなくてすむようになったことは、娘にとって人生への
幅が非常に広がり、親も娘の挑戦を柔軟に受け止められるようになると思います。

 
本当にありがとうございました。

それでは、9月**日に1ヶ月検診で名古屋ハートセンターに伺います。
よろしくお願いいたします。

 

註:米田正始は現在、医誠会病院(手術と外来)と仁泉会病院(外来)で仕事をしています。

 

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り66: バルサルバ洞破裂と心室中隔欠損症などを克服した患者さん

Pocket

バルサルバ洞破裂はときおり見られる病気です。

大動脈の一番つけねのところの膨らみをバルサルバ洞とよびますが、これがなんらかの理由でこぶのように広がり、ついには破れる病気です。

心室中隔欠損症(略称VSD)などの病気に合併することも多々あります。

Ilm23_cc01001-s以下の患者さんは遠方の北関東地方からお越し下さいました。

地元では手術ができないということで、ましてミックスの小さい創での手術はあり得ないと言われてのご来院でした。

通常、バルサルバ洞瘤破裂といえば、患者さんは倒れたりショック状態になっての緊急手術が多いと言う印象がありますが、この患者さんの場合は徐々に破れたためか、比較的穏やかに心不全が発生していました。

手術では心室中隔欠損症の大穴をパッチで閉じてバルサルバ洞も治し、これによって大動脈弁もゆがみが取れてその逆流も軽微になりました。

3つの病気が全部治り、人工弁による弁置換も回避でき、しかも小さい創で手術が完了したため大変喜んでいただきました。

遠方から来ていただくだけに地元ではできない良いものをと念じていましたので、うれしい限りです。

以下はその患者さんからのお便りです。

 

********* 患者さんからのお便り **********

 

先生、この度は大変お世話になりました。
一昨日帰宅予定でしたが、
名古屋駅の人混みと猛烈な暑さに尻込みしてしまい
一旦ホテルに避難・・・
昨日友人にサロンカーで迎えに来てもらい、
フラットなシートで涼しく帰ってきた次第です。

おかげさまで手術後の痛みも、
つらかったのは翌日まで。
合併症なども全くなかったそうで、
大変な手術を受けたとは思えない回復ぶりです!

 傷跡も小さい上に全く目立たず、
その点もとても前向きになれる要因です。

退院前に実際のエコー画像を見せて頂きながらの
丁寧な説明をして頂き、
全く問題なく治っているとのお言葉、
本当に感謝しております。

週明け早々に****病院で、
継続観察と投薬をお願いしに行ってきます。

森の中を愛犬と散歩してリハビリにも
励みたいと思っております。

名古屋の暑さにはびっくりです。。
先生もお体に充分お気を付けください。
本当にありがとうございました。

定期健診でお会いできればと思っております。

         8月23日 


****2年後、フェイスブックに載ったご意見です

お元気で仕事に楽しみに活躍しておられる由、うれしいことです****


気が付けば8月9日。
二年前の今日心臓が生まれ変わった日です!

胸骨を切り裂かれ、身体中を管に繋がれていたあの日。
今思い返しても、やっぱり我慢できない苦痛は無かったなぁ♪

お見苦しく痛々しい写真ですが、本人は大丈夫でしたー。

**今更のように感じます、良かったですね♪

** 50年間使ってきた心臓と
二年前からリセットされた心臓は別物に感じます♪

** 2周年おめでとうございます。**さんの決断と頑張りの賜物です。ちなみに骨は手術前より強くなっていてワイヤーのところなどはピストルで撃たれても耐えられるかも知れませんよ。

** 先生!感謝いたしております♪
以前と比べ、静かすぎて物足りないほどです(^^)
先生が約束してくださった通り

 

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り65: ポートアクセス法による僧帽弁形成術で元気になられた患者さん

Pocket

僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術はポートアクセスなどのミックス法の出現でますます進化をとげています。

患者さんは30代前半の男性です。兵庫県の遠方からお越し下さいました。

魚心あれば水心という心境で私の方も思わず力が入りました。ilm23_ee01001-s

以前から僧帽弁閉鎖不全症をかかりつけの先生に言われていたそうですが、良い治療法の出現をまっていたそうです。

弁は前尖と交連部つまり弁のヒンジの部分が壊れている、世間的にいえばやや複雑な形成でしたが、私たちにはよくあるタイプですので、いつもどおりポートアクセス法で僧帽弁形成術を行いました。

ゴアテックスの糸を4本つけて人工腱索とし、さらに交連部を微調整し、リングで仕上げて逆流はきれいに消えました。

小さい創で痛みもすくなく、外から創はほとんど見えないという、長年望んでおられた治療法で良い結果がえられ、よろこんで頂けました。

以下はその患者さんからのお便りです。

 

******** 患者さんからのお便り *********


メールにて失礼いたします。

米田正始先生、このたびは本当にありがとうございました。

8月5日に退院させて頂きました****です。

退院日が日曜日でしたので、米田先生へお礼の挨拶もできず、大変失礼いたしました。

名古屋ハートセンターにて先生の手術を受けることができ、本当に良かったです。

2年前に心臓の病気が見つかってからというもの、常に、手術になったらどうしよう、手術がうまくいかなければどうしようと、

気が休まる日は無かったです、他の病院で手術が必要だといわれてからも、自分が納得できておらず、

このまま手術を受けていいのかと、悩んだり迷ったり、精神衛生上も非常に良くない日々を送っておりました、

心臓の手術はそうそうあることではないので、多少場所が遠くても自分で納得できる病院、先生を探そうと思い色々と調べ始め、

そんな時インターネットで米田先生のブログを拝見し、

米田先生は他の病院で弁形成術を行ったが調子が悪くなった患者さんの

再形成手術等もされているという情報を見つけ、名古屋ハートセンターを訪れました。

先生の診察を受け、やはり手術が必要となりましたが、先生は患者が不安にならないよう、丁寧に納得いくまで説明してくださり、

また、手術まで何度も何度も名古屋まで足を運ぶのだろうなと思っていたのですが、

遠方からの患者ということで、手術に必要な検査をまとめてやってくださったり、患者の負担を減らすように心がけてくださり、手術の日まで、たいした不安も無くすごせました。

本当にありがとうございました、感謝しても仕切れません。

今は自宅にて療養とリハビリの最中です、早く健康な体になれるようがんばっていきます。

先生は多忙な毎日だとは思いますが、なにとぞお体大切になさって下さい。

それでは失礼いたします。

患者さんからのお便りのトップページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り64: 重症連合弁膜症を乗り越えられた患者さん

Pocket

Ilm23_hg01001-s患者さんは60代の男性で、僧帽弁狭窄症と閉鎖不全症、と三尖弁閉鎖不全症、巨大左房と心房細動などの病気のため九州から来院されました。

一般には僧帽弁形成術は難しいと言われている状態ですが私たちは弁形成術にちからを入れているため、まずトライしました。僧帽弁後尖を自己心膜で形成し逆流はかなり軽減しましたが、前尖も同様に自己心膜で形成する必要があり、それでは長期的な懸念があるため、安全を期して生体弁で置換しました。

さらに心房縮小メイズ手術と三尖弁形成術も行い、患者さんは心不全も軽快し心房細動も取れて元気になられました。

遠方の方ですが、定期的に名古屋まで元気にお越しくださっています。

その患者さんのご家族からのお便りです。褒めすぎでお恥ずかしいのですが、お気持ちだけ頂いきました。

*************患者さんのご家族からのお便りです********

鹿児島より米田先生に手術をお願いしましたSの娘です。

米田先生へのお礼をそしていかに素晴らしいドクターかということをどのサイトにコメントを残せばい いか迷い、早くも1年たってしまいました。お許し下さい。

父が鹿児島で緊急入院を余儀なくされ納得のいかないドクターの対応にみかねどうせ受けるなら信用 のあるそして父の満足のいくドクターにお願いしたい一心でインターネットを開きゴッドハンド・米田先生を見つけました。

頑固な父に隠れて調べていき米田先 生に直接メールを送らせていただける当サイトを見つけメールさせていただきました。

5分もしないうちに米田先生自らお電話をいただいた時は、驚きと感動を おぼえ涙が溢れてきました。

お話をしていく中でドクターとしてではなく人間として本当に優しさと思いやりのある方だなと強く思い、患者を〝もの〟ではなく 〝人間〟としていかに助けられるか患者にとってベストに近い状態を真剣に考えて下さるお話を聞き、先生こそ父をお願いしたいドクターだ絶対父をお願いしようと強く思いました。

米田先生でだめだったらどの先生で受けてもだめだと思ったほどです。

米田先生をはじめチームの先生方、他の病院にない患者に対する愛情といかに良くしてあげようかという心から努力してくださる姿には本当に驚かされました。

心より感謝いたします。

どの病院ドクターを選ぶのかは患者の責任だと今回父の手術を通して思いました。

今月父は一人で病院へ向かいます。

毎朝散歩をし見た目も変わり健康そのものです。

1年はあっという間でしたが1年記 念をもうすぐ迎える今日、米田ドクターに巡り合えチームの先生に支えられ安心して毎日を送っている両親を目の当たりにし改めて幸せを感じます。

米田先生、 チームの先生方本当にありがとうございました。先生方のようなドクターが日本にもっと増えてくれることを日々祈ります。

諦めなくて良かったです。

これから もし家族に何が起ころうとも先生のようなドクターを探し100%信頼してお願いできるまで諦めないつもりです。

米田先生父を救っていただき本当にありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

患者さんからのお便りのトップページにもどる

弁膜症のトップページに

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。

お便り63: ポートアクセスの複雑僧帽弁形成術を受けられた患者さん

Pocket

僧帽弁形成術は年々進化をとげ、かつては弁形成できなかった複雑な僧帽弁閉鎖不全症(つまり逆流)が弁形成できるようになり、近年はそれがポートアクセスによって小さい創で、骨を切ることもなく、安全に手術できるようになりました。

Hana_14ちなみにポートアクセスとはミックスという小さい創で行う心臓手術の代表的なもので図のように小さい創ごしに心臓にアプローチして治す方法です。

ポートアクセス法では狭い視野で確実な手術をすべく、日々さまざまな検討を行い、国内はもとより海外の仲間とも情報交換し、技を磨き続けることに支えられています。

こうした心臓手術は熟練した心臓外科医とそのチームによってこそ行えるもので、医師はもちろん看護師、ME、検査技師はじめハートチームが一丸となって精進しています。

以下のお手紙はそのポートアクセスによる複雑弁形成を受けられた患者さんからの礼状です。

少々遠方の岐阜県からお越し下さいました。

内容はほめ過ぎで、お恥ずかしいのですが、これほど喜んで頂けたことをうれしく思っています。

バーロー症候群という、僧帽弁形成術がやりにくい病気をお持ちでしたが、逆流も取れ順調に経過し、お元気にしておられます。

ポートアクセスの利点で、痛みも少なくすぐ活発な生活を回復されました。

創はさすがに小さく、女性のため乳腺に隠れて見えません。

だれでも心臓手術を受けるというのは勇気がいるものです。そこで私たちを信じて手術を決断して下さった勇気にあらためて敬意を表するものです。

 

*********** 患者さんからのお便り **************


庭のあじさいが、いっそう色濃さを増し、くちなしの白い花も、甘く香る今日この頃でございます。

安田嘉子さんお手紙その節、米田先生には、大変お世話になり、本当に、ありがとうございました。

手術から、もう三ヶ月が過ぎ、順調に回復し、改めて、厚くお礼申し上げます。

先生のような名医に、手術して頂けるなんて、最初は、とても無理なことと思っておりましたのに、こうして、お世話になれて、私は幸せ者でございます。

入院中、同室の方々も遠方から先生を、たよっていらしている方々ばかりで、改めて、先生のすばらしさ、偉大さを、実感致したことでございます。

特に、****さんとは、親しくお話しさせて頂き、先生の手術の腕ばかりでなく、人間性のすばらしさをお聞きし、その様な先生にお世話になれたことを、家族一同、大変よろこんだことでございます。

その後、主人の入院・手術等が続き、大変遅くなり、失礼してしまいましたが、本日、おはずかしいような物ですが、お礼の気持ちの一部をお送りさせて頂きましたので、ご笑納下さいませ。

本当に、本当にありがとうございました。

今後も、先生の益々のご活躍を。お祈り申し上げております。

かしこ

六月二十七日

****

 

患者さんからのお便りのページにもどる

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちら

 

 

Pocket

----------------------------------------------------------------------
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。