講演 NHK文化センター 名古屋教室 心臓病と科学的ダイエット

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心臓病は生活習慣病と密接に関連しています。たとえばメタボ、糖尿病、脂質異常症、高血圧症あるいは喫煙などですね。そのため心臓手術も生活習慣病と切っても切れない縁があります。

Ccbo022-s私が本職の心臓手術にくわえて科学的ダイエットに力を入れているのはそのためです。

本音のところは、昔から油断するとすぐ太る体質で、もっと良いダイエット法はないものか、いつも探していたからです。しかしそのダイエットが患者さんに大いに役立つことを知ってから、がぜん張り切って取り組むようになったのです。

ご縁あってNHK文化センターで講演させて戴くことになりました。

その説明パンフレットを引用します。ちょっとお恥ずかしい大げさな書き方ですが、これはパンフのキャッチフレーズということでお許しください:

 

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スーパーDr.登場!

12月8日 心臓病と科学的ダイエット

名古屋ハートセンター副院長(現、かんさいハートセンター特任院長)

米田正始

 

心臓外科の名医、米田先生の講演会。有名人の手術を例にとりながら、予防・治療・手術など、ためになるお話しを致します。また予防のための正しいダイエット指導もございます。

13:00~15:00

会員 1890円、一般 2100円

お申込み、お問い合せは Tel 052-952-7330 または NHKカルチャー名古屋 でご検索下さい

場所: 名古屋市東区東桜1-13-3 NHK放送センタービル7階
NHK文化センター名古屋教室 にて

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それでは心臓病、心臓手術、あるいは健康生活にご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。


ご報告

002b満員御礼でした。

かつて米田正始の手術を受けて下さった患者さんたちも多数お越しになり、同窓会のような楽しい会になりました。

なおNPO法人日本ローカーボ食研究会から話題の教科書を販売しましたが、完売しました。厚く御礼申し上げます。

また来年お会いしましょう!

 

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせは こちら

 

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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講演 高の原中央病院 健康フォーラム 心臓手術と科学的ダイエット

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皆さんいかがお過ごしでしょうか

私は心臓手術の専門家で、毎日心臓や血管を治しております。


Health_0072しかし単にそれだけでは患者さんは一人の「ひと」として健康になりきれないことがあります。

たとえば弁膜症で心不全の患者さんに弁形成術を行い、手術のあとは「体調がよくなり、ごはんもおいしいです」ということで、次第に体重が増え、メタボになる方も少なくないのです。

それではいくら心臓病を治しても新たな病気を造ることになり、ひととしての患者さんのお役に立っているか、心配になってしまいます。

そこで心臓リハビリや科学的ダイエット(糖質制限食)にちからを入れるようになりました。

今回はこの科学的ダイエットのお話しを、心臓手術とセットでお話ししたく思います。

講演のときに、当院の管理栄養士からお役立ちレシピ情報も紹介いたします。

奮ってご参加ください。

日時: 2013年9月18日水曜日

      開場: 13:30

      開演: 14:00 15:00終了予定

講演内容: 心臓手術の実際を有名人の事例を参照しながらお話しします。とくに創が小さく痛みも少ないポートアクセス手術や安全なバイパス手術などを解説いたします。さらに糖質制限食の安全で効果的な方法もご紹介します。

場所: 奈良市北部会館 市民文化ホール 3階 多目的室1

     〒631-0805 奈良市右京1丁目1番地の4

定員: 先着50名 入場無料です

講師: 高の原中央病院特任院長、かんさいハートセンター長、心臓血管外科部長

     米田正始

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578477_10200646067299033_1176325649_nご報告

当日は会場満員御礼となりました。おおくの方々に聴いていただき、質問も制限時間を超えるほどいただき、深く感謝申し上げます。

みなさまの今後の健康管理にお役に立てれば幸いです。

ご参考までに皆様からの声の一部を掲載させて戴きます。

 

「かんさいハートセンター開設がんばってください。期待しています。」

「目からうろこで大変勉強になりました。」

「友人が弁膜症手術を受けたので興味深く聞かせてもらいました。」

「心臓があまりよくないので関心をもっていた。今日は勉強になりました。今後どんどん講座を開いてもらいたい。もっと広い部屋でもよかったのでは!!米田先生の話が大変よかった。」

「ローカーボというダイエットを聞き驚いた。ずっと間違ったダイエット結果がでていなかった。ぜひ糖質制限食の本を買って勉強しようと思います。心臓病に関しては、こわいこわいと思っていましたが、医学の進歩と技術に驚きました。お世話になるときはよろしくお願いします。」

「質問には丁寧に答えていただきたいへん参考になりました。食事、運動プラス薬で頑張ります。」

「日頃、不安に思っている心臓のことを分かりやすくお話しいただきありがとうございました。バイパス手術、ステントも怖がることはないと思えるようになりました。」

「分かりやすくてとても良かった。実生活にぜひ活かしていきたいと思います。ありがとうございました。」

「もっとゆっくり説明が聞きたかったと思います。」

「次回の健康フォーラムがどこで、どんなテーマのものがあるのか知りませんが、このような情報を自治会に回してほしいです。」

 

皆様の貴重な御意見を活用し、有意義な勉強会にしていきたく存じます。ありがとうございました。

 

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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高の原中央病院かんさいハートセンター・内覧会のお知らせ

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Ilm2007_04_0143-s皆様ますますご清祥のことと存じます。

高の原中央病院かんさいハートセンターは平成25年10月1日にまず心臓血管外科がオープンいたします。

つきましては地域医療に貢献すべく医療関係者の皆様に以下のような内覧会を開催いたしたく存じます。

患者さんや奈良県をはじめ京都府南部、大阪府東部を含めた地域医療におやくに立てるよう、職員全員ちからを合わせて頑張ります。

ぜひ内覧会にお越し頂けますようお願い申し上げます。

なお患者さんや一般市民の皆様には公開講座などを別途開催し、心臓病の治療のみならず予防にもお役に立てるよう計画しております。

 

1.日程 平成25年9月28日(土曜日)と同29日(日曜日)

      いずれも14時から17時まで

2.場所 高の原中央病院7階講義室 

      

3.タイムスケジュール

   14:00 開会あいさつ 西村院長

   14:05 米田正始 特任院長・ハートセンター長 講演

          講演内容:最近の心臓血管手術をめぐって

            日進月歩の心臓外科の姿とお役にたてる内容をご紹介します

            体外循環を使わないバイパス手術や
創が小さく見えにくい弁膜症手術、弁形成術、
難治性心房細動への新しいメイズ手術、
大動脈手術、再生医療その他を予定しています

   14:40 心臓リハビリのお話。これから重要な役割を果たすでしょう。

   14:50 病棟からご挨拶。患者本位のケアとは。

   15:00 休憩

   15:10 内覧会 東館6階 手術室

               東館7階 会議室にて3D心エコーなど

               東館7階 講義室にてCPXなど

         何でもご質問、ご教示お願いいたします。

   16:30 意見交換会

   17:00 閉会あいさつ 斉藤正幸副理事長

 

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御礼

9月28日、29日とも良い天気に恵まれ、多くの方々のご参加を頂きました。

絶好の行楽日和にもかかわらず内覧会でお時間をとっていただき、恐縮いたしております。


中には京大病院時代や天理病院時代にお世話になった懐かしい先生方も多数おられ、なつかしくまたジーンとくるものがありました。

またすでにお世話になっている地域の先生方のお姿もあり、ご厚情に感謝申し上げます。

これから少しでも多く、お役に立てるよう努力いたします。

心臓手術、血管手術は年々着実に進歩をとげております。内覧会を通じてこうした心臓手術、心臓外科の最新の成果を見て頂き、光栄に存じました。

しかし実際に皆様のお役に立てて初めて意義のある会になったと言えるものと考えます。一歩一歩着実に努力して参ります。細かいことも含めて何でも、ご指導、ご鞭撻頂けましたら幸いです。
KHC内覧会

このたびは誠にありがとうございました。内覧会を立派に運営して下さった院内の事務、コメディカル、医師諸君や西村院長、斉藤副理事長、斉藤理事長にも心から御礼申し上げます。

 

平成25年9月29日

米田正始 拝

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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学生さんからのお便り1: 臨床実習を終えて

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学士入学というのはアメリカでは標準なのですが、日本ではいわば出遅れ組に属するかたちになります。

日本の臨床研修とくに外科系のそれは、病院その

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日本の研修とくに外科系研修のなかでは個人の工夫と努力は海外以上に必要なのです

ものが集約化されていないつまり一施設あたりの症例数、手術数が他国より少ないというこの国の特徴が災いして、効率のわるいものになりがちです。

 

この効率の低さが学士入学組の先生方には重い負担になっています。というのは外科系は20代30代の若い時期にしっかりと腕を磨かないとそれ以後少々努力してもなんとなく不器用、という結果になりがちだからです。これはスポーツや音楽と似ているように思います。手術は本来頭でやるものなのですが、手を動かすことを介して行うという特徴からやはり若いスタートが有利になるのだと思います。

しかしそうとわかれば対策が立つ、というのが私の持論です。

20代半ばから手術の練習をやり、海外での進展を期してそれに必要な英語を磨き、何より年齢にこだわらない、柔軟な頭をもつことが大きな進歩につながると思います。

学士入学した医学生や研修医の実習ではこれらを考慮して私なりに特別メニューで指導しています。気持ちは「失った数年という時間を取り返す」です。

以下はことしの夏に臨床実習された学士入学の学生さんからのお便りです。

1年生で医学を何も知らないのに実習?という考えが多いようですが、まだ感受性の高い、何も毒されていない1年生だからこそ実習が意義深いと私は思います。医学を知らないから患者目線で見ることができるのです。

最初に戴いたメールと、実習後のものをUpします。個人情報は伏せて、ご本人のOKを頂いています。これからしっかり展開してくれればこれほどうれしいことはありません。

 

******** 学生さんからの最初のメール *******

米田正始 先生

はじめまして。
私、**大学医学部医学科1回生の****と申します。

この度、「心臓外科手術情報WEB」の記事を拝見致しました。1回生からでも学生実習を受け入れていただけるということ、また、「一流」になるための進路相談も受け付けてくださるということを知り、連絡させていただきました。

私は、**大学を卒業した後、**大学医学部に入学した所謂「スタートに出遅れた」人間です。現在、24歳です。だからこそ、人と同じことをしていたのでは絶対「一流」にはなれない!と思い、少しでも早く「一流」の先生に教えを請わねば、と考えて、医学部入学以来、ずっとチャンスを探しておりました。

心臓外科は、「一流」になるまでに大変長い時間がかかると言われています。ましてや、私のような「スタートに出遅れた」人間は尚更不利でしょう。しかし、「一流」になれば、自分の腕一つで、目の前の人を救える。そしてその高みに到達するために生涯通して修練を続けていく、そんな「プロフェッショナル」な生き方をしたくて、私は医師を志しました。また、先生の書かれたブログには、私のような「スタート出遅れ組」向けのアツいメッセージもありました。ブログに書かれていたモデルプランと同じく、私はちょうど30歳で医師になる予定です。40歳までに一人立ち、そのために今から何をすべきか、なるべく早いうちに理解しておきたいと考えています。

是非、米田先生に、「一流」になるためのヒントを与えていただきたい!と思い、連絡させてもらいました。

私は、8月の後半に時間があるので、その時期に実習をさせていただきたいのですが、このような連絡をさせていただくのは初めてなので、失礼がありましたら申し訳ありません。

お忙しいとは思いますが、ご検討よろしくお願い申し上げます。

**大学医学部医学科
1回生
****

 

******* 実習後に戴いたお便り ********

米田 先生

先日はたいへんお世話になりました。**大学医学部の****です。

お忙しい中、私のような無知な一学生にわざわざ時間を割いていただき、本当に感謝しております。

今回の実習は、たった1週間という短い時間でしたが、私にとってはいろんな意味で「ターニングポイント」となった経験でした。

まず、医療現場の実際をリアルに体験することができたこと。特に手術にとても近い距離で関わらせてもらったことは非常に刺激になりました。わからないなりに、少しでもわかるようになりたいと、毎晩ホテルに帰ってからテキストで今日の手術の復習と明日の手術の予習をしていました。もちろん、まだまだわからないことだらけでしたが、ここに来なければ知り得なかったこともたくさんありました。

次に、米田先生直々にたくさんの教えをいただいたこと。空いた時間に数名の患者さんとお話させてもらいましたが、どの方も「米田先生に助けていただいた大切な命」とおっしゃっていました。それでいて、おごることなく、ただ毎日淡々と目の前の命と向き合い、プロの仕事を完遂する、そんな先生の「超一流」な仕事の姿勢、生き方に、私は本当に感銘を受け、自分も必ずこんな超一流の心臓外科医になる!と心に決めました。

そんな素晴らしい先生に、直々に教えをいただけたのは、私の財産ですし、これからもまだまだ先生からたくさん学びたいと思っています。

まずは、先生に教えていただいたように、医学生の6年間でしっかり下準備をしていこうと思います。そして、まとまった時間が取れる時には、こまめに病院実習に行かせて下さい。また、各ハートセンターはもちろんのこと、先生の人脈で、いろんな病院を紹介していただけたら、と思っています。やはり実際に臨床現場を体験するだけでも、バンバン知識が入っていきますし、何より高いモチベーションを保てるので。よろしくお願いします。

今の時代、なかなか言わないのかもしれませんが…

僕を弟子にして下さい!
お願いします!

最後になりましたが、北村先生、木村先生はじめ、看護師の方々や他のスタッフの方々によろしくお伝え下さい。

皆様のおかげで、自分の医師人生の第一歩を最高の形で踏み出すことができました、と。

本当にありがとうございました。次は、新設のかんさいハートセンターに勉強しに行かせて下さい。よろしくお願いします。また先生にお会いできるのを楽しみに、しっかり修練を積んでおきます!

別件

手術道具ですが、どういう手続きになりますか?
また教えてくださると思いますが、一応、私の現住所を記しておきます。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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お便り96: 感染性心内膜炎のあとの僧帽弁閉鎖不全症

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感染性心内膜炎(IE)では僧帽弁が複雑に壊れた僧帽弁閉鎖不全症になることもあります。


A335_009患者さんは40代女性で半年前に感染性心内膜炎のため大学病院の循環器内科で治療を受けられました。

感染は治まり普通の生活に戻られましたが、徐々に心不全症状が出てきて、階段を登るのも苦しくなったり、動悸がときどき起こるようになりました。胸が痛くなることもあり、米田正始の外来に来られました。

持参されたデータでは僧帽弁閉鎖不全症はそう強くないため経過観察していました。

2か月後の外来での心エコーでは逆流が増えて高度になり、かつ労作時の息切れと動悸が強くなってきたため、ガイドラインでも手術適応と判断されました。

若い患者さんでもあり、仕事にも早く復帰したいという状況から、創の小さなポートアクセス法で僧帽弁形成術を行いました。

僧帽弁の傷みは強く、3か所を直してようやくきれいに逆流は止まりました。

手術前に心房細動の不整脈発作が起こっていたため、メイズ手術も併せて行いました。

術後経過は良好で、手術後9日目に元気に退院されました。

術後1か月もたたないうちから仕事にも復帰され、前向きに暮らしておられます。大変うれしいことです。

やはり創と痛みが小さいポートアクセス法のミックス手術はお役に立っているようで何よりです。

以下はその患者さんからのお便りです。過分のお褒めをいただき、逃げ出したい気持ちです。

また外来でお元気なお顔を拝見できるのが楽しみです。

 

***** 患者さんからのお便り *****


米田先生

米田先生に手術をしていただいた私は本当に幸運でした。

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先生の診察、ICと受けさせていただいて、丁寧で論理的なご説明に私自身も夫もオペ前から大きな安心感に包まれておりました。

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その後オペ当日までは、先生のホームページを隅から隅まで読み、all aboutの記事も併せて拝見しました。
同じ病気の人のブログを読んだり、自分なりに自分の病気を理解しようと考えたのです。

両親や友人は、「どうしても手術しかないのか?手術のデメリットはどれくらいか?」など心配してくれました。

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しかし、私自身は迷いはなく、調べれば調べるほど、米田先生の執刀で最新で最高の技術でオペしていただける喜びが大きくなり、
不安はどんどん小さくなりました。
「米田先生にお任せするのだから、大丈夫」という確信がありました!

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オペ後はもうろうとしていて、あまり記憶がないのですが、一番印象的だったのは、翌朝米田先生がCCUに来て下さった時のことです。

背中が痛いと訴えた私に、先生ご自身が「ゴッドハンド」でマッサージをしながら、「こんな感じであとでご家族にもんでもらうといい」とおっしゃったのです。
私はゴッドハンドにマッサージしていただいたことが恐縮に思え、感激でぼーっとしていました。

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後から思い起こし、オペのお礼も申し上げず、自分の痛みだけを訴えて恥ずかしかったなと思っております。

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夫から、「オペでは、僧帽弁(の一部)が通常の場所になく、切ってからすぐに見えなかったのでその分大変だった模様。また、心房細動の処置も一緒にしていただけた。」と聞きました。
メイズ手術のメリットも後から調べて知りましたが、本当にありがたかったです。

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意識がハッキリしたオペ後5日目、病室に来て下さった米田先生のお顔をみたら、感無量になり涙が出てきました!

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助けていただいて本当にありがとうございます!という感謝の気持ちでいっぱいになりました。適切な感謝の言葉が浮かばず、残念に思いました。

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ハートセンターは本当に素晴しい病院です。
ドクター、看護師、理学療法士の方ばかりでなく、配膳やお掃除の方までとても温かく、病院の理念として皆さんに浸透していると思いました。

北村先生、深谷先生、木村先生も回診の際は丁寧に話を聞いてくださり、小さな疑問にも答えてくださいました。

また、いつも明るく接してくださり、どれだけ励まされたかわかりません。
こんなによくしていただいているのだから、早く回復したいという気持ちも強くなりました。

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最高の治療を受けながらも、夜中に背中と胸の痛みが強く出て、毎晩ぐっしょり汗をかいて痛みで目が覚めるということが続きました。
そんな中、看護師さんに温かい看護をしていただきました。

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アイスノンを背中に当てるために用意してくださった方
ロキソニンを持って来てくださった際、発熱で喉が渇いているだろうと、冷たい水と氷を下さった方
背中にシップを張る際に、ホットタオルで背中を拭いてくださり、さすってくださった方。

夜勤でお忙しい中、常にお願いしたこと+αで接してくださった看護師さんにもいくらお礼を言っても足りないです。

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もう一つ感激したことがありました。

あと一日でシャワーオッケーになる前日、「シャンプーだけでもできたらなーって思うんです」と担当看護師さんにふとお話したら、
後から部屋に来て下さり、
「今シャンプー台も私もあいてますから、今のうちにやっちゃいましょう!!」
と、何とシャンプーしてくださったのです。

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看護師さんは私の話に「明日シャワーできますからね!」と励ましてくださるだけでも十分な応対だったと思うのです。
それなのに忙しい中わざわざシャンプーしてくださった看護師さん。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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今はハキハキと明るい理学療法士の方々と江原先生のご指導のもと、リハビリに励んでおります。
リハビリ室でも元気をたくさんいただいています。

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友人や知り合い、またその家族にも心臓病や心臓病予備軍の方がいますが、名古屋ハートセンターで早急に受診するよう勧めています。

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よい病院、そして最高のドクターに巡り会うのは本当に大切だと思うからです。それに加え、
自分の体験から思うのですが、日頃普通に過ごせると心臓病を甘く見てしまうことがあります。

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「まだ大丈夫」「普段は普通に過ごせるのだから、もうちょっと手術は伸ばしたい」「自分は健康には自信があるし、これくらい大丈夫」
「薬は体に悪いから、飲まないで様子を見よう」「仕事も忙しいし、それどころではない」と言う人もいます。

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そう思うのも納得なんです。まさに自分も思っていました。しかし、適切な診断を受けることは本当に大切だと思いました。
場合によっては命にも関わるんだと今は怖くも思います。

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元気にしていただいた心臓を大切に、これからいろんなことに挑戦し人生を楽しみ、さらに人様のお役に立てたらいいなと思っております。
頑張ります!

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本当にありがとうございました!
米田先生のますますのご活躍と、病院のご発展を心から願っております。

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それから8か月ほどしてまたお手紙を頂きました。

こんどはヨーロッパからのきれいな絵葉書でした。

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ワインの勉強のためイタリアにしばらく留学しておられたようで、

お元気に活躍しておられる様子を知り、私も幸せな気持ちになれました

ますますご活躍ください

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****** 患者さんからのお葉書 *****

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米田先生

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昨年7月に名古屋でオペをしていただいた**ですIMG_1492

先生のおかげで本当に元気になり

1月末ー3月**までイタリアに滞在しておりました

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主にワインの勉強でしたが

途中は公園で運動したり、

現地の人とプールでエクササイズしたりと、

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私の健康は本当に米田先生のおかげと

イタリアでも感謝しておりました!

ありがとうございます!!

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今から帰国です

フィレンツェにて ****

(ハガキは昨日おとずれたローマです)

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須磨ハートクリニックの訪問記

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心臓外科の大先輩である須磨久善先生が心臓手術の現場から仮引退され、あたらしいクリニックを開設されたことは存じておりましたが、詳細がわからずそのままになっていました。(須磨先生、開院祝いもまだできておらず、失礼しました!)

 

Doctor_monshin

じっくり相談できることは心臓外科医療の原点です

先日の研究会の場で須磨先生と歓談しているときに、ふとその須磨ハートクリニックのお話しになり、いちど遊びにおいでと仰ったので早速後学のために行って参りました。

 

須磨久善先生のことはご存じの方が多いと思いますので、ここでは簡略にご紹介いたしますが、あのNHKプロジェクトXでも紹介されたバチスタ手術を日本で最初にされ、それも単に初めてというだけでなく、工夫を重ねて多数の患者さんを救命され、その成果を世界へ発信され、心不全の外科治療に貢献をされました。これは目の前の患者さんを、それも多数お助けするというにとどまらぬ、世界の、直接目に見えない患者さんたちにも恩恵を届けるという意味で素晴らしいことだったのです。

それともうひとつ、冠動脈バイパス手術でバイパスに使う血管として胃大網動脈という胃の周りにある動脈を初めて用い、それを実用レベルにまで完成され、これまた世界にその真価を発信されたというお仕事もしておられます。

こうした海外への発信がどれほど大変で、かつ有益かは、海外で長年汗を流したものにしかわからないところがあります。須磨先生のはそれを国産で、海外より恵まれない環境の中で、自分のあたまで考えて実行されたところが素晴らしいと思うのです。

その須磨先生が上記のように手術現場を仮引退され、開業されたのが須磨ハートクリニックです。私がしつこく「仮」引退とお書きしたのは、まだまだ引退ではなく、少し視点を変えて心臓外科をさらに発展させて戴きたいという気持ちからです。

須磨ハートクリニックは東京の話題の地、代官山の蔦屋書店T-SITEの中にあります。

個人的印象をお書きしますと、それはカリフォルニアのスタンフォード大学エリアを想起させてくれるようなおしゃれな知的空間の中にある、ゆっくりと心臓病の相談ができる場でした。蔦屋書店そのものが、ゆったりとしたスペースの中で幅広い文化書を網羅し、お茶を飲みながら読書できるという、少し日本離れした運営でした。その周辺にドイツのおもちゃ屋さん、デジカメの専門店、電気自動車の専門店、動物病院などとともに須磨ハートクリニックは位置づけられていました。聞けばこれは蔦屋書店の社長さんの新しいポリシーとのことでした。

須磨先生が以前に造られた新構想の心臓病院である葉山ハートセンターも私の心を惹きつけて離さぬものがありましたが、今度の須磨ハートクリニックはそれ以上のものでした。

葉山ハートセンターのときも、快適な病院、最高の環境、居心地が良い、富士山が見える、そもそも天皇陛下の保養所と同じエリア、もちろん優れた心臓外科医がいる、などの賛辞が聞かれ、いずれも正解だったと思いますが、私が感嘆したのは、そうしたものがセレブと言われる方々のみならず、普通の庶民の患者さんにも提供されていたことでした。こうした患者さんを大切にする病院というのは当時、国立大学病院にいた私にとってはどんなに努力しても真似できないことでした。(いずれこんなとこ辞めて患者本位のハートセンターを造るぞーと公言していたら、本当にそうなってしまいました)

今回のクリニックも同様で、須磨先生の考えられる医療の在り方に大変共鳴したものです。

 

Illust219

正しい情報を得ることが大切です

その診療内容は、どこか他の病院で心臓病と言われて、どうしたら良いか迷っておられる患者さんに適切な助言をし、必要に応じて病院を紹介するという、医療のブレーン役です。

 

そうしたブレーンがないため苦労した患者さんが世の中に多いことを考えますと、このクリニックの意義が理解できると思います。たとえばエキスパートなら弁形成ができるような僧帽弁膜症を、そうとは知らずに近くの病院で弁置換(機械弁を使うばあいは一生ワーファリンというお薬が必要)を受けて後で後悔した、などのケースが大半防げるのです。

また私がもうひとつ素晴らしいと感じたことは、そうしたセカンドオピニオン提供が、他の医療機関に良い刺激となり、地域医療のレベルを上昇させてくれるという二次効果です。わかりやすく申し上げれば、須磨先生から紹介して頂けるように頑張って良い医療をやろう、という機運が生まれるのではないかというわけです。

そしてまた、私自身もこれから新しい「かんさいハートセンター」で様々な患者さんの悩みを聴き、適切な助言と治療、病気内容によっては他院を紹介するほどの自信と幅をもった診療をやって行こうと思いました。

須磨先生、見学の機会を戴きありがとうございました。

平成25年8月18日

米田正始 拝

 

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お便り95: 絶体絶命の中から生還された修正大血管転位症の患者さん

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修正大血管転位症は長期的にはまだまだ重く厳しい病気です。


A335_020それは全身に血液を送る大型ポンプの役割をもつ左心室と肺に血液を送る小型ポンプである右心室が入れ替わっているために、小さいポンプで全身の血液循環を担わねばならず、長い間には無理が重なり、拡張型心筋症のような心不全になるからです。

私たちはこうした患者さんを長期的に支援する取り組みをして参りました。修正大血管転位症の小型ポンプをできるだけ守り、チューンナップして、できるだけ補助循環(VASやVAD)や心移植を避けられるように、かりに避けられない場合でもその時期を遅らせ、自然に楽しく暮らせるときを永くするように努力しています。

患者さんは10代半ばの少年で、肺動脈閉鎖と心室中隔欠損症も合併しており、小さいころ手術でそれらを治していちおう元気になられ、10歳代に2回の手術でさらに修復され、健康を維持しておられました。

ところが2年前から三尖弁閉鎖不全症(健康な心臓では僧帽弁閉鎖不全症に相当)を合併し、そのために心不全や重い肺高血圧が進行し、5分も歩けないほどの状態になって米田正始の外来に来られました。

先天性心疾患で高名な先生のところや、東京の高名な先生のところへも相談に行ったそうですが、いずれも手術は無理とのことで、最後の望みをかけて私の外来に来られたのです。

これまで何人もの修正大血管転位症の患者さんをお助けして来ましたので、そのノウハウを結集して何とか元気になっていただこうと、心臓手術をお引き受けしました。

この患者さんの主治医は関西の有名大学病院小児科の先生で、その先生の想いと私の想いがぴったり一致したこともあり、何としてもこの難局を突破しようということになりました。

4回目の手術で、心不全が強く、肺高血圧が極度に悪化という条件で、なかなか苦労しましたが、さまざまな工夫を凝らして手術(三尖弁置換術、通常の心臓でいう僧帽弁置換術)は無事に完了しました。

じぶんで言うのも何ですが、京大病院を辞めて6年間、心臓手術を磨いて来たつもりですが、この間、無駄飯を食べていなかったと実感できる内容でした。ミックス手術や心臓再手術の経験も活きました。

しかし手術のあともしばらくは肺高血圧クリーゼと呼ばれる、いのちにかかわる発作が起こりやすい状態のため、2日かけて心臓と肺の補助をそれぞれ行い、時間を稼いで安全を守り、それから徐々に運動を始め、体力をつけて頂きました。

患者さんは大変頑張り屋さんで、心臓リハビリを積極的にこなしてくれて、体力を次第につけて行ってくれました。

一時、脚の創にばい菌が入ったための治療を行うことで入院は長引きましたが、術後1か月で入院時とはずいぶん違う元気な状態で退院されました。

外来でお母さんの笑顔とともに患者さんの元気な顔を拝見し、よく頑張ってくれた!と賞賛したい気持ちがこみ上げてきました。これからも長い道のりですが、それだけ楽しみも増えるわけで、しっかりサポートしたく思いました。

下記はこの患者さんと、そのお母様からのお便りです。本当によく頑張った!とほめてあげたく思います。

 

***** 患者さんからのお便り *****


米田先生、深谷先生、北村先生、木村先生へ

今回は手術して頂きありがとうございました。

四度目の手術でリスクも高く、色々な病院にも断られ、最後の最後にこの病院に訪れました。

最初は診察室に入った時、また断られるんじゃないかと思っていましたが、すぐに手術の話になり、手術自体も「やる」と言って下さいました。


あの時は本当に嬉しかったです。先生方に人工弁の弁置換術の手術をして頂きました。


さらに、剥離がデメリットにならないように左脇からの切開で行って頂きました。

しかも、僕のためにわざわざ、小児心臓の先生まで呼んで頂きました。工夫を重ね、少しでもリスクのないように手術をしてくれた先生方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。先生方に救って頂いたこの心臓を大事に使っていきたいと思います。

手術してくれてありがとうございました。

****

 

 

***** 患者さんのお母様からのお便り *****


この度の手術入院では大変お世話になりました。ありがとうございます。

米田先生初め医師の皆様、看護師の皆様、手厚い治療と看護に心から感謝致します。

幾度と重なる手術でなかなか回復の見込みもなく、絶望的になっていた頃、米田先生の事を子供から聞きました。

その時に僕の心臓は米田先生にしか治す事が出来ないと言われ今回の手術に挑みました。

一時はどうなるかと不安でしたが、日増しに元気になって行く姿を見て名古屋に来て良かった、先生方皆様に感謝の心持でいっぱいです。


先生本当に救って頂きありがとうございました。7月10日退院致します。

帰ったら一番心配していた亡き夫に元気にして頂いた事を報告します。

皆様 本当にありがとうございました。

平成25年7月10日

****

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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お便り94: ポートアクセス法で大動脈弁置換術を受けられた患者さん

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患者さんは東京在住の30代男性です。
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4年前に大動脈弁閉鎖不全症の診断を近くの病院で受け、毎年定期健診を受けて来られました。

仕事の都合で関西の大学やセンターにも通っておられましたが、症状が進み心臓のちからが落ちて来たため私の外来に来られました。

エコーで調べますと、高度の大動脈弁閉鎖不全症のため左室が直径64mmと拡張し、駆出率も51%と力が低下し始めていました。

労作時の息切れもあり、手術することになりました。

患者さんのご希望にて、ポートアクセス法にて小さい創で、機械弁による大動脈弁置換術を受けられました。

術後経過良好で、遠方からお越しのためゆっくりと体力調整していただき、術後12日目に軽快退院されました。


MicsAVRb来でお元気なお顔を拝見し、サイクリングや散歩を楽しんでいるとお聞きし、うれしく思っています。

創も一見どこにあるかわからないほどきれいに治り、いっそう喜んで頂けました。

以下はその患者さんからのお礼状です。満足していただき、本当にうれしいことです。

また外来でお元気なお顔を見せてください。

 

******** 患者さんからのお手紙 ******

米田正始先生

6月26日に、名古屋ハートセンターでポートアクセス法による大動脈弁置換の手術をしていただいた****です。

 
退院してから1ヶ月ほどたちました。もうすっかり元気になり、ウォーキングやサイクリングを気持ちよく行っております。

「もうすっかり元気になり」と書かせていただきましたが、実は術後すぐに結構元気でした。手術の次の日の朝9時半ころに、歩いてICUから個室に移動でき、その日に廊下も歩けました。前日に手術をしたところなのに、もう歩けている自分が信じられませんでした。術後、特に我慢できないような痛みはまったくありませんでした。

手術の次の日に心臓が軽くなったのを感じました。術前は、寝ているとき心臓の拍動がかなり大きく感じられ、身体が揺れるような感じだったのが取れました。

術前職場の近くの駅を三階まで上がると、心臓がかなり大きくドキドキしていたのが、今はそのようなことはありません。

また、体を正面から見ると傷はまったく見えません。ひっかき傷かなと思うくらい本当に小さな(きれいな)傷で驚いています。

名古屋ハートセンターで手術をしていただいて本当によかったです。

数年前、弁膜症の診断がされ、それが進行して若干の息切れも出てきて、自分でもどうしていいかわからなかったときに、色々調べて米田先生のHPにたどりつきました。

思い切ってメールでご質問等させていただいたところ、外国からお帰りになられてご多忙な中、すぐにお返事をいただき、すごく驚いたとともにとても嬉しく感激してしまいました。

その後、名古屋ハートセンターをはじめて受診させていただいたときに、お忙しいにも関らず米田先生はとても丁寧に説明してくださり、すごく大きな安心感をいただき、先生にぜひ治療をお願いしたい!と心から思いました。それまで相当悩んでいたので、暗闇に光が差したように思い、その時点で何の迷いもなくなりました。

私は大きな仕事に関わっていたので、できるだけ早く元気に職場復帰したいと考えていました。

先生の説明で検査の結果ポートアクセスによる手術も可能と考えるということをおっしゃっていただいたので、術後のQOLなどすべて踏まえよく考えた上で、ポートアクセス法でお願いいしました。QOLと病気の治癒という問題の総合的な解決は、技術的に見てもどこでもなしうる簡単なことではなく、本当に貴重であり、大変ありがたいことだと思います。

技術の高さは勿論のこと、丁寧に説明してくださったことや、先生の人を安心させる雰囲気などから、本当に手術前の不安は一切無く、リラックスして手術に望むことが出来ました。不安どころか、元気に色々できるようになることを考えると、術後が楽しみに思えるほどでした。精神的にも支えていただいたと思います。当日、手術室に入ったときも皆さんが色々話しかけてくださって、緊張もまったくしませんでした。

米田先生をはじめ、北村先生、深谷先生、木村先生、看護士の皆様、そのほか関わってくださったチームの皆様には本当に感謝をしております。すべてにおいて患者のことを考えてくださり、患者に優しい病院だと思いました。

大変お忙しいと思いますが、どうかご自愛くださいますようお願いします。

本当に、ありがとうございました。感謝しております。
長文失礼いたしました。

 

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心臓手術のご相談はこちら

患者さんからのお便りはこちら

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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お便り93: 僧帽弁形成術の不成功から来院、元気に帰還した患者さん

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弁膜症の手術にも難しいタイプがあります。

下記の患者さんは70代男性で、地元(他府県)でトップレベルの病院にて、僧帽弁形成術を受けられました。


A335_012残念ながら比較的難しいバーロー症候群の僧帽弁で、その病院では対処できず、生体弁による僧帽弁置換術になりました。

ところがその時に生体弁の付け根のところから逆流する、これはおかしい、左室が破裂したのではないかと長時間かけてさまざまな処置が手術室で取られたようですが、結局うまく行かなかったようです。

そこでどうにもならないからと、ちかぢか機械弁で僧帽弁置換術をと言われ、HPで調べてから米田正始の外来に来られました。70代のご年齢で機械弁は、ワーファリンというお薬が欠かせなくなるため脳出血などの合併症が起こりやすくなり、何とか生体弁をというお気持ちで来院されたのでした。

エコーを拝見しますと、どうもおかしい、これは生体弁がきちんと左室内に入り込んでいないのではないか、と考え、それならこの生体弁を外して私たちが新たな生体弁を入れれば治せると考えました。

こうした再手術には独特のノウハウが必要で、弁膜症に熟練したものにしかわからないこともあるため、手術をお引き受けしました。

初回手術の前に来て頂ければ僧帽弁形成術ができたものと拝察しますが、この段階からは次善の策として良い弁置換をしようというわけです。

手術は予想どおりで、うまく新たな生体弁が入り、患者さんは術後11日目に元気に退院されました。やや遠方ですので少しゆっくり院内にいて頂きました。

外来でお会いするたびにお元気になられるのがわかり、うれしく思っています。

以下はその患者さんのご家族からの礼状です。

手術を受けた病院を出て治してくれる専門家をもとめて外の病院へ行く、実に勇気のいることだったと思います。しかしその決断が良い結果をもたらしたこと、敬意を表したく思います。

 

*****  患者さんのご家族からのお便り *****

名古屋ハートセンター
心臓血管外科 統括部長 米田正始 先生
スタッフの皆さま

拝啓


猛暑の候、米田先生はじめ名古屋ハートセンターの皆さまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。


月日の経つのは早いもので、父が今年2月6日に僧帽弁置換の再手術を受け、本日でちょうど半年となります。
その節は大変お世話になり、ありがとうございました。

今思い返せば、あの時米田先生にご相談していなければ、今頃父はまだ原因不明の心不全に悩まされ、当時かかりつけの**病院で再度僧帽弁の置換をするのであれば血栓リスクの高い機械弁、もしくは循環器内科で処方していただく薬で何とか生き延びるか、どちらか究極の選択を迫られていたと思います。


「あの時」と申し上げるのは、その悩みの境地において米田先生のサイトを拝見してから、居ても立っても居られずご相談いたしました、昨年12月9日のメールです。

 

市川功さんメール

患者さんのご家族からのお礼メールです。本文に記載されているのは添付文書の内容ですが、このメールからも伝わってくるものがございます

当日、しかも1時間足らずで米田先生よりご返事いただいた内容は、医療現場における一般論と、名古屋ハートセンターの受入れ姿勢を綴った大変有難いお言葉でした。
メールを拝見した時の、あの安堵感は今でもはっきり覚えています。
「断らない医療」の姿勢がそこにあるのだろう、と私は思います。

今回、米田先生に執刀していただいたお陰で、懸念しておりました心不全の根本原因もはっきりし、弁置換も機械弁ではなく血栓リスクの低い生体弁を使用してくださいました。


そして何より手術時間が極めて短かったことで術後の回復が早く、父が初回の**病院で受けた弁置換の術後とは明らかに違う回復ぶりでした。


お陰で今では服用を続けていたワーファリンをはじめ、薬は殆ど飲まずに過ごすことが出来ており、この上ない喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

末筆になりますが、私たち家族の愛する父が、この名古屋ハートセンターでお世話になることが出来て本当に良かったと思っております。


スタッフの皆さまがこの素晴らしい場所で働いておられるのが、羨ましくも思います。
この夏の暑さはまだまだ続きそうですので、どうか皆さまくれぐれもご自愛ください。


敬具

平成25年8月*日

*****

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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かんさいハートセンター

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註:平成27年6月をもって米田正始は高の原中央病院を退職いたしました。開設時からいた心臓外科スタッフもすでに全員異動いたしました。

奈良の地にどんな心臓病にでも対処できる、ちからのあるハートセンターを立ち上げ、他で断られた患者さんを救命するなど一定の実績を上げることはできましたが、病院の事情により先端的手術あるいはあまり大きな手術やリスクの高い重症の治療ができなくなったためです。

現在は大阪府内の二つの病院(医誠会病院(外来・手術)、仁泉会病院(外来)で本来の断らない心臓外科医療ができるようになりました。

心臓病で何かお困りの際にはご相談ください。お役に立てれば幸いです。

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かんさいハートセンターとは聞きなれない名前かと存じます高の原中央病院2

今年2013年10月1日から奈良県奈良市にある高の原中央病院の中に立ち上げた新しい心臓専門病院です。

写真右は近鉄高の原駅から丘の上に見える病院の全景です。

 

ことの起こりは、私の両親が歳をとったためそろそろ面倒をみようと地元関西ににもどることになったのがきっかけです。

これまで名古屋ハートセンターで多くの方々のおかげで名古屋屈指の心臓外科施設と言って頂けるほど活発に、皆と楽しい汗を流して参りました。

その名古屋を去るのは残念だったのですが、親や故郷に恩返しをしておきたいという気持ちが強まり、同ハートセンターの鈴木孝彦先生や大川育秀先生の御厚情を頂いて奈良にもどることになりました。

 

奈良にも良い病院は多々ございますが、ご縁あって、奈良市にある高の原中央病院のなかに「かんさいハートセンター」を立ち上げることにいたしました。

これは斉藤守重理事長のご高配によるところが大きく感謝しています。

斉藤理事長は10数年以上昔、私がまだ京大病院に勤務していたころから細く長くご指導いただいている大先輩です。


このかんさいハートセンターでは、これまでのハートセンターつまり心臓専門病院の良さと、総合病院の良さを兼
ね備えた、しかも患者目線の運営がしっかりできる病院を目指しています。

この10か月間、高校の後輩でもある斉藤正幸副理事長とともに毎日楽しい汗を流して準備を進めて参りました。

まずは新しい医療への意欲に燃えた

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ポートアクセス法心臓手術後の胸の創です。創がどこにあるかおわかりになるでしょうか。痛みが少ないため仕事復帰も早いです。

心臓外科医の参集を得て、心臓血管外科部門がスタートし、スタッフの充実を待って循環器内科部門もスタートします。

 

心臓血管外科では僧帽弁形成術大動脈弁形成術デービッド手術自己心膜弁(尾崎弁)、

とくに創が小さく骨も切らないポートアクセス法(写真右)などのミックス手術心不全や心筋症への手術、

成人先天性心疾患(右室二腔症IHSS(HOCM)、バルサルバ洞瘤心房中隔欠損症心室中隔欠損症修正大血管転位、等)、大動脈瘤や大動脈解離などにちからを入れて行きます。

名古屋で年間300例近い心臓大血管手術をこなした実績と、これまでの3400例以上の心臓大血管手術経験の蓄積、そして国内外との情報交換・交流を活かしてお役に立ちたく思います。

循環器内科の弁膜症や心不全の専門家による外来などは心臓外科と同時期にスタートし、さらに各部を順次整えて参ります。

ハートセンターは単に心臓部門が協力して病気の治療にあたるだけではありません。


Illust1447bたとえばコオディネーターと呼ばれる専門職をおいて、患者さんの外来が一回
で方針が立つようにして負担を減らします。

多くの病院とくに大型の総合病院では初診の患者さんが来院されると、まず診察、そしてたとえば2週間後にエコー検査においで、さらに4週間後にCTにおいで、そして5週間後に説明を聞きにおいで、となりがちです。

それでなくても苦しい心臓病の患者さんに、何往復もさせることの負担にいつのまにか慣れてしまって、あるいは「しゃーない(仕方がない)」と割り切ってしまっているのです。

私たちは医療の原点からこの現状を変えたく思います。

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一般に病院の手術室は中央手術部として、多数の科が協力して分担して手術室を使わせて戴く形がほとんどです。

ところがこの形では、今日心臓手術すべき患者さんが来られても、心臓外科の「手術枠」は明日だから、今日はダメ、などといった、患者さん本位とは言えない事態がよく起こります。

この現象は公的病院・大病院とくに大学病院で顕著です。


本来は良い医療をするための中央手術部なのに、患者さんよりも院内労働者目線になっているのです。

そこで私たちはいわゆる中央手術室を克服して、心臓血管手術が365日いつでもできるようにして、患者さんの状態に合わせて予定も緊急も入れられるようにします。

安全第一の観点から、開設当初は無理をせず、順次態勢を整えて、断らない医療を実現して参ります。

そしてそれは長期的には心臓血管外科にとどまらず、さまざまな科や領域でも同じポリシーの医療を提供することにつながるでしょう。

Ilm09_aj06015-sまた循環器内科部門もこれまでの専門病院の看板である冠動脈カテーテル治療PCIはもちろんのこと、

今後の疾病構造を考えて弁膜症や心不全、心エコー、心臓リハビリ、科学的栄養指導といった現代の心臓循環器診療の重要課題を専門とする医師・コメディカルを含めた構成を整備中です。

そうしてこそ、社会のニーズにお応えし、かつ患者さんを「ひと」として、治せると思います。

幸い志の高い、若い先生方が参加表明して下さる方向にあり、開院時は年度途中で転勤も制約があるため、来春から順次整う見込みです。

ナース、臨床工学士MEさんらをはじめとしたコメディカルも心臓専門のチームに入っていただき、技術と経験の蓄積が着実にできるような仕組みになります。

これもかつて大学病院で勤務した経験を活かし、プロフェッショナルナースやプロフェッショナルMEさん、プロの検査技師さんなどを育成する態勢を組みつつあります。

 

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毎日まいにち、同じメンバーで鍛え上げる、これがプロの養成法です。スポーツも心臓手術も医療全般も同じです


たとえば手術室ナースを例にとりますと、来る日も来る日も同じメンバーで心臓手術を経験し、毎日まいにち勉強し議論し反省して貴重な経験を積んでいくのです。

名古屋ハートセンターでの経験では新人ナースでも半年たてばかなりのレベルに達します。1年も経てば立派なものになります。

もちろんそこで完成したわけでなく、さらに後輩の指導などもやりながら、一段と自分とチームを磨いていきます。これが患者さんに益しないはずはありません。

これが大学病院などの総合病院では、夜中の全科の緊急手術に対応しなければとさまざまな科をローテートします。

いつまでたっても熟練せず、プロにはなれません。

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たとえばプロのナースは手術中、黙って手を伸ばすだけで
手術器械を的確に渡してくれますが、ローテートのナースではその都度考えて手術器械を探すありさまです。

この「停滞」が1回の手術中に何百回何千回とあるわけですから時間の無駄は大きいです。

それは質とスピードを求められる心臓手術ではそのまま患者さんの身体の負担、危険性の増大につながってしまいます。

こうしたプロフェッショナルナースの重要性は欧米先進国の手術室では常識なのですが、日本の大病院では未だに実現できていないところが多いのです。

ハートセンターではこの点でも世界水準に後れを取っていないとよく言われます。

徹底した品質管理と教育、それが真の安全管理の第一歩なのです。

皆で毎日反省と勉強を重ねるなかでいわゆる安全管理にもベストを尽くします。

日本地図交通の便も比較的便利な場所を選びました。

新幹線京都駅から目の前に改札がある近鉄に乗れば乗り換えなしで30分あまりですし、関西空港や伊丹空港からも直行バスが近くまで出ています。

かんさいハートのアクセスはこちらをご覧ください。

そもそも「かんさいハートセンター」という名前も、これまでの名古屋ハートセンター時代と同様に、全国から患者さんに来て頂きやすいようにとつけた名前です。

一応奈良県にあるため、「ならハートセンター」という名称も考えたのですが、ある患者さんから「奈良って日本地図のどのへんにあるのですか?」と聞かれ、ショックを受けました。

そこでもう少し判りやすく、「かんさいハートセンター」としたのです。偉そうな名前で申し訳ございません。

名前負けしないよう、職員一丸となって日々精進努力いたします。

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私の外来は当面月曜日と金曜日ですが、手術相談については火曜日・水曜日・木曜日の午前9-11までにお越し頂ければ対応しております

急ぎの状態の場合は随時です。他の医師の外来でも何か問題や心配があれば私と一緒に検討し方針を立てて行きます。

ハートセンター方式で、手術日でも手術室に行く前の2時間ほどと、手術室から出たあとの3時間ほどを使って患者さんのニーズにお答えするようにします。病気は待ってくれないからです。

かんさいハートセンターの外来の詳細はこちらをご覧ください。電話番号は 0742-71-1030 (代表)です。ここからコオディネーターのいさみもとさんにご相談下さい。

このホームページのトップページの冒頭にもお書きしましたように、医療は患者さんが幸せに健康になるためにあるものです。

Ilm17_bc01002-s患者さん本位の医療とはどういうものかを常に考え努力して来た仲間たちと造って来たものの凝集がハートセンターです。

もちろん現在の保険制度の枠組みの中での医療ですから、理想とは言えないこともあります。

たとえばコメディカルや事務員を山ほど雇って医療をすれば余裕ができ手厚い医療に近づくかも知れません。

しかしそれでは今の保険制度では病院経営が成り立たず、破綻して結局患者さんのお役に立てなくなります。

たとえば通常の外来受診の際には予約を取っていただくなど、患者さんの側からのご協力もひつようです。

そうしたお互いの協力によって緊急入院や緊急手術などにも対応しやすくなるでしょう。

このことは名古屋ハートセンターでの運営努力の中で実感をもって学びました。

 

Ilm22_ba01054-s地元や近隣の病院・医院の先生方、医療者の皆様には、これから先生方のお役に立てるよう、頑張ります。

地域医療は医療の原点・根幹であり、もっとも大切にしたいものだからです。

心臓や血管のことで何かありましたら、いつでもご連絡・ご相談下さい。

ご多忙のおりには電話やメールでも結構です。

 

かんさいハートセンターが心臓病や血管病でお悩みの患者さんやご家族、そして地域医療やそれを支える先生方にとって、役に立つ、良い病院になるよう全力を尽くします。

皆様方のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。

 

平成25年10月3日

高の原中央病院かんさいハートセンター

特任院長・センター長・心臓血管外科部長

米田正始 拝

 

追記: 平成26年5月1日から循環器内科に新たに4名の医師が加わり、かんさいハートセンター循環器内科としてスタートいたしました。いよいよ本格的始動です。患者さんのために頑張れる、バランスの良い、オールラウンドなチームを目指して努力しています。冠動脈やカテーテルはもちろん、弁膜症・心筋症やエコーそして心臓+腎臓などの複眼の視点でも優れたチームです。

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心臓手術のお問い合わせはこちら

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
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