第92回アメリカ胸部外科学会AATSにて――その1

Pocket 第92回AATSに参加して AATSは本来は北米の胸部外科つまり心臓外科、血管外科、肺外科を代表する学会で100年近い歴史をもつものですが、同時にこの領域で世界の頂点に立つ学会と言われています。 そのため北 […]

TAVRに関する治療ガイドラインや位置づけ・方向性

Pocket 本格的なTAVR(別名TAVI)のガイドラインはまだこれからですが、それに準ずるものとして、ヨーロッパのデータ(2008年)からつぎの状態の患者さんにはTAVRはやってはいけないと考えられる項目があります。 […]

お便り57: 上行大動脈置換術後の大動脈弁置換術の患者さん

Pocket大動脈二尖弁は大動脈弁膜症を発生しやすいだけでなく、上行大動脈瘤などを合併しやすいことでも知られています。 患者さんは関西在住の69歳の男性で数年前に京都で上行大動脈瘤に対して人工血管置換術を受けておられます […]

お便り56: 心室中隔欠損症VSDと肺動脈弁狭窄症の手術を受けられた若者

Pocket心室中隔欠損症(略称VSD)はこどものころに検診で診断され、穴の大きな方はこどもの時期に手術で治すのが一般的です。 しかしさまざまな理由で診断がつかなかったり、あるいは手術の決心がつかなかったりで大人になって […]

お便り55: 冠動静脈ろうのエホバの証人の患者さん

Pocket冠動静脈ろうはときに見られる冠動脈の異常です。 冠動脈から冠静脈を経由して右房や肺動脈その他の比較的圧が低いところへ血液が漏れるため、大切な心筋へは十分に血液が届かず、狭心症が発生します。 胸が痛くなったり、 […]

お便り54: ポートアクセス法で僧帽弁形成術を受けた若者患者さん

Pocket心臓病は今も昔もおおごとです。少なくとも患者さん目線からは。 弁膜症の場合も同様で心臓手術をすれば治りますといっても、会社や学校からしばらくは離れる必要がありますし、創が残るとあとあとつらいのではないかとか、 […]

お便り53: 修正大血管転位症と三尖弁閉鎖不全症の患者さん

Pocket修正大血管転位症は医学が進歩した現在も油断ならない病気です。 右心室という小さいポンプが左心室という大きなポンプの役割を果たさねばならない病気で、そのために長期的には無理が生じてしまうからです。 医学教科書で […]

米田正始の心臓手術① 心尖部を温存するバチスタ手術

Pocket術式名: 拡張型心筋症にたいする心尖温存式バチスタ手術。 臨床に用いた時期 2001年―現在 実施した施設 京大病院、名古屋ハートセンター 考案の目的と概略 拡張型心筋症DCMに対するPLV(左室部分切除術、 […]