下行大動脈瘤の手術―今なお患者さんのお役にたつ手術

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D-Aorta

◾️下行大動脈瘤とは

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まず下行大動脈は胸のやや高いところからお腹までを背中側で走行しています。左図をご覧ください。

心臓から出た血液が上行大動脈から弓部大動脈を通り、

そしてこの下行大動脈を通って背中や胸、お腹の臓器さらには両足へと流れて行くことで

人間の体は維持されます。

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ここが瘤になるのが下行大動脈瘤)です。大きくなれば治療や手術が必要になります。

これには大きくわけて2種類あります。

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◾️真性下行大動脈瘤の場合

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真性の下行大動脈瘤では下行大動脈の一部がこぶのように拡張し、

そのまま拡張を続けると破裂して患者さんは亡くなってしまいます。

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Aortic Aneu まずは予防が第一です。

血圧を塩分のコントロールなどで下げ、必要ならお薬でさらに下げます。

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しかし直径が6㎝に達してしまうと、

その後は比較的早い時期に破れて命を落とすことが知られていますので、

手術で治すことが勧められています。

また嚢状瘤(局所的にぽこっと膨らむタイプ)ではもっと小さくても破裂しやすいため、

早めの治療が必要です。

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これまでは全身麻酔のもとで、左胸を開けて、

瘤の両側を仮遮断し、瘤を切除して、人工血管で置き換える手術が主流でした。

 .

SGdistalArch 近年は、足の付け根にある大腿動脈から、

折りたたんだ人工血管を入れて、

下行大動脈瘤のところで広げることで、

瘤に内貼りをつけて、内側から治してしまう、

ステントグラフト(略称 EVARTEVAR)という治療が行えるようになりました。

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大動脈の形や状態によってステントグラフト(EVAR、TEVAR)が使えない状況の患者さんでは従来のオペで治すようにします。

こうした方針によって下行大動脈瘤の手術はかなり安全なものになりました。

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◾️解離性下行大動脈瘤では

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この場合は少し異なるアプローチが必要です。

 .

上行大動脈が解離する場合をA型解Aortic Dissect離とよび、

手術しないと2日間で半分近くの患者さんが亡くなられます。

下行大動脈の解離をB型解離とよび、

これはオペではなく点滴やお薬などでそっと治すのが良いとされて来ました。

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いずれにせよ、この部に解離が残る状態で、

これが安定すれば良いのですが、

時間とともに解離腔が大きくなり、瘤になって破れることが時々見られます。

 .

◾️いずれの下行大動脈瘤でも

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そのためA型解離の手術後や、B型解離の患者さんには定期健診が安全のため勧められるわけです。

もし解離したところが直径6㎝以上の大きさになれば、

破裂しやすくなるため、何らかの治療がひつようとなります。

 .

大動脈の形や状態によって上記のステントグラフトが使える場合はそれが良いのですが、

解離腔が複雑な形をしていたり、

重要臓器が解離腔から血液供給を受けているときなどにはステントグラフトが危険なこともあります。

そうした場合にはこれまで通りの外科治療が患者さんを救います。

上記のように全身麻酔のもとで左胸を開けて、

大動脈の破れそうな部分を人工血管で取り換えるのです。

 .

Ilm09_af14001-s 真性・解離性のどちらの場合でも

下行大動脈瘤は破れるまでに治してしまうのが、

患者さんにとって絶対有利です。

そのため、患者さんにおかれましては定期健診を欠かさないようにお勧めします。

定期健診はレントゲン・心電図・血液検査などの一般的なものに加えてABIという腕と下肢の血圧を見ることで血液の流れ具合がかなりわかります。

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さらに大動脈の状態はCTなどで検査でき、苦痛なく、

最近は比較的少ない被ばくで大動脈瘤の状態が詳しくわかります。

そして必要に応じて、造影剤を点滴で入れつつよりくわしくCTで見ることもできます。

いずれも苦痛はほとんどありません。

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人間いつかは死ぬといっても、

下行大動脈瘤のように治せる病気で命を落とさないようにしたいものです。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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学会の「ガイドライン」を考える

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さまざまな病気の治療を全国どこにいる人にも、高いレベルで正しく、かつ最適なタイミングで提供できれば、素晴らしいことと思います。読者の皆様も同感と思います。

 

Ilm01_bb02033-s この目的で作られているのがガイドラインです。

心臓病、心臓血管病の場合は日本では日本循環器学会というトップの学会が代表的な心臓病の治療や診断のためのガイドラインを作成しています。

アメリカ(AHAやACC)やヨーロッパ(ESC)にも同様のものがあり、

いずれもその国の心臓病・循環器疾患を代表する学会が、

多数の専門家が時間をかけて十分検討し、その時代の正しい医療の目安になる、立派なものです。

 

私自身、このガイドライン作成や評価にご指名にて委員として参加させて頂き、

これまで何度もご協力させていただいて参りました。

直接お目にかかる患者さんたちはもちろん、

お会いする機会もない全国のさまざまな心臓病患者さんにお役に立てる、光栄な仕事と思い、ご協力して来ました。

多数の専門家だけでなく、それ以外の専門家にも数名以上参加いただき、

時間をかけてダブルチェック、トリプルチェックして、内容的に万全を期するようにしてあります。

 

JCSguideline たとえば弁膜症の治療についても立派なガイドラインがあります(事例1事例2)。

これを念頭において治療方針を立てれば、的確かつ適切な、安全な治療ができます。

心臓手術を例にとっても、早すぎる手術つまり不急や不要な手術を避けることができますし、

逆に手遅れを回避することもできます。

 

世の中の医師には、循環器を標ぼうしている医師といえども、

このガイドラインを知らない、あるいは多少は知っていてもまじめに順守しない向きがあり、困ったことです。

そのために患者さんが的確な治療とくに心臓手術のタイミングを失い、突然死あるいはそれに近い状態で命を落とすというケースが後を絶ちません。

 

患者さんが適切なタイミングで手術を受けて、もしも不幸にして亡くなった場合、

それを心臓外科医の責任とするのは当然のことと思います。

そうした場合、心臓外科医は甘んじてそのご批判を戴き、

謝罪だけでなくしっかりとしたご説明をし、また改善策を示す義務があると思います。

 

その一方、患者さんを納得させられず、心臓外科医と相談する機会も得られず、

心臓手術の恩恵を受けることなく患者さんが合併症などでお亡くなりになるとき、

それは内科医の責任なのです。

決して患者さんや病気の責任ではありません。

こうした医師としての基本がわかっていない、そういう方がまだ世の中におられると聞きます。残念なことです。

 

Illust205 患者さんはまさにさまざまな悩みや人生を抱えた、生きたひとですから、

ガイドラインがそのまま適応しづらいこともあります。

しかしそれを十分に、わかりやすく説明し、

それこそ池上彰さんレベルのわかりやすさでお話し、考える材料を提供するのがプロの務めというものです。

またガイドラインを活かすためにさまざまな工夫をして患者さんから話や情報を聴きだすことも臨床医の基本です。

 

また専門家によっては自分の関心のないことに力を入れないというケースが少なからず見られます。

こうしたことは医療以外の、世間一般的にはある程度は個人の自由として認められていますが、病院や医療の世界では危険なことです。

 

医療は家電製品のように均一化がまだできていない領域ですつまり医療はまだまだ他の産業のような品質管理や均一化ができていない領域なのです。

これをひとは「医者選びも寿命のうち」と言われます。

残念ながら現在もそれは本当です。

 

患者さんや地域医療の先生方にあっては、病気の治療とくに心臓手術などの大きな治療を考えるとき、ガイドラインとともに複数の専門家のご意見を聴かれることをお勧めします。

同じ科でも複数の病院で意見を聴いてみる、

あるいは同じ病院でも内科と外科の意見を聴いてみる、

そうすることで、幅広い視野や十分な情報が得られ、安全性が確保されやすくなるでしょう。

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熱中症や脱水にお気をつけて―予防はそう難しくない?

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暑い季節になりました

Ilm18_bc04004-s つい最近までそれほどではなかったのに梅雨を追っ払うような暑さです

実際九州などでは梅雨明けしたそうですが

皆様にはいかがお過ごしでしょうか(註:2011年6月の記載です。)

心臓手術を受けられた方あるいは心臓病がある方や、ある程度以上のご年齢の方々にはぜひとも以下の注意事項をわすれずにお願いします

まず

1.暑い季節には知らないうちに急速に脱水になる。とくに屋外で直射日光を浴びるとより急速に脱水となり、熱中症にもかかりやすい

2.若いうちは脱水になるとまもなくのどが渇き、おのずと水などを飲んで体が守られる

3.しかし高齢になればなるほど、のどの渇きのセンサーが鈍くなり、脱水状態となってものどが渇かず、どんどん状態が悪化する。気がつけば危険な状態になっていることもしばしばです。たかが脱水といっても熱中症や腎不全などに至れば命にかかわる事態になりかねません

これらを考えますと、多くの皆様には、以下が大切になります

Ilm16_cd06054-s 1.暑いときには普段より積極的にお茶や水を飲む

2.しかし心臓病とくに何らかの心不全がある方の場合は、水分の摂り過ぎにも注意が必要

3.その目安として、尿量や尿の濃さ・色をチェックすると良い。

4.バランスを考えるとあまり体に揺さぶりをかけないほうが良いので、夏には涼しい時間帯を中心に行動する。同じ意味でエアコンを活用し、あまり暑い環境で頑張りすぎない。とくに熱帯夜は快適温度と快適環境を心掛ける。

たとえば暑い日で、汗ばんでおり、しかも尿の量や回数が少ないとか、尿の色が濃い黄色などになっておれば脱水になっている可能性が高いです。そこでお茶やミネラルウォーターを飲むことが勧められます。

このときに塩分をあまり摂ると体に水分が残り、心不全や高血圧が悪化することがあります。そこで塩分は取りすぎないように注意してください。

ただし、屋外などで下着がべっとり濡れるほどに汗をかいているときには、塩分もかなり失っていますから、多少の塩分は摂ってもかまわないでしょう。たとえばポカリスエットなどのスポーツ飲料の多くには塩分がほどよく入っています。ラベルを調べてみて下さい。あるいは梅干しの1個とあとはお茶お水というのも一法かも知れません。

人間は急速な変化には弱いものです。そこでとくに 心臓手術後あるいは心臓病の方や、ご高齢の方々には、暑い季節にあまり長時間屋外で頑張るなどのことは控えて頂くのが良いと思います。

機械弁や心房細動などのためワーファリンのお薬を飲んでおられる方々にも、たとえワーファリンがきちんと効いている状態でも、脱水になると血栓ができやすくなるため、無理のないようにお願いします。

散歩などの運動は朝夕のしのぎやすい時間帯が良いでしょう。

しかしやむなく暑い時期に無理をして、なんだかひどく苦しい、いつもと違う、などの症状を覚えられたら、早めにかかりつけの先生のところや、ハートセンターの主治医などに連絡を取られることを勧めます。

また平素から血圧と体重を毎朝起きぬけに測り、記録しておくと、塩分や水分の摂り過ぎはすぐにわかります。たとえば体重が1-2日で1kg以上増えれば塩分を摂り過ぎた可能性があります。

こうしたことを念頭においていただき、暑い季節を楽しく安全にお過ごし頂ければ幸いです。

米田正始 拝

 

追伸: 私の手術を以前に受けて頂いた患者さんが有名なブログを書いておられます。その中での問答です。皆様にお役に立てるかも、と考え、引用させていただきます。

 

参考1: 暑い季節に無理をすると不整脈が増えることがあります。もともと不整脈をお持ちのかたや、不整脈が出やすい状況だった方の場合です。これは水分の出し入れが多量になるとき、つまり多くの汗をかき、多くの水分を摂るなかでカリウムが減ることが一因です。

Ilm18_bc02009-s そこでカリウムを多く含んだ食べ物、たとえばバナナや Ilm04_ea05003-s オレンジジュースなどを常識の範囲内でのみ食べすることが勧められます。たとえば朝食などにバナナ一本とか、夜オレンジジュース(果汁100%)200mlなどですね。ただしこれは腎臓や心臓のちからが良い患者さんの場合です。腎臓などが弱い方の場合は主治医の先生と相談しながら進めて下さい。というのは血液検査でカリウムや腎機能などを調べながら進めることで安全確保しやすいからです。

カリウムはお薬でも補うことができますし、利尿剤を服用中の患者さんの場合は、よく使われる利尿剤であるラシックスに加えてアルダクトンAが同時に処方されていることがあると思います。このアルダクトンAはカリウムを上げる作用があり、ラシックスのカリウムを下げる作用をほどよく中和する意味でも使われているのです。こうしたお薬が入っている場合、カリウムを含む食べ物の量はあまり多すぎないようにすることも大切です。そこで主治医と相談するのが安全安心につながるわけです。


A320_062

 

参考2: 米田医院の土曜日外来で70代の女性が来院され体調が悪いとのことで心電図変化あり、これはおかしいと直ちに近くの総合病院に連絡、ご紹介しました。

救急外来にて血液のカリウム値が9を超えており(正常はおよそ4台です)、再度調べても同じ結果で、ただちに治療を受けられ、カリウムは下がり、事なきを得ました。

カリウムが9を超えるというのはいつ心臓が止まってもおかしくないという危険レベルです。その後の調べで、その患者さんはみかんを一気に10個も食べたそうで、日頃腎臓が正常の方でも極端な食べ方をするとこんなに恐ろしい状態になるのかと感心?した次第です。

とくに腎臓が悪いと言われている方々におかれましては、こうしたカリウムを含む食べ物や穏やかに食べられるよう、お願いします。たとえばみかんで言えば1個ずつですね。一気食べは慎重に。

 

参考3: 夏の脱水がどれほどか、私自身の経験談をご紹介します。

まえもA301_075ってトイレへ行ってからゴルフの打ちっぱなしで午後2時間ほど練習し、練習中ペットボトル3本つまり1.5リッターのお茶お水を飲んでも7-8月の暑い時期は尿がでません。

練習が終わって帰宅して夕方にトイレへ行っても色のついたやや濃い尿が少量でるだけです。夕食と飲水のあと、尿はようやく普通の色と量にもどりました。

打ちっぱなしは屋根つきのところでしたし、ゴルフの運動量はそう極端に多くありませんので、真夏の脱水がどれほど強いかおわかり頂けるかと思います。

ましてご高齢の方の場合は普段から多少とも脱水傾向にあることが多く、ノドの渇きセンサーも弱っているため、脱水は悪化しやすく熱中症になりやすいのです。

(2013.8.改訂)

 

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名古屋第二赤十字病院

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名古屋第二赤十字病院は八事日赤の愛称で親しまれる名古屋を代表する総合病院です。

 

S344a011c-s その歴史は大正3年の八事療養所にさかのぼります。

病院の方向性は救急医療、高度医療、医療連携、災害救護と国際救援、研修医・看護師教育に加えて、

がん診療、周産期医療等にまで及びます。

この3月11日の東日本大震災のときも、地震当日から医療チームを現地へ派遣し、

救援活動に大きな貢献をされたということです。

いわば大学病院のレベルと規模をもつ総合病院であるわけです。

 

そうした総合病院らしい姿、あるいは日赤らしい姿から、

心臓血管専門病院である名古屋ハートセンターは消化器、呼吸器、泌尿器はじめさまざまな臓器・がんや膠原病その他の病態で名古屋第二日赤にお世話になっています。

心臓関係でも未認可の両室ペーシングなどで患者さんをお願いし、病々連携を行って頂いています。

 

昨年8月のハートの日には同病院の循環器内科のトップであられる平山治雄先生にご講演いただき、

EBM(証拠にもとづく医学医療)に立脚した素晴らしいお話を聴かせていただきました。

また同業者である心臓血管外科部長の田嶋一喜先生にはCCTや東海ライブあるいはチャレンジャーライブを含むさまざまな学会等でもお世話になっています。

 

やや近い距離から名古屋第二日赤病院と名古屋ハートセンター心臓外科は競合することがあるのではないかというご意見を頂いたこともありますが、

ハートセンター心臓血管外科は全国から心臓手術をもとめて患者さんが来られる専門病院で、

病院のタイプも患者さんが来られるルートも違うため、あまり競合は感じません。

むしろタイプの違う病院であるからこそできる協力や連携を目指したく考えています。

 

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名古屋市立東部医療センター東市民病院

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名古屋市立東部医療センター東市民病院は東しみんの愛称で親しまれて来た病院で、

その歴史は伝染病隔離病舎を県から引き継いだ明治23年から始まります。

 

平成20年4月には名古屋市の改組により、

守山市民病院と東市民病院とで東部医療センターを形成し、その中の東市民病院となっています。

平成23年5月からは、さらなる名古屋市立病院の再編に伴い「名古屋市立東部医療センター」と改称されています。

エイズなどにも拠点病院として力をいれておられます。

 

脳血管センターでは脳出血や脳梗塞の急性期治療から回復期リハビリテーションまでの医療を行い、

心臓血管センターではカテーテル治療、アブレーション治療、心臓血管外科手術を行い、名古屋市立大学の関連病院のため同大学と連携があります。

名古屋市立大学病院では多くの大学病院と同様、組合・公務員その他の理由で手術総数が増やせない、大学病院の事情があるため、

こどもの治療に専念せざるを得ず、

大人の患者さんの心臓手術が思うようにできないため、

この東市民病院で肩代わりしているという事情があるそうです。

 

かつての大学医局講座制は、新しい研修医制度の開始とともに、急速に変貌をとげ、

大学医局の中には医師がいなくなり、関連病院へも医師を派遣できなくなりつつあります。

このため地方の病院で医師が不足して病院閉鎖や病棟閉鎖が続いている、

いわゆる医療崩壊はご存じのとおりで、

大学医局の位置づけが見えなくなった象徴といわれています。

 

そうした中で、大学や医局という従来の枠組みにとらわれない新しい医療システムを民間では構築し、

多くの若手医師を惹きつけています。

たとえば倉敷中央病院や天理よろづ相談所病院、あるいは亀田総合病院や飯塚病院などはその良い例です。

若手医師が全国から参集し、採用競争率は10-40倍にも上り、医師不足どこ吹く風?といった状況です。

こうした時代の流れからは東市民病院のお話は少々大時代的なものを感じます。

個人的には国立大学病院での経験で、9時ー5時勤務を基準とした待遇でも、

実際には9時ー5時勤務では若手が医師としての豊かな実力をつけるには経験量が不足するという矛盾があり、障壁となっていました。

大学単独では医療を支えられない、そうした時代の到来で、

柔軟性に富む民間病院が協力し、貢献できることが増えているように思えます。

 

東市民病院と名古屋ハートセンターとは比較的地理的に近いため、多少の競合があるのではというご意見もありますが、

名古屋ハートセンター心臓血管外科へは全国から患者さんが来られますし患者さんの紹介経路が違うためか、

それほど競合しているという実感はありません。

消化器をはじめ、脳神経などの領域でも連携していただいております

 

それよりも心臓の患者さんで消化器・泌尿器や脳神経などで専門家の診察が必要なときなどにお力を貸していただき、感謝しています。

名古屋市内には熱心な地域医療の病院や医院、消化器病院、神経内科・脳外科病院がいくつもあり、

これらの病院の熱意とご厚意にて連携がうまく進んでいますが、

比較的近隣の東市民病院とも協力関係があるというのは大変心強いことです。

 

今後もこうした病々連携を推進して行ければ幸いです。

 

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東海循環器病診連携フォーラム

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特定非営利活動法人東海循環器病診連携フォーラムは名古屋発のNPO法人で心臓病の患者さんや地域医療のための集まりです。

このフォーラムは心臓病に関する知識を社会に普及させることを目的に活動しておられます。心臓病が多く、そのために亡くなる患者さんが毎年多数おられるため、心臓・循環器に活動の焦点をあてておられるわけです。

こうした患者さんや地域医療を考えた、大変内容ある実質本位な集まりのため、役員の先生方も臨床医学の達人ぞろいです。
代表理事は名古屋第二赤十字病院の平山治雄先生で、理事は中日病院の 池田 信男先生、足立内科の足立 昌由先生、竹澤内科循環器内科の竹澤 博人先生らが、そして監事は掛川内科の掛川 喜生先生です。

フォーラムの活動の内容は、開業医などの先生方に心臓病に関する正しい診断方法と急性期の対処方法、および再発予防のための薬物療法を普及させるために講演会を行っておられます。

また一般市民の方々には心臓病の基礎知識と症状の鑑別方法、発症した場合の対処方法、再発予防のための日常生活の注意点、そして突然心肺停止に陥った人に対して隣人が行うべき救命救急処置の普及を目的として市民公開講座を行っています。

私が勤務する名古屋ハートセンターの内科医師もこのフォーラムで講演させて頂くなど、古い枠組みにこだわらぬ、地域医療の英知や努力を結集するという素晴らしい高い視点から活動をしておられます。

私たちも多くの病院で対処ができない心不全外科や複雑な弁形成術、あるいは名古屋地区であまり行われていないMICS低侵襲心臓手術などや、密な地域連携が必要な救急医学・緊急心臓手術や緊急血管手術などで貢献できればと願っています。

こうした会の活動を側面からお手伝い・ご協力しつつ、名古屋発の患者さん本位、地域医療本位の支援活動を全国レベルにまで広げて行ければ素晴らしいことと思います。

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HOCM(肥大型閉塞性心筋症)の手術のガイドライン―守られていますか?

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HOCM(別名IHSS)単IHSSの模式図です。心室中隔の一部が出っ張っています独のガイドラインはないのですが、これを含めた肥大型心筋症のガイドラインは以下のものがあります。

循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2006年度合同研究班報告)
肥大型心筋症の診療に関するガイドライン(2007年改訂版)によりますと、

肥大型心筋症(別名HCM)の外科治療の適応はつぎのとおりです。

 
■Class Ⅰ手技,治療が有効,有用であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致している

1.NYHA Ⅲ度以上の症状を有し,薬剤抵抗性で,安
静時に50mmHg以上の左室流出路圧較差を認めるHOCM

2.意識消失発作から回復し,安静時ないし薬物負荷時に50mmHg以上の左室流出路圧較差を認め,薬物抵抗性のもの

■Class ⅡクラスⅡ:手技,治療が有効,有用であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致していない

1.心症状は軽度ないし認めないが,薬剤抵抗性の,安静時に50mmHg以上の左室流出路圧較差を認めるHOCM

■Class Ⅲ クラスⅢ:手技,治療が有効,有用でなく,時に有害であるとのエビデンスがあるか,あるいはそのような否定的見解が広く一致している

1.無症状ないし薬物療法にてコントロール可能なもの

2.症状はあるが運動あるいは薬物負荷試験にても左
室流出路圧較差のない肥大型心筋症

このガイドラインから、

薬が効かず、失神発作や心不全などの強い症状があるHOCM(IHSS)では

心臓手術を検討するのが安全上勧められると言えましょう。

実際、ガイドラインを無視した治療で大きな合併症を引き起こしたケースの報告があります。

私たちの経験ではMICS(ミックス手術)に準じた比較的小さい創で、モロー手術によってHOCMはほぼ確実に治せますし、ペースメーカーが必要となったケースは経験していません。

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第2回名古屋ハートフォーラムのご報告と御礼

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昨日(平成23年6月4日)、第二回名古屋ハートフォーラムを名古屋市錦にある名東京第一ホテル錦にて開催いたしました。この会はもともと春日井ハートフォーラムとしてスタートしたものですが、多数のご参加をいただき、春日井だけではもったいない、もっと広域でやろうという声を頂いて、名古屋の会に発展したものです。

循環器関係の先生方だけでなく、循環器を専門としない一般開業医の先生方にもお役に立てるようにという趣旨しから、内容を吟味しました。

そして2部構成とし、第一回のときと同様に、前半は心臓血管外科の新情報を、後半は循環器内科の中から心エコーのお役立ちセッションとしました。灰本クリニックの灰本元先生の軽快な司会で研究会は進みました。

MICS3  まず心臓血管外科の情報として、私、米田正始が「心臓血管手術、低侵襲化への努力」ということで、最近私たちが力を入れている小切開の心臓手術(略してMICS、左図をご参照ください。左が従来の胸骨正中切開、右がMICSです)やステントグラフト(EVAR)、カテーテルで入れる大動脈弁(略してTAVI)をご紹介しました。

とくにMICS手術(ミックス手術、小切開低侵襲手術)は創がほとんど目立たないのと術後痛みが少なく社会復帰が早いため患者さんの評判がよく、ご参加の先生方にも関心をもっていただけたようでした。僧帽弁形成術それも比較的複雑なものや、難治性心房細動へのメイズ手術などの症例を提示しました。

ステントグラフト(EAVR)は内科と共同作業をする今日的な方法で、余病をもつ患者さんにも安全に大動脈瘤が治せるため、今後の展開が楽しみといわれました。TAVIはまだこれからの技術ですが、これによってこれまで手術・治療ができなかった患者さんを始め、さまざまなところでお役にたつものとして期待が集まりました。同時に、これまで力を入れて来た大きな手術や重症心不全の手術ももっと短時間で、患者さんの体力を温存しつつ手術する方法をご紹介しました。

循環器内科のほうでは、川崎医大循環器内科教授の吉田清先生に心エコーの基本講座を行って頂きました。これは6回連続の講義で、これをすべて学べば、心エコーの基本は習得できるとあって、多数の先生方の関心を呼んだようです。それに引き続いての実習セッションでは吉田先生と、その教室の尾長谷喜久子先生がコーチをやって下さった、参加者全員に実技練習して戴きました。

VScanEcho またVスキャン(左図)という、白衣のポケットに入る、しかも画像がきれいで精度の高い優れたエコーマシンでも実習していただき、会場は熱気に包まれました。こうした聴診器レベルの便利な器械を使いこなせば、プライマリケアでの循環器診療もさらに精度があがり、患者さんへの恩恵は大変大きなものがあると思いました。

循環器や心臓血管外科の話題にとどまらず、最近立ち上げたローカーボ食研究会の話題も出て、充実した楽しい会になりました。循環器道の大先輩であるSLクリニック(SL医療グループ)の中川喬市先生にもご参加いただき、光栄に思いました。

次回、第三回名古屋ハートフォーラムは8月27日土曜日午後4時半から開催されることになりました。場所は未定ですが、名古屋駅になるべく近い、便利なところを考えています。7月24日午後2時からの日本ローカーボ食研究会ともどもよろしくお願い申し上げます。

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京都大学病院にて米田正始の心臓手術を受けて下さった患者さんへ

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最終更新日 2020年3月7日

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京都大学病院の心臓血管外科で米田正始の心臓手術を受けられた患者さんからよくご相談をお受けします。

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心のつながりというのでしょうか、再会するときには旧友や昔の仲間とひさしぶりにお会いする感動を覚えますし、患者さんにもよろこんで頂けることをうれしく思っています。

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実際、京都地区で行う患者さんの会(米田先生を囲む会とも呼んでいただいている会です)や、医誠会病院あるいは仁泉会病院まで来て下さる患者さんとお会いするときには、同窓会のようなうれしいものがあります。

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しかし!

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「どうやって連絡をつけたら良いかわからなかった」

「孫がたまたまHPで先生のHPを見つけたのはラッキーでした」

「京大病院の外来ともだちで先生に会いたがっているひとがいますよ、でもその方の連絡先が判らなくて、、、」

などの声をよく聞きます。

 .

  131122526医師と患者さんの人間関係というのは本来、熱いものです。

患者さんは信頼をして下さったからこそ、リスクのある心臓手術という大きな治療を受けて下さったのですから。

私(米田)は今もかつての心臓手術記録をときどき読み返しては今後のさらなる進歩改良の糧とするとともに、ひととしての患者さんを想いだしています。

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1998年(平成10年)4月から2007年(平成19年)1月までの間に京都大学病院心臓血管外科で心臓血管手術を受けられた患者さん、あるいはそのご友人の方々、

もしこのHPをご覧でしたら、何か心配事があるときやちょっとした疑問点などがあれば、いつでも米田正始までご連絡下さい。

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心臓血管外科に直接関係のないことでしたら、メールや手紙などで、「ああその病気でしたらこれこれの先生に相談してみて下さい、紹介状もお書きしましょう」、などの情報提供でお役に立つでしょうし、

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心臓病に関係した心配であれば、とりあえずデータを送って頂くとか、可能なら大阪の仁泉会病院あるいは医誠会病院まで来て頂ければ速やかに解決の糸口が得られるでしょう。NHK文化センターなどでの講演の後などにもお話する時間があるかも知れません。

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こうしてこれまで何度もお役にたっています(患者さんの声のページをご参照ください)。

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209623690一般の大病院では初診から検査そして方針決定まで何度も通院し、何週間もかかることが多いです。

しかし私が外来を開いております仁泉会病院や医誠会病院では専任看護師の努力と職員全員の献身的協力で、一回の外来で、必要な検査を行い、その日のうちにそのデータを患者さんと一緒に見ながら、方針を決めることができます。

大阪は遠いけれど、結局このほうが早く、安心とよく言っていただいています。

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Ilm01_ba04080-s 患者さんと医師(それももと主治医)との関係は特別なものですし、また心の通った、特別なものでなければいけません。

それで初めて心臓病に立ち向かい、克服への道が見えるのです。

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私の患者さんたち(信頼関係という意味であえてそう呼ばせて頂きます)におかれましては遠慮なくご相談ください。また患者さんの会やNHK文化センターの講演会にもおでかけください。

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平成27年11月 米田正始 拝

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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お便り40 大動脈二尖弁で後年、大動脈手術を受けた患者さん

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二尖大動脈弁(大動脈二尖弁)はかつては単なる弁膜症とみなされていましたが、

現在は研究が進み、

弁だけでなく大動脈の病気でもあることがわかっています。

そのため昔、大動脈弁の手術を受けた患者さんでも、

長年月の間には大動脈が拡張し瘤(こぶのように大きく)となることがしばしばあるため注意がひつようです。

 

Ilm17_da05014-s 実際、昔どこかの病院で大動脈二尖弁の手術(大動脈弁置換術)を受け、

5-15年して大動脈が拡張し瘤になって

私のいる名古屋ハートセンターへ来られる方が何人もおられます。

 

以下の患者さんは5年前、別の病院で大動脈二尖弁のため大動脈弁置換術(略称AVR)を受けられました。

最近上行大動脈が拡張し破れそうになっていることが判り、

かかりつけの先生からのご紹介で私の外来へ来られました。

 

外来でCTその他で調べたところ、

上行大動脈から弓部大動脈までかなり大きくなっており、

その拡張速度も速いため、心臓手術(再手術)することにしました。

 

手術では前回手術のための癒着(心臓と周囲の組織がくっついてそのままでは手術できない状態)があり、

これを丁寧に剥離し、それから上行大動脈から弓部大動脈まですべて人工血管で置換(弓部大動脈全置換術)しました。

再手術の、それもけっこう大きめの手術でしたが、

経過良好でまもなくお元気に退院されました。

 

Illust205これによって今後、大動脈の心配はほぼ解消し、患者さんはお元気な生活に戻られました。

 

下記の手紙は患者さんが他の方のお役に立つようにと、書いてくださったものです。

 

二尖弁の患者さんは、弁の手術後でも専門家のところで毎年定期健診を受けることがお勧めです。

これによって安全が確保できるようになるでしょう。

 

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私は73才女性です。高血圧等で長年、近くのH医師の診察を受けています。

 

患者さんからのお便りの実物写真です 心臓に問題があるからと68才の時、T病院で大動脈弁の弁置換術をしました。

その時普通は3枚の弁が2枚しか無い(註:二尖弁)と知りました。

 

定期的にH医師の診察を受けていましたが、22年10月に「大動脈瘤があります。

信頼できる良い医師を紹介するので、是非、すぐ、診てもらいなさい」と言われました。

 

すっかり良くなったと信じていましたので、不安半分で息子・妹に付き添ってもらい、10月5日にハートセンターの米田先生の診察を受けました。

採血・CT等検査の後、緊急ではないので様子を見ましょうと、3ヶ月後再受診となりました。

 

大きくなっていませんようにの願いもむなしく、「H医師と相談の上、手術するかしないか決めてきてください」と言われました。

3週間後手術の決心をして米田先生に伝えました。初診から手術まで約4ヶ月の速さでした。

運が良かったと今は思います。

開胸手術も2度目の方がリスクが高いと言われましたが、先生に全幅の信頼を寄せました。

というのも最初の診察から手術まで私達に解り易く、何度も何度も丁寧に説明して下さったからです。

 

二尖弁が大動脈瘤になりやすい要因であることが、ここ2~3年前に解ったこと、どこからどこまでを人工血管に取り換えること、2度目のリスクとして癒着があると出血しやすく、その分手術時間がかかるけれど万全の態勢で臨むこと・・・。

 

一つだけ残念なことは、それだけのご説明を受けても、動揺している私の頭の中は真っ白で、付き添ってくれた息子達に家に帰ってから説明してもらい理解したことです。

ただ先生のご説明して下さっている様子からおまかせしたいという安心感だけ受け取りました。

 

術後すぐに先生から娘・妹に手術の結果とこれからの注意点のご説明がありました。

患者だけでなく付き添う身内にまできめ細やかな心くばりがありました。

 
現在順調な生活をしています。

本当にありがとうございました。

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
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元・京都大学医学部教授
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