2009年12月1日 「事業仕分け」 

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心臓外科医の日記

患者さんや読者の皆さんのご希望を頂いて心臓外科医の日記というブログを始めてみることに致しました。

皆さんにお伝えしたいこと、また皆さんからお聞きしたいことはたくさんありますが、楽しくぼつぼつ進めたく思います。

最近は事業仕分けが話題になり結構いろんな予算や努力、そしてさまざまな無駄があるもんだと感じました。
その中には快哉を叫びたくなるような面白い話や、ちょっと近視眼的で日本の将来を十分考えていない、捨て置けない話までいろいろあります。

 

後者の方の例を挙げますと、さまざまな研究予算が削られる方向にあります。

日本は土地も資源もほとんどありません。あるのは人と技術だけです。

人を育て技術を育てることがこの国にとって大切です。

研究予算はこの国の人と技術を育てるために必要不可欠でこの国の将来を決める重要なものです。

世界中がしのぎを削って競争している中で日本だけがどんどん後退して行くのは危険なことです。

人と技術がダメになってしまうと食料を輸入することさえできなくなります。

 

前者の例を挙げますと、既得権を確保するために造らなくても良いダムを造り続けるなどの、官公庁・官僚のためにお金を投入することなどがたくさんあります。

またそれに群がり甘い汁をすうような官僚や天下りの方々が多数います。

この機会にしっかり大掃除してほしいと思います。バンコックハートセンターにて 

 

医療の世界でもこうした官僚のための無駄遣いはたくさんあります。

多額の予算つまり税金を投入しても、しっかりした医療ができない事例はすでに山積しています。

いわゆる医療崩壊として救急のたらい回しはよく知られていますが、病院内でもちょっと腎臓やその他の状態が悪いと、「安全上の理由で」手術ができない、許可されないなどの事例が国公立病院では増えています。

手術を断られた患者さんはどうなるのでしょうか。

中には死に行くだけの方が多数含まれているのです。ぜひこの機会に皆の議論の場にあげて、改善したいものです。

 

(写真は定期的に出張手術等をさせて戴いているバンコックハートセンター(タイ)のポスターから拝借しました。

日本の民間病院では公的資金を使わず努力と工夫を重ねて患者さんを常に受け容れているところもあるのです。ハートセンターもその一つで誇りに思っています)

 

初回のブログから堅苦しいお話になってしまいました。

しかし放ってはおけないことですので、ついお書きしてしまいました。

皆さまからのご意見・ご教示を頂けましたら幸いです。

 

2009年12月1日 米田正始

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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愛知医科大学病院

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愛知医科大学病院は臨床志向型の大学教育病院であり、

Ilm09_cf02003-sそのポリシーは愛知県唯一の高度救命救急センターや映画やテレビなどにも登場するドクターヘリに象徴されています。

各種難病や脳卒中・がんなどさまざまな高度専門医療に取り組む大学病院らしい姿もよく見える病院です。

すでに30年近い歴史があり医学や地域医療のさまざまな局面で貢献しておられます。

 

著者(米田正始)も名古屋ハートセンター立ち上げのあと愛知医科大学病院やその卒業生の先生方にも大変お世話になっています。

実践を重視し、真面目に患者さんの治療に黙々と取り組む、そして厚い信頼を得ている、といった先生方が多いような印象をもっています。

救急救命医療に多大な力を注いでおられるのはうなづけることです。

162以前に救急救命部の先生とゆっくりお話する機会が得られたのですが、まだまだ救急が未完成なこの国にあって、新しい立派な救急医療の構築へ向けて大変なご苦労をされていることを知り感嘆したものでした。

まさに反骨精神と使命感と感心しました。

現在でもたらい回しに象徴される救急救命医療や態勢の遅れが話題になる中で、いくら努力してもなかなか迅速には変化しない救急医療には歯がゆいことが大変多く、愛知医科大学の先生方のご苦労が実感できました。

 

著者が名古屋エリアで仕事を始めてから愛知医科大学の名誉教授や教授の先生の患者さんの心臓手術にあたらせて戴く機会も増え、

家族のように親身に世話をされ私の方へも有用なご意見を下さったり、

他臓器のコンサルトが必要な時には自ら信頼できる医師を探して下さったのが印象的でした。

それだけに大きな手術が無事にできたときその努力を大変評価戴き、治療の喜びが倍増したのを覚えています。

 

また先日、別の先生であすが、偶々著者が得意とする手術(心筋症心不全がらみの僧帽弁形成手術やペースメーカー原因の三尖弁閉鎖不全症の形成術)を希望して愛知医科大学病院の患者さんが来院されたときも、詳細なデータや協力を惜しみなく送って下さったのを感謝しています。

普通ではなかなか手術が難しいマルファン症候群の複雑僧帽弁形成術の患者さんが来られたときも同様でした。

ちなみにその患者さんは東京の専門病院へ行く準備をしている間に名古屋ハートセンターが開院となり渡りに船と来院されたため、愛知医科大学病院には結果としてご迷惑をかけていないのが幸いです。

逆に愛知医科大学が得意とする領域・疾患の患者さんがおられればご紹介しています。

これまでもMRSAの心内膜炎の患者さんを、感染症の専門家がおられるため同医大にご紹介し、治して頂きましたし、

大動脈炎の患者さんの微妙なコントロールもその領域の専門の先生にきめ細かく調整いただき、当院での大きな手術もスムースに行きました。

その後の共同フォローアップもお願いしています。

 

Ilm09_af19004-s愛知医科大学病院では循環器領域でも実績業績のある先生方が指導にあたられ、平素の臨床活動はもちろん、学会や地域の研究会などでもお世話になっています。

名古屋ハートセンター心臓血管外科は専門病院ゆえ小回りが効き動きが素早いことと、

異なる専門領域(得意種目)を持つという特徴を活かして大学病院と連携を深めて行きたく考えています。

 

2009年11月記(2012年5月改訂)

11. 名古屋ハートセンターについて へもどる

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執筆:米田 正始
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お便り 18: 閉塞性動脈硬化症(ASO)の患者さん

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動脈硬化症は全身の病気ですので体の複数の場所がやられることがよくあります。

たとえば下肢の血管が動脈硬化で閉塞し( ASO 閉塞性動脈硬化症 と呼ぶ病気です)痛みのために歩けない患者さんが、

心臓の血管(冠動脈)にも同様の病気(冠動脈疾患)をもっておられることはしばしばあります。

 

下記の患者さんは近くの大きな病院でも下肢の手術はできないと言われてハートセンターへ来られました。

血管をよく調べると、これは行ける!と判断できたため、手術前検査を行ったところ、心臓にも強い病気が見Ring_l1つかりました。

閉塞性動脈硬化症ASOのため下肢が悪く歩けず、心臓の症状が隠れていたわけです。

 

そこで安全のためまず心臓を手術で治し、ついでゆとりをもって下肢の血管を手術で治しました。

なお心臓の主治医の先生がこの患者さんの場合は、

カテーテル治療(こうしたケースでは何度も治療が必要になったり強い薬が長期間欠かせないため他治療に支障が出ます)よりも

一発で治せる手術のほうが良いでしょうと判断して下さり、

心臓のオフポンプバイパス手術下肢動脈バイパス手術2つは外科手術で行い、もう少しお腹側の血管はカテーテル治療(ステント)で当院内科の先生にお願いしました。

 

長い間、さまざまな病気と闘って来られた方だけに、今回は喜びもひとしおで、下記の感謝状を送って下さいました。

他の患者さんにも参考になればと、ある程度説明も入れて下さいました。

決意と努力で永い闘病生活に打ち勝たれたこと、本当に感嘆いたしますし、嬉しく思います。

これからはうんと楽しんで戴きたく思います。

 

それからお便りの次にあるのは患者さんの息子さんからの感謝のメールです。

いずれもご本人さまのお許しを得て掲載させて頂きます。

***********患者さんからのお便りです************

米田正始先生様


北村英樹、深谷俊介、小山裕先生及び病棟スタッフの皆様へ

 

この度は私の余命を伸ばして頂き更には入院中は親身になった治療と介護を賜り心より感謝を申し上げる次第です。

以後は出来る限りの運動を重ね更に健全な歩行が出来るよう努力する所存です。


H21/11/15             ****

 

”私は心筋梗塞寸前への冠動脈バイパス手術と併せて長年苦労した下肢の慢性閉塞性動脈硬化症のバイパス手術を受けました!”

 

私は名古屋在住の76歳の男性です、H9/9に近くの総合病院で膵臓がんの開腹手術後(その後H13/8大腸がん開腹手術、H15/1前立腺がんの薬物治療開始)健康維持のため散歩を奨められました。

しかしH15/4頃散歩時に歩行障害を感じその病院の整形外科で脊柱間狭窄症との診断で治療を続けましたが何等改善しませんでした。

 

H18/11に他の総合病院の血管外科を紹介され診断の結果、右下肢の腸骨動脈が7㎝程閉塞(石灰化)が判り過去の手術歴から手術治療が出来ず、

所謂側副血管の発達を促す運動療法にて間歇跛行での運動を続けてきました

(その後毎年1回同血管外科の血流診断も受けていました)。

ところが本年始め頃より両足の痺れ・疼痛感・脱力感が激しくなり、7月頃には「閉塞性動脈硬化症ASOの第6度?」と思って先行きに困惑し生活に自身をなくしていました。

 

9月末に息子よりハ-トセンタ-の存在を知らされ、米田正始先生の「心臓外科手術情報WEB」を閲覧後、メ-ルにて米田先生宛9/29「再生治療法bFGF」の治療法の進展状況と私の現状を説明治療を望む旨連絡の処、

直ちに当日先生より「ハ-トセンタ-へ来院すれば状況を把握し、どういう治療が必要か、あるいは必要な場合は方針を立てることができる・・・」返信があり、翌日℡にて10/1にスーパードクター米田先生の診断を受けることとなりました。

診断当日諸検査後に先生は私のような下肢の疾患者は心臓の動脈疾患者が多く、当日出来なかった心臓の造影CTを10/6に造影カテ-テル画像で検査診断となり、

その結果先生の予告通り心臓の冠動脈の狭窄が判り狭心症の発作寸前の状況で先ず冠動脈のバイパス手術を先に実施し、

その後回復状況を見て下肢のバイパス手術の方針が決りました。

 

入院は10/9で、冠動脈のバイパス手術は10/14その後の経過も良く10/30に下肢のバイパス手術となり
11/13には退院の運びとなりました。

この間米田先生は親身になって説明と手配をされ更には入院前の1日に私のその後のアフタ-治療の手配までされ全く頭の下がる思いです。

 

ハ-トセンタ-と米田正始先生とその諸先生並びに病棟スタッフの皆様の細かい気配りと看護は忘れることが出来ません、有難うございました、

皆さんと出合った私は幸せものです。


なお、私の下肢のバイパス手術は左大腿動脈-右大腿動脈、左大腿動脈-左膝動脈の人工血管の手術と左腸骨動脈へのカテーテル治療で他の病院での血管外科手術では余り見られないと言われます。

 

最後に諸外国の様に日本の医学も益々発展して一人でも多くの人命が救われることが出来る時代になることを祈ります。

 

**************以下は患者さんの息子さんからのお便りです。

お褒めのお言葉はまだ修業中を自認する私にはお恥ずかしいのですが、喜んで戴けたことをうれしく思い、そのまま掲載させて頂きます

************

米田副院長先生御侍史Hana_1

この度は先生の「ゴッドハンド」のおかげで父に生きる希望を与えてくださいありがとうございました。家族、親族一同、心より感謝しております。

 

父は10年以上前に延命率のかなり低いといわれる膵臓癌を患い、転移による手術とホルモン療法を経て元気に暮らしていたのですが、

今年に入り、動脈硬化による足の激痛が進行しかかりつけの病院とそこから紹介していただいた病院での診察では手立てはないと言われ精神的なショックも相まって生きる希望を失いかけていました。

 

そんな中、私の会社の同僚からハートセンターの評判をお聞きして藁をもつかむ思いで父に勧めてみたのがきっかけです。

何の紹介もなく突然のお願いに対し快く、しかも迅速にご対応くださったおかげで、父の笑顔をみることができました。

 

心臓の冠動脈バイパス手術の回復はめざましいものがありましたが、引き続きの腹部大動脈のバイパス手術を施していただいて1週間経過しましたが、

院内を朝 2回、昼 6回、夕方6 回と巡回できるほどになっており驚いているところです。

明日からは階段歩行もするとはりきっておりました。

 

退院もあと1週間ほどのようで、痛みのない状態で歩けること、そして長く連れ添った母と一緒に”普通に”暮らしができる、孫達と遊んだり食事に行けることなど新たな希望を胸に抱いている様子です。


まだ退院前ですが、今日の父の様子を見て感謝の意をどうしても伝えたくメールさせていただきました。

 

私は1製薬企業に勤めており、友人を含めて多くのドクターにお会いする機会がありますが、

飛び抜けた技術と経験を持たれているだけでなく、先生のように患者目線で献身的、人間味のあるドクターにお会いしたことがありませんでした。


私には高1の息子がおりますが、人としての生き方について議論する機会をもち「将来どんな職業についたとしても米田先生のような人を目指しなさい。」と伝えました。

医学の発展に向けて日々研鑽され激務のご様子ですが、お体には気をつけてご活躍ください。会社でも先生とハートセンターの評判を広めております
^<^)

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2009年11月**日

******あれから一年が経ちました。またメールを戴きました。*****

米田正始先生、他血管外科諸先生様、御侍史

早いもので沢山の病歴を持つ私の手術「狭心症・心筋梗塞寸前の心臓のオフポンプ冠動脈 伊藤富夫さんからのメール バイバス、

更には長年苦労した下肢の閉塞性動脈硬化症(ASO、両足)のバイバス手術とカテ-テル治療(ステント)」後一年が経ちました。

 

先日(10/12)の北村先生の再診(造影CT,心電図、X腺、血液検査)の結果は良好で次回の再診は一年後とのことで安堵しました。

 

この間再診の都度私の為にご多忙な時間をご丁寧な説明とご指導を頂き厚く御礼申し上げます。

次回一年後の再診に向かって健康に留意して、朝夕の散歩と家の中でのリハビリ-に専念して一日一日を大切に過ごす所存です。



向寒の折、諸先生とチ-ムご一同様のご健勝と、併せてハ-トセンタ-の発展と地域医療への貢献に尽力されて一人でも多くの人命が救われますよう望む者です。


先ずは、御礼まで。


平成22年10月29日

 

心臓手術と血管手術から丸3年が経ちました。

外来でお元気なお姿を拝見するたびにうれしく思っています。

手術から3年後の定期健診の外来のあと、つぎのメールを下さいました

 

*****術後3年経ってから戴いたメール*****

米田正始先生他血管外科諸先生 御侍史

拝啓 菊花薫るこの頃爽やかな候となりました。

 
早いもので沢山の病歴を持つ私の手術後早や3年が経ちました、先日(10/23)北村先生の術後の診察を受けました。検査の総て良好でした!

 
この後、第1腰椎の圧迫骨折、急性腎盂腎炎で1か月程入院しましたが、米田先生他諸先生はじめ看護師の方々のお蔭で今日を迎えることが出来ました事、改めて厚く御礼申し上げます。

以後も散歩と家の中でのリハビリに日々頑張ってまいります。

向寒の折、諸先生ご一同様のご健勝と併せて名古屋ハ-トセンタ-の益々のご発展と一人でも多くの人命が救われます様望みます。

先ずは、御礼まで。 次回4年後の診察を祈る者です。

   平成24年10月28日

***************

あれから1年ちかくが経ちました。

人間は誰でもある程度の年齢になると体のあちこちが弱り、その都度きちんと治して元気を取り戻すという作業が必要になりがちです。

しかしクルマでも何でも、長年使ったものは、多少とも消耗し壊れるのが世の常で、治せる部品はしっかり治してまた元気に動くというのが良いと思います。

この患者さんももともとのASO(閉塞性動脈硬化症)はまずまず良好に安定していましたが、脊椎つまり背骨のけがから調子が悪く歩けなくなられました。

そこで畏友でもある整形外科医をご紹介し、うまく治療をしていただき、またお元気な生活を回復されました。以下はその患者さんの息子さんからのお便りです。

こうした私のノウハウや人脈が患者さんのお役に立つというのは大変うれしいことです。これからもどしどし応援して行きたいものです。

******************

 

米田先生 御侍史、


父(****)がいつもお世話になっております。


父が先生のオペによりほぼ健康な暮らしができるようになるまで回復した後に本人の不注意から腰の骨折を患ったことがきっかけで足のしびれが徐々にひどくなり歩行が困難になってきておりました。

今年のハートセンターでの定期健診の時期を早めていただき、米田先生にお会いする機会をいただきました。

これまで薬や注射で痛みを軽減する治療ではなく、先端治療のセメント療法を薦めていただいた上に先生自ら、その領域でのスーパードクターの医療機関に紹介とお口添えをいただいき、本人はもう一度オペをすることにチャンレンジしてみようと思ったそうです。

オペの結果、1泊で退院でき、足の痛みもすっかり消え、
ハートセンター退院時ほどではありませんが、少し歩行できるようになったと母と一緒に大喜びしておりました。

またしても米田先生に助けていただいたので、ゆっくりとリハビリをしながら歩行距離を伸ばいきたいと父の心が前向きになったようです。

本当にありがとうございました。

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執筆:米田 正始
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①b 弁膜症の動向について―時代とともに変遷が?注意点も変化?【2020年最新版】

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最終更新日 2020年2月24日

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◾️心臓弁膜症、最近は、、

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弁膜症が増えています。

30年以上前はリウマチ性弁膜症が主体でその原因である溶連菌感染や炎症が抗生物質その他でかなり解決されたため、

リウマチ性弁膜症は次第に減少して行きました。

 .

ところが高齢化社会を迎え、加齢性または変性と呼ばれるタイプが増え、弁膜症全体の数をむしろ増やすようになりました。

さらに食生活が欧米化して動脈硬化が増え、同じメカニズムで硬化性のタイプも増えました。

EBM(証拠に基づく医学)データでは80歳代になりますと硬化による大動脈弁狭窄症が急増することが示されています。

 .

著者(米田正始)が医学生のころは弁膜症は過去の病気と教えられたのですが、

時代とともに国民の生活や社会背景が変わり、いまやこの病気は先進国での現代病となりました。

 .

◾️弁膜症のそれぞれについて

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弁膜症の個々の病気につきましてはこのWEBの解説ページをご覧ください。

 .

3つの弁大動脈弁狭窄症のように重くなると突然死する病気や、

大動脈弁閉鎖不全症のように症状が出るころにはしばしば左心室がうんと大きく悪くなっているなどがあり、

定期健診や症状(息切れ胸痛、ふらつき、めまい、動悸)などがあれば専門医受診を勧めます。

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心エコーなどの痛みなく安全な検査で弁膜症の大半の状況はわかりますので検査は受け甲斐があります。

 .

僧帽弁閉鎖不全症では息切れや動悸がでれば注意が必要です。

ときに血栓が脳に流れていって脳梗塞になる方がおられます。

エキスパート心臓外科医ならほとんどの患者さんで弁形成術つまり弁の修復で良くなり、オペのあと、ワーファリンが無しで行けるという大きなメリットがあります。

リウマチ性の僧帽弁膜症は弁形成が難しいと言われますが近年は熟練の術者ならかなり形成ができるようになっています。

 ワーファリンとは血栓予防のお薬で出血を起こすことがあるの と毎月病院に通って検査を受ける手間がかかります。

 .

三尖弁閉鎖不全症は通常は弁輪形成術で治りますが、ペースメーカーケーブルによる三尖弁閉鎖不全症はペースメーカーのケーブルは三尖弁を通過する必要があり、ときに弁を壊すことがあります弁輪形成だけでは治しづらく、私たちが開発した術式で良くなります。

治すタイミングが遅くなりすぎると肝うっ血から うっ血性肝硬変へと進展悪化し命を落とします。

またあまり肝臓が弱ってからは心臓手術(三尖弁手術)の危険性が高くなってしまいます。

肝臓がその負担に耐えられないからです。

三尖弁膜症では足や顔のむくみやお腹の張り、全身の疲れ倦怠感などにもご注意ください。

おかしいと思えば一度外来に来て頂ければ安心できます。

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◾️弁膜症は治せる病気ですが、、

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このように弁膜症は治せる病気です。

しかしタイミングを逸すると命にかかわる手ごわい病気でもあります。

とくに肝臓その他の臓器がやられてしまうとリスクが上がります。

普通の大動脈弁置換(人工弁に変えます)や僧帽弁形成術(弁を修理します)ならオペで命を落とすリスクは1%程度ですが、全身の状態が悪くなるとリスクは高まってしまいす。

弁膜症の患者さんやそのかかりつけ医の先生方には早めに専門医にご相談頂ければより安心して頂けます。

軽症でしたら状態に応じて1年ごとのフォローとか、半年ごととか、「無罪放免」などの方針が立ちます。

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メモ: 弁膜症の治療では日米のガイドラインが役立ちます。

これによって不必要な心臓手術を避け、またタイミングを逃すこともありません。

私たちはEBM(証拠にもどづく医学医療)とガイドラインに立脚し、ガイドラインがない病気にはこれまでの文献と自らの経験を加味して考えるようにしています。

また複雑な病気の場合は適宜内外の専門家のご意見をいただくようにしています。

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チャレンジャーズライブについて―横断的教育のさきがけ?

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チャレンジャーズライブは2002年に京都府立医科大学の夜久均先生らが中心になり、CCTの世話人やメンバーらをはじめとした中堅の心臓外科医が集まって立ち上げた若手のための心臓手術手技コンテストと勉強・交流のための会である。

著者(米田正始)も当初から応援させて頂いていたが、最近は審査員として参加し全国の若手の熱意に触れ、出身大学や所属にかかわりなく若手と語り勉強する会として楽しいひとときを過ごさせて戴いている。

審査員とは言いながら若い先生方から刺激を戴ける上に、愛知県からは名古屋第一日赤の伊藤先生や名古屋第二日赤の田嶋先生、豊橋ハートセンターの大川先生らも参加されある種の地域勉強会のような雰囲気もある。

 

情熱ある若い心臓外科医諸君、チャレンジャーズライブに来たれ!
この会で参加者(経験年数制限があり若手中心となる)は予選でブタ心臓でオフポンプ冠動脈バイパス手術の吻合をウェットラボ形式で行う。

もちろん数名の審査員の前で。そこでさまざまな視点から点数評価を受け、総合点で優れた人が本選に出場し、そこでその年度の若手心臓外科医日本一を決めるのである。

熱い若手心臓外科医が将来の名医を目指して頑張る姿は実に清々しい。

 

チャレンジャーズライブの名前が示すように、当初は本選を実際の生きたブタを扱える研究施設で行い、

人間のライブ手術さながらの緊張感の中で審査が行われたが、

最近は予算の制約からウェットラボ形式に移行している。

 

参加者にとっては予選の段階からバイパス吻合操作の講義を受け、

かなりの時間をかけて練習し、

その間も実戦経験豊富なつわもの外科医数名以上からさまざまな指導や助言を受け、

参加者同士の横断的交流もあり、得難い貴重な経験になっていると思われる。

 

さらに予選本番では詳細なチェックを数名の心臓外科医から受け、その評価内容やコメントももらえるため、単なるウェットラボよりも遥かに高い教育効果があると考えられる。

こうした昔なら考えられなかった優れた教育機会を可能としたのは多くの方々とくに審査などをして下さる先生方のお陰であり、関係者のひとりとして心から感謝申し上げたい。

 

参加の若い先生方には結果的に予選を突破したり、本選で善戦とくに優勝すればそれは一生の自信と想い出になるであろう。

それ以上にそこで得た内容や友人関係・人脈は大きな財産になると思われる。

まさにチャレンジャーズライブの名にふさわしい特長である。

 

誰も口に出しては言わないことだが、実はこの会は欧米の学会や大学での雰囲気に似たものがある。

欧米の学会たとえばAATS(米国胸部外科学会)、STS(臨床胸部外科医会)やEACTS(欧州心臓胸部外科学会)などでは若手をBnb16-2学会全体の財産として育てる努力をしているし、

A大学出身の若手がコネのないB大学の教授と親しくなって個人的に指導を受けたり相談に乗ってもらえるというのは欧米ではよくあることである。

日本では教授は自分のファミリーを守ることに力を使わざるを得ない空気があり、

医局制度は結果的には排他的経済ブロックを思わせるような構造となりがちで、

なかなか欧米のようには行かない現状がある。

 

著者自身の反省から言えば、自分の弟子を育て守ることが必須であるため、入局は全国どこの大学からも平等に受け入れて平等に扱っても、すでに他医局に入った人にあまり手間暇かけて指導するだけの余裕はなかった。

せいぜい自分のところに教えを乞うてきた人たちを支援し大事にするという程度が限界であった。

 

大学も欧米の大学では他大学の教授が講義に来たあと、若干名のレジデントと食事などしながら、質問や勉強の会が持てる。

その大学の教授は自分がいると聞きたいことも聞けないだろうと、前向きに席をはずすほどである。

欧米の個人主義Individualismの良さがよくわかるシーンである。

日本では今でも個人主義=利己主義という見方があるのではないだろうか。

そういう低次元のものではなく、組織だけでなく個人が発展するという考えはそろそろこの国の将来のためにも必要かと考える。

おしなべて日本の企業では会社はリッチでも個人は単なるサラリーマンつまり貧乏というのが現実で、これが欧米と比べて著しく異なる点である。

 

ともあれチャレンジャーズライブが欧米の学会や大学の良さを持っているというのが著者の感想で、この得難い勉強と交流の場がさらに発展することを祈るものである。

侵襲の低いカテーテル治療が治療の中心となるのは世の中の流れである。

その流れをしっかりと活かし、かつ個人も組織も発展するような構造を皆で造っていくことが心臓血管外科にも求められているのではないだろうか。

この意味でもチャレンジャーズライブは有益かも知れない。

 

2009.11.記

8.心臓血管外科の卒後研修―若い先生方にへもどる

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執筆:米田 正始
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【第五号】 再生医療ご報告2

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【第五号】
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発行:心臓血管外科情報WEB
http://www.masashikomeda.com
編集・執筆:米田正始
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秋も深まって参りましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。

以前にご紹介しましたタイ国バンコックでの再生医療の手術の結果が出ました。今年8月に行った手術でした。

麻酔をかけた患者さんの左胸部に小さい切開を入れて、そこからbFGF(ビーエフジーエフ)というタンパク質を徐々に放出するゲルを心臓の表面に置くだけの、体にやさしい方法です。治療から4週間後の冠動脈造影にて、治療前には見えなかった新しい血管が何本も写っており、心臓に血液が良く流れるようになったわけです。まだ若いのにバングラデシュでは治療法なしとさじを投げられた患者さんでしたが、喜んで下さいました。

名古屋ハートセンターが開院してからちょうど1年が経ち、多くの患者さんが来て下さるようになりました。その中に他病院で打つ手なしと言われた方が少なくないので、何とかしたく思っていましたが、今回のタイ国での臨床試験の結果を受けて、これからこの治療法が必要な方で、タイまで一緒に行って下さるかたにこの治療法をと期待しています。

再生医療は世界でも日本でも一時脚光を浴び、さまざまな臨床試験が行われました。ある程度の成果が見られましたが、その多くは効果が不十分あるいは不確実ということで停滞しています。しかし医学の歴史ではこうしたことが多々あり、その後の周辺技術の進化により、かつて諦められた治療法が改善強化され復活したというケースは少なくありません。たとえば、ある種の細胞移植ではそれほどの効果が上がらなかったという実例がいくつかありますが、今回のbFGF徐放を併用すれば効果は格段に上がります。私たちの動物実験のデータからそれはかなり有望とみています。こうして近い将来、より優れた再生医療ができればと思いつつ、努力しています。

といっても私の本業は心臓血管外科の患者さんを手術によって救命し、元気に長生きしていただくことですので、普段は名古屋に張り付いて努力しています。もともと緊急手術を得意とする足腰の強い病院ですのでいざという時には電話連絡して下さい。

これから次第に寒い季節に入って行きます。平素の健康管理と、今秋から冬にかけてはインフルエンザに十分ご留意下さい。新しい情報を私のWEBに簡略記載していますので( http://www.masashikomeda.com/web/2009/08/post-9b03.html )ご参照頂けましたら幸いです。

2009年10月23日

名古屋ハートセンター心臓血管外科
米田正始 拝

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Copyright (c) 2009 心臓血管情報WEB
http://www.masashikomeda.com
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福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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藤田保健衛生大学病院

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藤田保健衛生大学病院は日本でも最大クラスの病院で私立大学の特長を活かした患者さん志向の医療を行う大学病院です。

著者(米田正始)はこの大学の関係者というわけではありませんが、

ご縁あって、この大学の熱心かつ有力なサポーターであられたHさんの主治医を京都にて務めさせて頂いたことから、これまでも何かとこの大学病院の先生方にお世話になり、

さらに昨年から名古屋ハートセンターを開設して近隣ゆえご厚誼を戴くことが増えたため、そういう周辺部の仲間としての立場から少し論じてみたく思います。

 

Ilm09_dd04001-sひとりのユーザーとしてみた藤田保健衛生大学病院は有名名店街のような一流の臨床医を教授として招聘し、各科でその得意種目で光る特長を有しているように思われます。

筆者はかつて友人の奥様を藤田大学脳神経外科に紹介し、日本の脳外科のトップとも言われる多大な実績を背景にきちんとポイントを押さえた診療をして戴き、感謝しています。

また藤田大学の名誉教授で腹部外科の名人と言われる丸太先生が現役で民間病院で活躍しておられ、難しい進行癌の手術などで患者さんを助けて頂き患者さんともども感謝しています。

その患者さんは著者が比較的大きな心臓手術をさせて頂いた、親しい方の奥様だけに一層ありがたく思っています。他にも何名かお世話になっています。

丸太先生にはハートの日にもお越しいただき、座長の労を取っていただいたこともあります。

グローバルな視野で医療や若手の育成に励まれるお姿から学ぶものは大変多いです。

 

著者と同業でもある心臓血管外科の安藤教授にもお世話になっています。

大血管を得意としておられるため、ハートセンターにはなじまない「がん+大血管」などの複合手術は藤田保健衛生大学にお願いするようにしています。

 

また著者は虚血性僧帽弁閉鎖不全症拡張型心筋症などの心不全の外科治療に力を入れて来ましたが、そうした患者さんの内科治療でのアドバイスを藤田大学循環器内科で心移植にも詳しい先生らから戴いたこともあります。

思えば著者が京都大学病院に勤務していたころ、知り合いの患者さん(名古屋在住)の心臓手術を藤田大学にて執刀させて頂いたこともありました。

今もそのご厚情に感謝しています。

 

Ilm17_ca05009-s藤田保健衛生大学病院の特長は卒業生の先生方にも受け継がれ、患者さんのためならどんな苦労も厭わないといったタイプの先生方が多いように思っています。

私がご厚誼を頂いている先生方は皆、感服するようなバイタリティと情熱で診療にあたっておられます。

過労死されないことを祈るようなケースさえあります(実際がんばり過ぎで一時病欠された先生が最近ありました。幸いまもなく元気回復されましたが)。

そうした先生方と遊んだり協力できることは一臨床医・一外科医として大変光栄で楽しいことと思います。

 

名古屋ハートセンターは小回りが効き、医師・コメディカル・事務とも熟練度が高く足腰が強いため、動きがどうしても遅くなりがちな大型総合病院とは本来協力しやすい特徴をもっています。

そこで今後も藤田保健衛生大学やその関連の先生方と新しい、キメ細かい医療のお手伝いができればと思うのです。

欧米でよく見られる公的病院とくに大学病院と私的病院との連携が発充実すれば病院も個人もさらに発展すると考えられ、

そうした方向へ進むことができればと希望しています。

 

2009年11月記(2012年5月改訂)

11. 名古屋ハートセンターについて へもどる

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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循環器内科の先生へのメッセージ ―― 外科を育てるのは内科です

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循環器内科の先生方には日本、カナダ、アメリカ、オーストラリア、そしてまた日本と、場所を苦労をともにした内科の先生方は恩人でもあります。何か危急の際に恩返ししたく思っています問わず大変お世話になり、若いころから育てて頂き、頭が上がりません。

心臓手術や治療で共に苦労し喜んだ想い出には格別のものがあります。

現在も育てて頂いているという感覚は変わりません(感謝申し上げます)。

それもあって、内科の先生に頼まれれば少々の重症例困難例であっても、よほどのことがない限り心臓手術や血管手術はNoとは言わず頑張るという方針(No Refusal Policy)を貫いています。

また若い循環器内科の先生方の成長発展のお手伝いをするように努力しています(たとえば数々の勉強会や興味深い症例をジャーナルに載せる応援や筆頭著者、共著者になって戴くなど)。

 

この心臓外科手術情報WEBはまず心臓手術を検討中の患者さんついで一般の先生方を念頭において書きましたので、

表現が平易過ぎ、専門の先生方にはかえって読みづらいかも知れないことをお詫び申し上げます。

記載しましたコンセプトや写真などは参考になると存じますので、よろしくお願い申し上げます。

 

内容的なところで、比較的私たちに特徴的な心臓手術・心臓血管手術を挙げますと:

救急・緊急に的確に対応することが患者さんを救います●あらゆる緊急・準緊急の心臓血管手術:

足腰が強い病院(24時間365日を目指しています)の特長を活かします。

たとえば急性大動脈解離不安定狭心症

高度な大動脈弁狭窄症

感染性心内膜炎(IE)、

心筋梗塞後の心室中隔穿孔左室破裂

後者は私たちのオリジナル術式でもあり一層お役に立てるよう努力しています

 

ミックス手術(小切開低侵襲手術): ポートアクセス法に代表されるミックス手術を弁形成、弁置換はじめさまざまな手術に導入しています。

若者には若者向けの美しいそれを、

働き盛りには働き盛り用の早く仕事復帰できるそれを、

高齢者には高齢者に適した合併症を減らすためのそれを、心掛けています

再手術や再々手術例も同様に安全向上のためのミックスを行います。以前の心臓手術より楽でしたと患者さんに言って頂けるように努力しています。

 

僧帽弁形成術とくに複雑形成術:

マルファン症候群バーロー症候群などで前尖全部が逸脱したような症例や前尖+後尖症例なども。

500例の経験をもとに人工腱索を必要に応じて2本-12本立てるなどさまざまな工夫をしています。

リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症僧帽弁狭窄症再形成術に力を入れています

タイやベトナムなどリウマチ王国の技術経験を導入してから形成率が高くなりました。

ワーファリンフリーに全力を上げています。

 

大動脈弁形成術

10代ー40代の二尖弁ARなどが良い適応となります:

人工弁よりも患者さんにメリット大と判断される場合に行います。

自己心膜による大動脈弁形成(再建)により形成率はほぼ100%になりました。

 

心電図も大切です

●長年月にわたる心房細動AFに対する「心房縮小メイズ手術」:

一般にメイズ手術の対象とされる発作性心房細動ではなく長期AFでも除細動90%を超えています。

最近は海外のエキスパートの先生方にも使って戴くようになりました。

ワーファリンが止まったときの患者さんの喜びを皆で共有しています。

 

●石灰化病変をもつ僧帽弁(いわゆるMAC)に対する僧帽弁形成やMVR。CUSAの活用で普通の手術と大差ない速度になりました。

 

虚血性心筋症拡張型心筋症に対するDor手術変法SAVE手術

この10年以上打ち込んで来た手術で、最近2年以上は同じ重症でも待機手術死亡率が0%を続けています。

 

機能性MR虚血性MRDCMのMRなど)に対する僧帽弁形成術:

単なるMAPではテント化が取れない場合の弁下組織形成左室形成で弁形成術が完遂できるようにしています。

特に近年難問とされる後尖のテント化の解決に取り組んでいます。

内科の先生方とハートチームで成績向上への努力をしています。

 

透析患者さんの長期予後もずいぶん良くなりました。心臓や血管を守ることがキーとなります。大動脈基部拡張とくにマルファン症候群

David手術などの基部形成・再建やバルサルバ人工血管を用いたベントール手術あるいは低侵襲の埋め込み型ベントール手術(インクルージョン法、ミニルート法)を行っています。

 

透析症例や低心機能症例へのオフポンプバイパス(オプキャブ)

豊橋ハートセンター大川先生の方法を活用し、安定した成績を上げています。

重症の糖尿病ASOをもつ患者さんなども同様です。

 

サルコイドーシス左室緻密化障害などの難病への手術:

解説や英語論文のページをご参照ください。

患者さんの状態や必要性を考慮した心臓手術で全例うまく行っています。数は少ないですが、

若い方も多く、社会的に重要と心得ています。

 

ご高齢者: 患者さんやご家族の生への希望と熱意があれば90代でも手術しています。

 高齢者の患者さんもお元気に楽しく暮らせるようになり、手術を受けて本当に良かったと言って下さいますOPCABAVR僧帽弁形成術あるいは弓部大動脈手術などが多いです。

 

成人先天性心疾患

クレフトMRIHSSPDAASDPHVSDcTGAエプスタイン病先天性ARその他。

こども病院の専門家の応援を戴き、大人とこどもの両方の視点から治療しています。

 

ペースメーカーTR(三尖弁閉鎖不全症):

私どものオリジナル形成術式で弁置換を避け弁形成が完遂できています。

肝不全になるまでにご相談頂ければ安全性が高まります。

 

再開心術や再々開心術: 

CABG弁膜症その他で。全国から再手術の患者さんが来て下さるため熟練しています。

 

胸部大動脈瘤腹部大動脈瘤ASOなど;

人工血管置換術やバイパス手術で。低侵襲のステントグラフトEVARTEVAR)も行っています。

 

●その他: bFGF徐放を用いた効果的かつ安全な血管新生とくに動脈新生治療(再生医療)は、心臓に対して臨床試験を進めています。

認可や支援が得やすいタイ国バンコックにて行っています。

近い将来、日本で実施できるよう準備中です。

 

 

循環器内科を御専門とされる先生方のご意見やご指導を頂ければ幸いですし、

「心臓手術ができるのだろうか」

「他に何か方法はないのだろうか」

などお困りの症例などがありましたらいつでもご連絡下さい。

 

予約時に「米田医師希望」と言って頂ければ米田が責任もって対応させて頂きます。

なお円滑な病診連携のために、ご紹介には治療等終了後に逆紹介を原則としています。

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執筆:米田 正始
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開業医・かかりつけ医の先生や心臓血管以外を専門とされる先生へ―ご遠慮なく

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開業医の先生方の存在なくして専門医の仕事はありえません 私の父は開業医です。

まだ現役でそれなりに頑張っています。

長年その仕事ぶりを見てきたため私自身、開業医やかかりつけ医・プラマリケアの喜びも苦労もある程度わかる気がします。

 

私は国立大学病院で勤務していた頃には規定により親族が経営する医院での仕事は非常勤やボランティアでもできませんでしたが、

現在は融通が効く私立病院勤務のため、土曜日に時折父のクリニックで代診をしています。

循環器の患者さんを診察・管理するだけでなく、他領域の患者さんを診るたびに知識を補充し、

疑問点はEBMで有名なUpToDateなどで調べ専門医にコンサルトなどして自分の生涯教育の一環にしています。

あらゆる病気・疾患が対象であるためその守備範囲の広さと全身を診るヒューマンさには格別のものを感じます。

 

よく開業医の先生が冗談まじりに「私は数字が嫌いなので心臓は専門にしなかった」と言われることがありますし、

心臓が得意な先生も細分化した心臓血管外科の治療法や心臓手術の適応にはなかなか勉強が追いつかないと言われます。

 

このことは守備範囲が圧倒的に広い開業医の先生だけでなく、専門分化した循環器の各領どんな立派な先生でもすべての専門領域をひとりでカバーするのは難しくなって来ています。やはりチーム力ですね域の中でさえもしばしば見られます。

たとえば冠動脈インターベンションが専門の先生が大動脈弁閉鎖不全症の若者の手術適応を考えるときに、人工弁のみ考えて左室の拡張や機能低下を待っているうちに弁が傷んで、大動脈弁形成術のタイミングを逃してしまった、

とか狭心症の患者さんのPCIを一生懸命やっているうちにどうもおかしいということになり、調べてみれば急性大動脈解離であわや失うところだったなどの逸話があります。

あるいは重度の僧帽弁閉鎖不全症で一見あまり症状のない患者さんを「症状が出るまで」と放置していたなどですね。

これで僧帽弁形成術のベストタイミングを逃すならガイドライン違反です。

 

専門家にとって他の専門領域は近くの領域であってもそれほど難しいわけです。

いわんや守備範囲が恐ろしく広い一般内科やプライマリケアを専門とされる開業医の先生にとっては心臓疾患の細かな診断や心臓手術適応は結構な重荷となることがあります。

 

心電図検査です。これでいろんな病気がわかりますそこで開業医の先生や、循環器・心臓血管を専門としない他領域の先生におかれましては、

胸痛(労作時や安静時)あるいは心不全症状(労作時息切れ、起座呼吸、下腿浮腫、など)、ふらつきや失神があり、さらに心雑音やレントゲン上の心拡大心電図異常、心エコー所見などのいずれかがあり、

どうも気になる、大丈夫だろうかというケースの場合は、「疑い」診断の段階でも循環器内科のみならず心臓外科にもコンサルトされるのは一法と存じます。

 

もちろん心臓病の全体像が良く見えるタイプの循環器内科医にご相談されるのが手っとり早いとは思いますし、

私たちも適宜そうした循環器内科のご意見を頂くようにしていますが、

心臓手術適応ライン・ガイドラインを適宜お示ししながら手術適応の有無などをご報告することで客観性を確保できます。先手必勝!予防、ついで早期発見・早期診断が有効です

 

手術適応が直ちにはない場合でも、無視できないような病変があれば、

年一度などの定期検診を心臓外科の方で行うことで、

急に悪化した場合でも迅速に対処できやすくなり、患者さんはもとより、開業医の先生の負担やリスクを減らすことが可能となります。

 

最近は患者さんの中に良く勉強される方が増え、将来もし緊急で心臓手術が必要になったときに備えて自ら心臓外科に「顔つなぎ」受診されるかたが珍しくなくなりました。

賢明なことと思います。

 

人間のあらゆる病気・疾患を守備範囲とされる開業医・かかりつけ医の先生や心臓以外を専門とされる先生におかれましては、

心臓外科の専門医を活用され、時間の無駄なく安全安心を確保されるのも良策と考えるものです。

仁泉会病院その他にて手術関係のご相談をご希望されるときは予約時(ご紹介時)に担当者に米田先生希望と言って頂ければ米田が責任もって対応致します。

なお病診連携の精神にもとづき、ご紹介には逆紹介でお応えすることを原則としています。

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執筆:米田 正始
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心臓手術の今後について―これから大きく変化していく?【2020年最新版】

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手術室と体外循環のようすです最終更新日 2020年3月6日

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◾️心臓外科の今後の道のりは

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1。より高い質を

2。より低い侵襲(からだへの負担)を

とまとめられるかも知れません。

それらの特徴や概説については 心臓手術 の項目をご参照ください。

また個々の病気や手術手技につきましてはそれぞれの疾患の項目や さくいん 等をごらん下さい。

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◾️心臓手術、これまでの道のり

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心臓手術はこの40年あまり、体外循環つまり人工の心と肺を用いて行われ、安全性が年々向上し、

術後長生きやQOL(生活の質)向上を含めて患者さんに役立つ治療となり、発展して来ました。

 

(写真左はオペ室での体外循環の風景です)

 

体外循環中に全身の体温を下げて、一時的に全身への血流を減らすあるいは止めるという方法(低体温循環停止法)も大動脈手術などを中心に活用され、一定の成果を上げました。

胸骨正中切開を赤い線で示します

心臓に到達するためのアプローチにはかつては開胸つまり胸を肋骨に沿って切開する方法 もありましたが、

その後安全確保のために多くは胸骨正中切開つまり胸の真ん中にある骨(胸骨)を縦に二分(もちろん後でがっちり修復再建します)して心に到達する方法(右図の赤いライン)が世界的に主流になりました。

 

このため、心臓手術は

 

1.全身麻酔をかけ

2.胸骨正中切開を行い

3.体外循環(人工心肺)を用いる

4.体温を多少とも下げる

 

というのが標準方法となり、術後しばらくすれば元気にはなるものの、

比較的大きな創と術直後は体への負担がある程度はかかるものとして認識されるようになりました。

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◾️まず体外循環から離脱(オフポンプ)へ

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そこで15年ほど前から3.が見 209623690直され、

心表面の手術である冠動脈バイパス手術などを中心に体外循環を使わない方法つまりオフポンプバイパス術が工夫され発展しました。

 

現在では冠動脈バイパス手術の大半がこのオフポンプで行われるまでになりました。

 

私がイタリアの心臓手術名医・カラフィオーレCalafiore先生に教えて頂いてオフポンプを開始した1999年に、

日本冠疾患学会という学会でこの術式(心臓をひっくり返して裏側の血管を縫います)をビデオ講演した時にはどちらかと言えばまだ変な方法というような印象をもたれたように思ったのを覚えています。

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◾️そして小さい目立たない傷跡へ

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ミッドキャブ手術の左小切開創を示します同じ心臓手術でも弁膜症では冠動脈とはちがって中に入って治す、つまり一度心内を空にする必要からオフポンプバイパス手術はほとんど広がらず、

むしろ2.の胸骨正中切開を右開胸や胸骨部分切開などでできるだけ小さく目立たない創部にするという方向で工夫がされました。

 

冠動脈関係では上記オフポンプバイパスと組み合わせたMIDCAB手術(ミッドキャブ)(左図の赤いラインが皮膚切開)は10年あまり前に一世を風靡しましたが、

心前面にしかバイパスがつけられないので現在は少数になっています。

 

さらには内視鏡やダビンチロボットも併用してより小さな創にする方法手術用ロボット・ダビンチ。世界的には撤退する病院が多く、壁に当たった状態です。今後の改良やコストダウンなどが必要です。も開発されました。

それらの小切開心臓手術は状況や患者さんの年齢によってはメリットがあり、ある程度広がりました。

ロボット(リモコンのマジックハンドであり自分で考えて動くわけではありません)は時間と費用がかかり、性能もまだ不十分ということでその後下火になりました。

 

とくに時間がかかるのは問題で、

心停止時間が多少でも長くなるのは低侵襲の逆で、看板に偽りありと思うようになり、

導入を見送った経緯があります(写真右は第二世代のロボット)。

患者さんの自己負担が大変重いのも問題です。

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◾️試行錯誤?有意義な努力と改善

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また1.の全身麻酔についても、 可能なら全身麻酔や人工呼吸を避けられればより回復が速いという観点から試みがなされましたが、

これは安全や患者さんの快適さも含めた総合点でまだまだ全身麻酔の利点が大きく、多くの場合は全身麻酔が使われています。Nurse_man_shock

 

体外循環中を中心とした低体温も、その利点とともにマイナス面が反省され、最近は次第に体温を上げる傾向が見られます。

その分、よりしっかりとした灌流を確保し、より確実な臓器・全身保護を行う方向にあります。

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◾️低侵襲化への努力は続きます

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このように心臓手術をより負担の小さい、安全なものにする努力、いわゆる低侵襲化の努力は続いていますが、

ここまでのところ上記3.関係のオフポンプバイパスが中心で、

2.関係の小切開心臓手術が少しずつ広がっているというのが現在の状況です。

 

ロボットはより高性能でより小さく安価なものが待たれるのが世界の一般状況です。

こうした経過から近年、2013年ごろからMIDCABを発展させた形のMICS-CABGが一部の施設で試みられています。ロボットは使わず、専用に開発された器械をもちいて、適宜内視鏡と肉眼でCABGを行うことがこれから増えるかもしれません。

 

創を小さくすることは良いことです。難病を含めた心臓病を確実に治すのは真に大切なことです患者さんを守るという本質的観点からは、

心臓病の部分を確実に、短時間で治す、そして速く回復できるようにする、

さらにその良い状態で安定させることが大切であるのは言うまでもありません。

 

そのために弁形成手術弁置換手術左室形成術の改良、

あるいは術中の心筋保護(心臓を守ります)や徹底した止血、

合併症の予防などの努力が行われています。

 

これまで心臓手術の名医と言われる人たちはこれらの点が徹底していたわけです。

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◾️社会復帰を促進するための低侵襲手術

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MICS また私たちは美容目的というよりは社会復帰を促進するという目的で、

胸骨正中切開を避ける右開胸手術

(左図の右側、ある程度MICS(ミックス)低侵襲手術)を安全確保できる患者さんに行って来ました。

MICS3
最近はそれをさらに進めて、

MICS(ミックス)手術ポートアクセス心臓手術とも呼ばれる小さい穴から臓器を治す方向へ進化しています

(右図の右側、これは僧帽弁や三尖弁などに使えます)。

大動脈弁などには少し違う切開法が役に立っています。

 

これまでとほぼ同じ水準の安全性と数倍早い社会復帰が可能となります。

結果的に美容上のメリットもありますがこれは患者さんとよく相談の上、かならずしも主目的とはしていません。

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さらに標準的な胸骨正中切開でも、胸骨の再建法を工夫し、術直後から万歳運動ができ、胸帯も不要で、退院後まもなくクルマが運転できる、ミックスに準じた早い回復ができるようになりました。→→もっと見る

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◾️カテーテル治療を活用する低侵襲なステントグラフト

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上記に加えて15年ほど前から

4.カテーテルを用いた治療法が心臓血管手術にも入ってきました。ステントグラフトは内側から治せるという大きなメリットがありますが、まだ課題や限界も多々あります。

この治療法はステントグラフトEVARTEVAR)と呼ばれ、

とくに下行大動脈瘤腹部大動脈瘤などで発展 し、

現在は胸腹部大動脈瘤でも成果を上げつつあります。

 

まだまだ限界や不明な点もあるのですが、

高齢者や体力のない患者さんを始め、

大動脈が比較的単純な形態をもつところでは活躍するようになりました。

 

日本では井上寛治先生が以前から実績をあげられ(京都にてお世話になりました)、

アメリカで実績を上げられた大木隆生先生(現・慈恵医大)や大阪大学の倉谷徹先生らが完成度の高い治療に育てられました。

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実際に私たちの患者さんの声をお聴きしますと、

治療当日から食事ができる、痛みが少ない、

すばやく仕事復帰や社会復帰ができる、

など患者さんの実生活の観点でのメリットがよくわかります。

 

ステントグラフトEVAR)のページをご参照ください。

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◾️カテーテル治療の第二弾、TAVI (タビ)

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この流れは今後は大動脈弁経皮的大動脈弁植込術 TAVI)をはじめ、さまざまな心臓血管手術で活用されるようになるでしょう。

ただしまだまだ不明な点・未完成な点も多く、その発展期には患者さんに迷惑がかからないよう、十分注意しながら慎重に進める必要があります。

 

医療先進国である欧米諸国で、現時点ではオペができないような患者さんを中心にこの新しい治療法が使われているのはそのためです。

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◾️さらに続く低侵襲への努力と工夫

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このように心臓血管手術はその治療成績の改善(要するに、より長生きできる、より元気活発に生きられる)のみならず、

患者さんの体への負担を下げる、低侵襲化(つまりより快適に、より速い回復が得られる)の努力とともにさらに発展していくものと考えられます。

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◆参考ページ

心臓手術とはどういうもの?

心臓外科の名医とは

心臓手術と言われたら?!

安全に必要な症例数は?

病院の立派さと心臓外科の立派さは別?

対象となる病気は?

医師の選び方

私のお勧めは?

術後の社会復帰について 

手術と美容について

必要な検査

術前のオリエンテーション: 

米田正始が考案した心臓手術は

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