11. よく戴くご質問―心臓手術に関することなら何でも聞いて下さい 【2020年最新版】

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最終更新日 2019年12月29日

心臓血管外科手術を受けることを考えておられる患者さんからよく戴くご質問を以下に挙げます。ご参考になれば幸いです。

お問い合わせはこちら

1. 経済的、社会的なこと

Q1.お金の余裕がないのですが、心臓手術にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

医療費はどのくらい?

Q2.私は貴病院から遠方に住んでいますが、どうすればその不便さをうまくこなせるでしょうか?

遠方の患者さんの場合は?

Q3.他院でオペを受けたらこれまでお世話になった循環器内科の先生に見捨てられないでしょうか?

お答えはこちら

Q4.今後そちらでかかりつけ医としてずっと外来通院したいのですが、、、

かかりつけ医の大切さ

Q5.現在通っている病院では心配なのでセカンドオピニオンをもらいたいのですが、、、

セカンドオピニオンのもらい方

Q6. 付き添いは必要ですか?

付き添いさんについて

Q7. 私は80歳近い後期高齢者だし、もう生きる意味があるんでしょうか?

後期高齢者の患者さん

Q8.私はコネもカネもないのですが、メールや外来受診してきちんと対応してもらえるのですか

コネとカネ

Q9. 内科の先生から心臓手術が必要になりそうな話を聞きました。
突然そういわれても困りますし、なっとく行くだけの十分な説明が受けられませんでした。

より良い説明

Q10. 内科の先生から病気はあるが大したことはないのでもう病院へ来なくて良いと言われました。
本当にそれで大丈夫なのでしょうか?

より良い説明2

Q11. ある日病院で心臓手術が必要と言われたら、、

ご参考に

2. 医学的なこと

(個々の病気に関することは心臓血管外科解説の各ページをご覧下さい)

Q1.心臓手術はそちらで受けたいのですが、心臓以外の病気ももっており、その治療はどうすれば良いのでしょうか

私のお勧めは、、

Q2.心臓病に加えて糖尿病もわずらっています。大丈夫でしょうか?

糖尿病について

糖尿病性網膜症について

Q3.慢性腎不全・血液透析を受けています。リスクが高いと言われましたが手術できるでしょうか?

慢性腎不全・血液透析について

Q4.高齢ですが心臓手術などに耐えられるのでしょうか?

ご高齢の患者さんについて

Q5.私はがんと心臓病の両方を持っています。どうすれば良いですか?

がんをお持ちの心臓病患者さんについて

Q6.術前に心カテーテル検査を受けなければならないのでしょうか?

心カテーテル検査

Q7.私はエホバの証人の信者ですが、心臓手術は輸血なしで大丈夫でしょうか

エホバの証人の患者さん

Q8.心臓に関係した「難病」で苦しんでいます。治療はできますか?

難病について

Q9.サルコイド心は手術できるのでしょうか?

サルコイドーシス心筋症について

Q11.心臓の再生医療はできるのですか?

詳細はこちら

Q12.下肢(足)の再生医療は?

新しい治療法

Q13.先天性心疾患を持った大人の患者さんはどこへ行けば良いのですか?

成人先天性心疾患について

Q14.ペースメーカーで三尖弁が壊れたときにはどうすれば?

ペースメーカー三尖弁閉鎖不全症について

Q15.心臓病の名医とは?

詳細はこちら

Q16.心臓手術はどのくらいの間に社会復帰、仕事復帰、クルマ運転復帰できるのでしょうか?

術後の社会復帰について

Q17.なるべく創が見えにくくしてほしいのですが

オペと美容について

Q18.安全な心臓手術のために、どんな検査類が必要なのですか?

これが必要な検査です

3. 参考

心臓手術をと言われたら―――
■まずその手術がほんとうに必要かどうかという疑問
■そしてその病院に対する質問や心配
■さらにそのオペの詳細についてのさまざまな疑問
などなどがあるかも知れません。

ヒントや解説はこちらをご覧ください

心臓手術のお問い合わせはこちら患者さんの声はこちら

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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難病の心臓手術について―難病だからダメというわけではありません

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◾️難病への心臓手術

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難病の患者さんへの心臓血管手術はどのくらいできるのでしょうか?難病イコール治せない病気とは限りません。医学は日々進歩しています

医学が発展進化した現代でも難病はまだまだあり、多数の患者さんが苦しんでおられます。

医学医療の各分野でさまざまな取り組みがあり、私たちも専門家の観点から微力ながら努力して来ました。

心臓血管外科に関連した難病も少なからずあります。

厚生労働省の臨床調査研究分野対象130疾患の中でもいろいろな疾患に治療経験があります。

その一部を挙げます。

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◾️サルコイドーシス。。。

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この病気にやられるとサルコイド心として拡張型心筋症僧帽弁閉鎖不全症をおこします。
複雑な形態を示すことが多いですが、左室形成術僧帽弁形成術である程度以上、治せます。

心臓手術のあとの丁寧なフォローつまりアフターケアも大切です。→→もっと見る

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◾️Budd-Chiari症候群(バッドキアリー症候群)。。。

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下大静脈から心臓(右房) への血流が流れるようにすることで治せます。
ただし心臓手術までに肝臓が肝硬変となり機能しなくなっているとリスクが高くなります。場合によってはカテーテル治療もあわせて方針を立てるという柔軟な姿勢で臨んでいます。

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◾️ベーチェット病。。。

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ベーテェット病そのものは心臓手術では治せませんが、僧帽弁閉鎖不全症大動脈瘤を発症すればそれは手術で治せます。

組織が弱いため、相応の対策や工夫を行います。

内科の先生と協力したアフターケアも大切です。

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◾️全身性エリテマトーデス (SLE) 。。。

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この病気そのものを心臓手術で治すことはできませんが、二次的に起こる弁膜症などを人工弁などで治すことは可能です。

手術手技の工夫も大切ですが、その後のきちんとしたアフターケアも大切です。これには膠原病内科や内科の先生方と協力して長期の安全を図るようにしています。

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◾️高安病(大動脈炎症候群)。。。

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弁膜症大動脈瘤あるいは狭心症を発症すれば心臓手心臓や血管がやられる難病では心臓血管の定期健診を受けましょう術の適応となります。

組織が病気で壊れるため、縫いつけた人工弁や人工血管あるいはバイパスグラフトが不安定にならないうような工夫を行います。
大動脈弁が壊れればデービッド手術ベントール手術が役に立ちます
術後のステロイドなどのお薬による治療も術前同様、大切で、病気が進まないように、内科とくに膠原病内科の先生方とチームをつくって長期体制をつくっています。→→もっと見る

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◾️バージャー病。。。

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この病気は痛みが大変強いため、患者さんと向き合って治療に当たるものにとってはつらい残酷な業病でした。
bFGFによる血管新生・再生医療を開発し、これによってかなり治る病気になりました。(現在、中断しており準備中です)→→もっと見る

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◾️肥大型心筋症 HCM、HOCM、IHSS。。。

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肥大が左心室の出口を狭めるタイプ(HOCMまたはIHSS)では心臓手術は良く効きます。
経験がものを言う術式です。私たちはトロントのウィリアムズ先生直伝の方法で安定した成績を持っています。この手術で実績のある病院は少ないためご相談ください。→→もっと見る

左室の壁全体が分厚くなるHCMの中で、心尖部肥大型という、左室心尖部(先端部分)が筋肉で埋まるタイプも、心臓手術で治せるようになりました。この手術の実績がある病院はわずかですのでお問い合わせ下さい。→→もっと見る

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◾️拡張型心筋症DCM。。。

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難病の代表格の一つと言われています。あまり悪くなると人工心臓や心移植が必要となることがあるため、できるだけ先手を打って心臓を守る、できれば予防するという姿勢で臨んでいます。しかしいったん病気が進んで、左室がつよく拡張すれば心臓手術はむしろ効果的で成績も安定しています。
病気で壊れた左室部位によってバチスタ手術セーブ手術オーバーラップ手術ドール手術などを使い分けます。2012年から開始した心尖部凍結型の左室形成術は患者さんの体への負担が少なく、成績のさらなる改善が得られつつあります。→もっと見る

私たちのHGFをもちいた再生医療でも動物実験段階ではすでに治療効果を出しており、今後の実用化が期待されています。

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◾️拘束型心筋症。。。

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お薬も外科手術も容易ではない病気です。
左室形成術には適しませんが、弁膜症冠動脈病変が合併すればそれを治すことで比較的安全に左室を改善することはできます。

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◾️原発性肺高血圧症。。。

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現時点ではお薬などの内科治療が中心ですが、再生医療で動物では安全にかなりの改善が得られており、今後実用化を目指したく考えています。

難病をうまく克服し、あるいはコントロールし、元気に暮らせるようにしましょう

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◾️難病への対策まとめ

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難病でもそれに付随する病気は治せることも多々ありますし、完全治癒は難しくても、現状を守ることはできることもあります。

難病という言葉自体が良くない言葉と思います。治らないような印象を与えるからです。

難病と言われた患者さんにおかれましては、決して絶望されず、まず現実をしっかりと把握し、

専門家に相談し、病気と向き合い、時には病気と闘い、時には病気と仲良く共存し、

という粘り強い柔軟戦略が良い結果を生みやすいと思います。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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【創刊号】

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心臓血管外科の手術が必要な病気はけっこうあります。
それらの病気の多くはまず生きるために、あるいは長生きするための
手術が多いです。
同時に楽しい人生あるいは有意義な人生を送るための手術も多数あります。

たとえば狭心症に対する冠動脈バイパス手術糖尿病血液透析などの
血管の悪い患者さんではカテーテル治療よりも優れた安定度を示します。
手術のあとはより仕事に専念しやくすくなり、また旅行やスポーツなどの
楽しみに対する制限が少なくなります。

このメールマガジンではこうした情報を定期的にお知らせしていきます。

また同じ手術を受けたあとも、ちょっとした工夫や注意で、安全安心の
毎日が送りやすくなるということもよくあります。

たとえばある種の病気をもった患者さんでは大動脈の手術の後も、
大動脈の他の部分が次第に悪くなり、また手術が必要になることが
あります。それを前もって知っておけば、そうしたことがもし起こっても
十分な準備があるために、ゆうゆうと対処しやすくなります。

このメールマガジンではこのようなお役立ち情報もお伝えしたく思います。

心臓(血管)の病気をうまく解決し、良い人生を送っていただくのに役立つ
メールマガジンを目指して頑張ります。

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第6回患者さんの会のお知らせ (9.13.改訂)

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梅雨の候、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか

平素は何かとご支援を賜りありがとうございます。お陰様で名古屋ハートセンターは順調に着実に成長を続けており、通常の医療だけでなく、行き場のなかった重症患者さんを心臓手術にて何名もお助けするなどの貢献ができています。

京都地区や西日本全域の心臓病患者さんも多数お越し頂き、地元の先生方とのタイアップもあって距離感を減らし、患者さん達に喜ばれるのはうれしいことです。

さて世話人の皆様のご厚意にて第6回の患者さんの会の予定が決まりました。

2009年9月19日土曜日午後1時から4時ごろまで、いつもの祇園ホテルにて開催して頂きます。

費用は前回並みを考えてはいますが、できるだけ負担を軽減すべく、世話人の松岡さんが交脈の不整にご注意を渉して下さっており、多少でも少なくなればと思っております。これにつきましては近々ご案内申し上げます。 (註:努力して頂いた結果、2500円になりました)

心臓病の患者さんはインフルエンザの予防や対策を積極的に当日のトピックスは

「不整脈のお話、ペースメーカーも含めて」

「心臓血管外科患者さんを新型インフルエンザから守るには」

で、米田から心臓手術の観点を中心にお話いたします。

その他、自由活発な質疑応答を考えております。心臓手術がらみの悩みで個人的にご相談のある方はその時に簡略にお話頂ければ後日ゆっくり相談の時間を設けたく思います。

おかしいと思ったら早目にご相談を普通の白衣環境ではなかなか聞けない語れないことができる、そうした遠慮ない親しい会にしたく思います。お誘い合わせでもご参加ください。

なおお問い合わせは米田心臓外科オフィス 080-6105-8231 までどうぞ。あるいはこのホームページにあるメールやお問い合わせコーナーをお使いいただくこともできます。

御礼とご報告:患者さんの会へもどる

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執筆:米田 正始
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お便り・メール

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患者さんからのお手紙やメールの一部を、ご本人さまの許可を得て以下に掲載します。人間、誰でも手術は怖いものです。もともと心臓や血管の手術を好んでいた方はおられません。
しかし病気の内容を理解し、考えて、より安全で長生きし、生活の質を上げるために敢然と病気に挑戦されたのが心臓血管外科の患者さんたちです。私たちも全力をあげてこれに応えるよう努力して来ました。
そうした努力の中で、熱い感動を何度も頂きました。

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以下のお便りはそうした患者さんたちから頂いたお手紙やメールの一部です。
もともとコネも何もない状況でも一通のメールやお電話をきっかけにしてじっくりとそして何度も相談し、そこから生まれた信頼関係から手術へと進んで行ったケースが多くあります。

心臓手術のご相談はご遠慮なく(ご相談内容は米田以外の人には見られない構造ですので個人情報保護の心配はありません)。ご参考になれば幸いです。

なお手術の効果は患者さんの年齢や状態、他の病気などによって変化します。ご自身の場合についてはお問い合わせ下さい。

お便りのご紹介(お便り1〜10)

  • お便り1

    関西から僧帽弁形成術のためハートセンターへ来院された30代の女性患者さんからのお手紙です

  • お便り2

    開院まもないハートセンターで弁膜症手術を受けられた60代男性患者さんからのメールです

  • お便り3

    2008年春に緊急で救命手術(4度目の弁手術)を受け、元気になって頂いた京都在住の70代男性の患者さんからのお便りです

  • お便り4

    3年半前に冠動脈バイパス手術左室形成術(バチスタ手術と同じタイプの手術です)を受けて頂いた患者さんからのメールです

  • お便り5

    関西在住の70代男性で他病院で2度の心臓手術を受けておられますが、昔の人工弁が血栓で動かなくなり(血栓弁)、ハートセンターで3度目の手術をさせて戴きました

  • お便り6

    腎機能障害のある86歳男性で、冠動脈バイパス手術と弁置換術を行った患者さんです

  • お便り7

    関西在住の60代の女性で、弁膜症と感染性心内膜炎のためハートセンターへ転院、手術を受け、元気に退院されました

  • お便り8

    4年前に冠動脈バイパス手術左室形成術を受けられた64歳男性の患者さんからのメールです。大きな手術を乗り越えられ、元気で前向きな生活を送っておられることをうれしく思います。

  • お便り9

    手術ができないと言われて鹿児島から来院戴いた76歳の心房中隔欠損症肺高血圧症の患者さんの息子さんからです。皆で頑張って良かったとあらためて思いました。

  • お便り10

    狭心症のため血液透析が十分できなくなり、遠方からハートセンターまでご来院戴いた77歳の患者さんの娘さんから

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お便りのご紹介(お便り11〜20)

  • お便り11

    巨大な心臓腫瘍のため準緊急手術を受けられた69歳女性の患者さんからです。

  • お便り12

    複雑な僧帽弁形成術で元気になられた40歳代の患者さんからのお便りです。患者さんに勇気を頂いたケースともいえます

  • お便り13

    立派な病院でも心臓手術は不可、心臓も肝臓も腎臓もダメと言われた状態で来院され、手術ののち社会復帰された連合弁膜症患者さんです。患者さんと周囲のあらゆる人たちに感謝あるのみです。

  • お便り14

    もう長くは生きられないと言われて来院された狭心症・虚血性僧帽弁閉鎖不全症とコレステロール塞栓の患者さんです。痛みの強い病気のため本当によく頑張って下さったと頭が下がる思いです

  • お便り15

    ワーファリンの要らない青春を目指して大動脈弁形成術を無事成功できた青年のご両親からのお便りです

  • お便り16

    将来の妊娠出産のため二度目の僧帽弁形成術を希望してこられ、複雑弁形成術を無事完遂できた若い患者さんからのお便りです

  • お便り17

    輸血ができない「エホバの証人」の患者さんが冠動脈バイパスの再手術を断られて来院され、無事手術にて元気になられました。その患者さんからの感謝状です。

  • お便り18

    他院で手術不能と言われて来院された ASOの患者さんです。冠動脈にも強い病気が見つかったためオフポンプ冠動脈バイパス下肢動脈バイパス2つ、そしてカテーテルによる腸骨動脈ステントにて元気になられました

  • お便り19

    70代の修正大血管転位症で高度な心不全の患者さんからです。2つの弁(三尖弁と僧帽弁)を治し、長年の不整脈(心房細動)もとることができ、すっかりお元気になって頂けました。生きることの意味、それをお手伝いできたことの喜びをしみじみと感じます

  • お便り20

    鹿児島在住の70代の女性患者さんのご家族からのお便りです。ペースメーカーによる三尖弁閉鎖不全症のため肝硬変・肝不全となり危険な状態で飛行機来院されました。工夫を重ねた弁形成手術で元気になって頂きました

家族の絆の素晴らしさと病気克服への有用さを実感することがよくあります

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お便りのご紹介(お便り21〜30)

  • お便り21

    ハートセンターの開設第一例目の手術(僧帽弁形成術)を受けて下さった患者さんからのお礼状です。

  • お便り22

    冠動脈バイパス手術は腎不全・血液透析等の患者さんだけでなく、アスリートや怪我の危険性ある職業の方にも有利で安全な方法です。山登りやスポーツを楽しむためにも前向きにオフポンプ冠動脈バイパス手術を受けられた60代の女性患者さんからのお便りです

  • お便り23

    僧帽弁交連切開手術後20年の40代患者さん心臓手術は人生の中で大きな出来事です。ご家族皆でじっくり相談し、また私たち医師・医療者とも十分な話合いののち決断し、ともに頑張ることが大切です。が九州から再手術を求めて来院されました。遠方のハンデを押してでも来て良かったと言って頂けるよう、チーム全員努力し、手術(僧帽弁置換術メイズ手術など)で心不全も不整脈も治り笑顔で元気に退院して戴きました。

  • お便り24

    大動脈弁狭窄症と冠動脈病変(狭心症)とHOCMをもった脳出血後の80歳女性がそのままでは危険な状態になったため、ご家族とともに手術を熟慮ののち決断されました。術後経過良好で有意義な時間をこれからすごされるでしょう。そのご家族からのお手紙です。

  • お便り25

    以前手術させて頂いた患者さんのご家族が心臓病(連合弁膜症)になられ、手術を希望して遠方から来て戴きました。自分の家族をも任せて下さる、こうした患者さんとの心の絆をうれしく思います。

  • お便り26

    関東の大手病院で2度手術を受けた患者さんが心房細動がどうしても治らないので手術を希望して来られました。心房細動やそれに対するお薬であるワーファリンの弱点を熟知して来られました。無事ご期待に遠方からも来院いただき光栄なことです。沿えてほっとしています。

  • お便り27

    大阪から心不全の患者さんが来院されました。検査の結果、高度の収縮性心膜炎と判明し、手術にてお元気になられました。その患者さんのお母様からのお手紙です。

  • お便り28

    心臓外科先進国シンガポールから名古屋まで冠動脈バイパス手術のために来て下さったエホバの証人の患者さんからのお便りです

  • お便り29

    これまた心臓外科先進国イギリスのスコットランドから僧帽弁形成術不整脈手術を受けるために来院して下さった患者さんからのメールです。よく勉強してから私たちを選んで下さったことを光栄に思います

  • お便り30

    三重県からお越し下さった慢性腎不全・血液透析で狭心症の患者さんからのご家族からのお手紙です。冠動脈バイパス手術によって血液透析の患者さんはもっと安全・快適に、かつ長生きできるでしょう。

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お便りのご紹介(お便り31〜40)

  • お便り31

    熟慮を重ねたうえ大動脈弁形成術を受け、きれいに治り元気になられた20代の若者(大動脈二尖弁)の奥様からのお便りです。周囲の雑音に惑わされず自分の病気に正面から向き合い、自分の目と耳で調べ、健康を勝ち取られた勇気に敬意を表したく思い

  • お便り32

    難治性(治りにくい)心房細動が原因で心筋症(頻脈誘導性心筋症)・心不全となりつらい毎日を送っておられた関東地方の患者さんが、ふとしたきっかけ(ツイッター)で知り合いになり、十分な相談と検討ののち強化メイズ手術で健康を回復されました。この患者さんのツイッター集もあわせてごらんください。絶望的な状況から、家族の絆の素晴らしさと病気克服への有用さを実感することがよくあります悩み、考え、決断して獲得された健康は患者さんご自身が上げられた成果です。

  • お便り33

    心内膜床欠損症という病気にもどづく僧帽弁閉鎖不全症と大動脈弁下狭窄症IHSSのため危険な状態となられた70歳近い患者さんが、ご家族の助けを得て持病の肺の病気を見事に克服して手術で元気になられました。

  • お便り34

    感染性心内膜炎と僧帽弁閉鎖不全症で脳梗塞を合併した広島県在住の60代患者さんの御家族からのお便りです。驚き、苦しみから立ち上がり、決意・実行し、そして病気の克服へと向かわれた患者さんとご家族に頭が下がります

  • お便り35

    エホバ証人大動脈弁狭窄症の患者さんが来院されました。術前に貧血が強かったため、解決してから大動脈弁置換術を行い、首尾よく軽快・退院されました。

  • お便り36

    やや不便な遠方の山間部から大動脈弁狭窄症の患者さんが来院されました。この弁膜症を十分勉強し、私たちを選んで下さったことを光栄に思います。

  • お便り37

    9年前、京都にて比較的大きな手術をさせて頂いた大動脈二尖弁と上行大動脈瘤の患者さんが、弓部大動脈瘤大動脈基部拡張のため名古屋まで来られました。速やかに手術しまもなく元気に退院されました。患者さんと長年のお付き合いができる信頼関係を誇りに思います。

  • お便り38

    関東の患者さんからお便りがありました。過去に東京で2度僧帽弁の手術を受け、最近までお元気にしておられましたが、人工弁の周囲が漏れ出し、溶血で毎月輸血を受けざるを得なくなり、かといって手術は危険ということで困り果てて連絡を取ってこられました。僧帽弁の再々手術で無事健康を回復されました。

  • お便り39

    これまた心臓外科先進国イギリスのスコットランドから僧帽弁形成術不整脈手術を受けるために来院して下さった患者さんからのメールです。よく勉強してから私たちを選んで下さったことを光栄に思います

  • お便り40

    大動脈二尖弁で昔、他病院で大動脈弁置換を受け、後年、胸部大動脈拡張(大動脈瘤)になって来院された患者さんです。上行大動脈と弓部大動脈置換術にて元気に退院されました。二尖弁の患者さんは大動脈の健診(CTで快適に)が安全上勧められます。

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お便りのご紹介(お便り41〜50)

  • お便り41

    慢性腎不全・血液透析の患者さんが狭心症を発生し、大阪から来られました。オフポンプ冠動脈バイパス手術にてお元気に退院され、お役に立ててうれしく思いました。血液透析でも永く元気に生きられるようになりつつあります。

  • お便り42

    大動脈二尖弁のため大動脈弁狭窄症と閉鎖不全症を発症し、大動脈弁形成術を受けられた若者のご家族からのお便りです。九州からおいで戴きました。弁も心臓も良くなりお元気に社会復帰していただき、うれしいことです。

  • お便り43

    乳がんの手術後、やっと落ち着いたところで、不運にも心臓腫瘍がみつかり、来院されました。このあたりで疫病神を追っ払い流れを変えようと、完全切除・再建しお元気に退院されました。MICS(低侵襲小切開手術)に準じた形で手術しました。

  • お便り44

    大動脈二尖弁上行大動脈瘤の手術を受けられた若者とそのお母様からのお便りです。遠方から来て下さいました。永い葛藤の末、決意し、健康を取り返されました。私たちを信頼して頑張って下さったことをうれしく思います。

  • お便り45

    僧帽弁形成術とメイズ手術を受けられた80歳代女性患者さんからのお便りです。まだまだ現役、前向きに行きたいと希望し遠方からお越しいただきました。しっかりとした足取りでまもなく元気に社会復帰されました。

  • お便り46

    遠方からご自分の信念で来院下さった70歳代患者さんからお便りです。正中MICSという創を小さくする方法で僧帽弁形成術三尖弁形成術とメイズ手術を受け、元気に退院されました。

  • お便り47

    大動脈解離が長期化し、大きなこぶ(慢性大動脈解離)になって来院されました。以前の病院では手術拒否しておられましたが、こころがつながると前向きに取り組んで下さり、大きな手術(弓部大動脈全置換術もスムースで元気になられました

  • お便り48

    ミックス手術つまり低侵襲小切開手術をもちいた大動脈弁置換術で術後まもなく海外旅行や仕事復帰をされた患者さんからのメール集です。

  • お便り49

    大動脈弁狭窄症それも重症で突然死の恐れがある患者さんが年末に来られました。すみやかに手術し、まもなく元気に退院され、念願であったお孫さんの結婚式に間に合いました。そのご家族からのメールです。

  • お便り50

    大動脈二尖弁による大動脈弁閉鎖不全症と上行大動脈瘤の、比較的お若い患者さんがメールを送ってこられました。じっくりと相談し、現時点で考えられる一番良い短期的・長期的治療法を行うことができました。MICS法で創も小さくできました。その患者さんからのメールです。

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お便りのご紹介(お便り51〜60)

  • お便り51

    大動脈弁人工弁の機能不全と三尖弁閉鎖不全症のため肝硬変があるにもかかわらず再手術を受け、見事に乗り切って健康を勝ち取られた九州の患者さんからのお便りです。本当によく頑張って下さったと、今も熱い想いでいっぱいです。

  • お便り52

    関東の病院で死亡率50%と言われた慢性腎不全・透析連合弁膜症石灰化大動脈の患者さんの娘さんからのお便りです。厳しい状況の中でも笑顔で頑張ってくださったこと、誇らしく思います。

  • お便り53

    修正大血管転位症に三尖弁閉鎖不全症を合併し心不全になったため近畿から来院され、三尖弁手術を受けられた患者さんのご家族からのお便りです。永く元気に生きて頂けるよう、地元の病院と協力しながら治療を続けて行きます。

  • お便り54

    僧帽弁閉鎖不全症に対してポートアクセス法での僧帽弁形成術を受けられた関西の若者のお母様からのお便りです。しっかりと勉強され、そのうえで私たちを選んでくださったことを光栄に思います。

  • お便り55

    冠動静脈ろうの手術を受けられたエホバの証人の信者さんからのお便りです。輸血ができないというのは心臓手術には厳しい条件ですが、無駄のない手術と徹底止血で対処できました。

  • お便り56

    大きな心室中隔欠損症肺動脈弁狭窄症のため心臓手術を受けられたエホバの証人の患者さんからの礼状です。手術を決心するまでの苦しさと手術後のよろこびが感じられ心を打ちます。

  • お便り57

    上行大動脈置換術後に二尖弁大動脈弁狭窄症となったため遠方から米田正始の外来へこられました。癒着は高度でしたが、さまざまな工夫を凝らして患者さんは元気に退院されました。

  • お便り58

    上行大動脈に石灰化のある血液透析中の80歳近い患者さんが心臓弁膜症の再手術を受けられました。高いリスクをはねのけ、元気に退院していただきうれしい限りでした。

  • お便り59

    東日本大震災の被災地支援へ。ポートアクセス法(右写真)の僧帽弁形成術を受けられたエホバの証人の患者さんからのお便りです。こうした素晴らしい方の手助けや支援ができたことを光栄に思います。

  • お便り60

    生体弁でのベントール手術後10年の患者さんのご家族からのお手紙です。お元気でなによりですが、後年そのご主人様も同様の手術をさせていただき、信頼して頂けることをこのうえなくうれしく思います。四国在住ですが、今も定期健診に来てくださいます。

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お便りのご紹介(お便り61〜70)

  • お便り61

    ミックス法でのデービッド手術をもとめて三重県からお越し下さった患者さんからのお便りです。患者さんやご家族が自ら勉強し、信念をもって希望の医師・病院を探してきて下さったことを光栄に思います。

  • お便り62

    ミックス僧帽弁形成術冠動脈バイパス手術等を受けた若者患者さんからのお便りです。みずから妥協せず、希望する手術を求めて調べ動き、そして健康を勝ち取られたこと、素晴らしいと思います。

  • お便り63

    ポートアクセスによる僧帽弁形成術それも複雑な弁形成術を受けられた患者さんからのお便りです。比較的遠方からお越し下さっただけに、お役に立てて、うれしい限りです。

  • お便り64

    重症の連合弁膜症のため九州から来院された患者さんのご家族からです。お役に立てて幸いです。

  • お便り65

    ポートアクセス法僧帽弁形成術を受けられた関西の患者さんからのお手紙です。良い治療法を待ちわびておられただけに喜びもひとしおのようでした。頼りにしていただいて、これほどうれしいことはありません。

  • お便り66

    バルサルバ洞の破裂のため北関東から来られた患者さんからのお便りです。無事にバルサルバ洞や心室中隔欠損症も治り、大動脈弁も人工弁による弁置換を回避したうえにミックス手術で小さい創になりよろこんで頂けました。

  • お便り67

    右室二腔症ミックス手術を受けられた群馬県の患者さんからのお便りです。熟慮の末、決意し、頑張って健康を勝ち取られたことを立派に思います。これから楽しい人生を送って下さることでしょう。

  • お便り68

    ポートアクセス法の僧帽弁形成術を受けたバーロー症候群の患者さん。難易度の高い2つの方法が同時に安全にできるようになりました。よろこんで戴けてうれしいかぎりです。

  • お便り69

    心膜のう腫という心臓腫瘍の患者さんで、エホバの証人の信者さんのため他院で手術不可と言われて来院されました。のう腫は完全に取れ、手術は成功しお元気になられました。

  • お便り70

    自己心膜大動脈弁形成術(再建術)ミックス法で受けた患者さん。弁形成ができないほど弁が壊れていましたが、もとの弁に近い、自然な弁になりました。

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お便りのご紹介(お便り71〜80)

  • お便り71

    ミックス手術大動脈二尖弁の形成を受けた15歳の患者さん。これからの健康で楽しい学生生活と将来の妊娠出産を考えて大動脈弁形成術を行いました。その決断には敬意を表したく思います。

  • お便り72

    二弁置換メイズ手術という比較的大きな手術をミックス手術にて受けられた患者さんからのお便りです。より多くの、さまざまな病気の患者さんにミックス手術の恩恵が届けばうれしいことです。

  • お便り73

    リウマチ性連合弁膜症心房細動ミックス手術で克服した患者さんからです。遠方から来たかいがあったと言われて良かったです。

  • お便り74

    僧帽弁閉鎖不全症などのためポートアクセス法(ミックス)での僧帽弁形成術を受けられた大阪からの患者さんです。少々のことではゆるぎない健康を勝ち取られたことをうれしく思います。

  • お便り75

    大動脈弁の複雑な再手術を受けられた三重県の患者さんからのお便りです。そのあと、患者さんの息子さんまで心臓手術をお任せいただき、厚く信頼して戴いたことを光栄に思っています。

  • お便り76

    下行大動脈瘤のため来院されました。ステントグラフト(略称EVAR)を使えないタイプでしたので通常の手術で元気になられました。心配しておられた脊髄マヒもまったく問題なく順調です。

  • お便り77

    大動脈弁狭窄症エホバの証人の患者さん。心臓も肺も悪く輸血もできないという厳しい状況でしたが、うまく打開できました。

  • お便り78

    ベントール手術ミックス法(小切開手術)で受けられた若い患者さん。山口県からお越し頂きました。お役に立てて幸いです。

  • お便り79

    バルサルバ洞瘤の再破裂のため大阪から来られた患者さん。大動脈基部再建や大動脈弁形成術などのさまざまなノウハウを駆使した再手術で元気になられました。

  • お便り80

    大きな脳梗塞という状態の中から大きな弁膜症再手術を乗り切った患者さんから、7年目のお便りをいただきました。

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お便りのご紹介(お便り81〜90)

  • お便り81

    大動脈二尖弁のため、上行大動脈瘤大動脈弁閉鎖不全症、そして感染性心内膜炎のため僧帽弁閉鎖不全症を発生した若い患者さん。ミックス手術で快調に。

  • お便り82

    3度目の心臓弁膜症手術のため遠方からお越しくださった患者さんからの礼状です。信頼にお応えでき、うれしい限りです。

  • お便り83

    拡張型心筋症とそれに合併する機能性僧帽弁閉鎖不全症の手術を受け、その後のお薬治療での粘りもあって健康者レベルの心臓になられた患者さんからのお便りです

  • お便り84

    弓部大動脈の嚢状瘤に対して弓部大動脈全置換術を受けられた患者さんからです。大きな手術ですが、経過順調ですぐ元気に退院されました。

  • お便り85

    ポートアクセス僧帽弁置換術を受けられた遠方の患者さんからのお便りです。リウマチ性弁膜症も治療の選択肢が増えました。

  • お便り86

    虚血性僧帽弁閉鎖不全症再々手術を受けに沖縄からお越し下さった患者さんからです。命がけのフライトと入魂の手術でした。こちらこそお礼を言いたいほどの喜びを頂きました。

  • お便り87

    ミックス法で自己心膜の大動脈弁形成術(再建術)を受けられた患者さん。遠方からお越し頂くだけのものを提供できてうれしく思います。

  • お便り88

    オフポンプ冠動脈バイパス手術後、旅先の北欧からの絵葉書です。せっかくの長持ち手術のあとです、元気に楽しく過ごしてください。

  • お便り89

    僧帽弁閉鎖不全症心房中隔欠損症のエホバ信者さん。工夫してミックスで手術しました。

  • お便り90

    肝機能障害のある三尖弁閉鎖不全症にミックス手術を行い少ない苦痛で体力を回復されました。

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お便りのご紹介(お便り91〜100)

  • お便り91

    他府県の大学病院で弁形成困難と言われてこられた患者さんです。ミックス法僧帽弁形成術心房縮小メイズにて弁も不整脈も治りました。絆をうれしく思います。

  • お便り92

    ポートアクセス法大動脈弁置換術を希望して来られた患者さんです。発表会に間に合うように素早い回復の手術を心掛けました。

  • お便り93

    地元の一流病院で心臓手術不成功。それから来院され、再手術でお元気になられた僧帽弁置換術の患者さんからです。

  • お便り94

    東京から来られた患者さんで、ポートアクセス法による大動脈弁置換術を受けられました。ほとんど見えない創、少ない痛み、早い仕事復帰でよろこんで頂けました。

  • お便り95

    危険な状態で来院され、心臓手術によって元気になられた修正大血管転位症の少年とお母さんからのお便りです。ほんとうによく頑張ってくれたと思います。こちらこそ感謝しています。

  • お便り96

    感染性心内膜炎(IE)による僧帽弁閉鎖不全症に対してポートアクセス法で僧帽弁形成術を行った40代女性患者さんからのお便りです。患者さんの満足度が年々上がって行くのはうれしいことです。

  • お便り97

    冠動脈瘤のため瘤閉鎖と冠動脈バイパス手術 を受けられた患者さんからです。こころの絆をうれしく思います。それがあって初めて手術も治療も意義深いものになるでしょう。

  • お便り98

    バーロー症候群の僧帽弁閉鎖不全症に対してポートアクセス法で僧帽弁形成術を行った患者さんのエッセイです。中日新聞に掲載されました。早い仕事復帰のお手伝いができてうれしいことです。

  • お便り99

    虚血性心筋症への手術後7年、新たな大動脈弁閉鎖不全症のため3つの弁がやられ心不全になって、また私のところへ遠方から来てくださった患者さんです。7年間の成果を結集した手術で、お元気になって頂きました。心の絆に感謝です。

  • お便り100

    院内である意味患者さんにもっとも近い位置におられるお掃除のおばさんたちからのお手紙です。名古屋で5年間お世話になりありがとうございました。

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お便りのご紹介(お便り101〜110)

  • お便り101

    心内膜床欠損症(ECD)の僧帽弁閉鎖不全症に対して僧帽弁形成術を行った患者さんからです。信念をもって、周囲の雑音に惑わされず、病気と向き合って下さったことを誇らしく思います。

  • お便り103

    僧帽弁形成術を胸骨部分切開というMICS法で行った患者さんからです。肺も守ることができ弁もすっかり良くなりました。きれいな創や痛みの軽減だけでなく肺を守るMICSもあるのです。

  • お便り104

    大動脈弁狭窄症のためサイクリングができなくなった患者さんがポートアクセスの大動脈弁置換術で見事にアスリート生活に復帰されました。

  • お便り105

    感染性心内膜炎のため僧帽弁閉鎖不全症が悪化し、遠方から転院して来られました。ポートアクセス法の僧帽弁形成術にて完治し元気になられました。

  • お便り106

    人工弁感染性心内膜炎のため北海道から来院下さった患者さんです。大動脈基部膿瘍まで起こしていましたが、きれいに治りました。

  • お便り107

    収縮性心膜炎を合併した慢性腎不全・血液透析の患者さんです。ポートアクセスのMICS手術でお元気になられました。

  • お便り108

    ポートアクセスMICSにて僧帽弁大動脈弁の手術を受け、まもなく仕事復帰された関東の患者さんからのエールです。長期のライフプランのもと、ワーファリンも再手術も回避しやすい戦略が患者さんを助けます。

  • お便り109

    巨大な心房中隔欠損症と三尖弁閉鎖不全症のためポートのMICSで根治術を受けられた患者さんからです。早い職場復帰が果たせてうれしいことです。

  • お便り110

    ポートアクセス心房中隔欠損症の閉鎖と三尖弁形成術とメイズ手術を受けられた患者さんです。岐阜県からお越し頂きました。ブログから引用とリンクさせて頂きました。その後くわしい記事も追加されました。

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お便りのご紹介(お便り111〜120)

  • お便り111

    世にも珍しい心臓腫瘍をMICS手術で無事完全切除。元気に社会復帰された患者さんからです。

  • お便り112

    ポートMICSでの僧帽弁形成術で早いゴルフ復帰へ。じゅうぶん調べ考えぬいて、九州からお越しくださいました。春になるのが楽しみですね。

  • お便り113

    5回目の心臓手術と2つの大きなハンディを乗り越えて。覚悟と決意、そして信頼。患者さんの頑張りが私たちを奮い立たせ最高の結果をもたらしてくれました。

  • お便り114

    92歳でも大動脈弁狭窄症を克服。すっかりお元気になられて皆よろこんでいます。

  • お便り115

    MICSの僧帽弁形成術で健康を回復。以前の病院では胸の真ん中の大きな傷跡で、しかも人工弁でと言われていたところからのスタートでした。

  • お便り116

    MICSの複雑三尖弁形成術ですっかりお元気になられました。

  • お便り117

    肥大型心筋症HCMと好酸球増多症のため高度の肺高血圧ジョギングhealth_0098と2弁逆流という危険な状態となり来院されました。そこから粘り強く頑張り、手術に持ち込んで元気な生活を取り返された患者さんです

  • お便り118

    東日本大震災の最中に僧帽弁閉鎖不全症を指摘され、ハートセンターにてMICSの僧帽弁形成術をさせて戴いた患者さんからです。素早い回復でまもなく社会復帰されました。お元気にご活躍のご様子でなによりです。ハーフマラソン楽しんでください。

  • お便り119

    10年前、京大病院にて難手術を乗り越えられた患者さんからお手紙を戴きました。大きな脳梗塞後の状態でしたがあきらめず、再手術の僧帽弁置換術や大動脈弁置換術、メイズ手術などによって危機を脱出して楽しい生活や人生を取り返されたこと、素晴らしいと思います。

  • お便り120

    マレーシアからお越し下さったエホバの証人の信者さんです。僧帽弁閉鎖不全症に対してMICS僧帽弁形成術をおこないました。強い絆を持つことができてうれしいことです。

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お便りのご紹介(お便り121〜130)

  • お便り121

    二尖大動脈弁弁形成で克服した中学生患者さんからのお便りです。つらい中をよく考え、自ら決心して下さったと思います。小さい、外からあまり見えない傷跡はそのご褒美ですね。

  • お便り122

    心筋梗塞の手前で無事、冠動脈バイパス手術で事なきを得た患者さんのご家族からのお手紙です。お迎えに参上したときから心の絆ができていたこと、うれしい限りです。

  • お便り123

    地元の専門病院ではこの日本で無理と言われた複雑僧帽弁形成術を求めて来院された患者さんです。患者さんの熟慮と決断で道が開けたと思います。

  • お便り124

    心房細動で巨大左房に血栓が多量あり、地元で手術はできないと言われて来院されました。障壁を超えて心房縮小メイズ手術にて回復されました。

  • お便り125

    勇気を出してMICSの僧帽弁形成術を決心された若い女性患者さんから。心臓手術で得られた健康はあなたの決断の賜物です。

  • お便り126

    マルファン症候群で二尖大動脈弁による大動脈基部拡張と重度の大動脈弁閉鎖不全症の患者さんがデービッド手術でお元気になられました。地元(日本海側)では人工弁が必要と言われていただけに良かったです。

  • お便り127

    拡張型心筋症のため直径100ミリの巨大左室になり大病院で打つ手なし、移植もダメと言われた患者さんが新しい左室形成術で元気に回復されました。お互い絶対に元気になるという固い決意で協力したおかげです。

  • お便り128

    インオペ(手術不能)と言われてから来院され、三尖弁手術でお元気になられた患者さんから、5年目のお手紙です。これからも楽しい時間をお過ごしください。

  • お便り129

    地元沖縄では僧帽弁形成術はできないと言われ、私の外来へ来られた患者さんからのお便りです。これから楽しく活発な人生を送って下さい。将来の赤ちゃんも楽しみですね。

  • お便り130

    感染性心内膜炎のため重症の三尖弁閉鎖不全症になり、地元九州の大病院でも弁形成はできないと言われ大阪までお越し下さった10代患者さんのお母様からのお便りです。無事、三尖弁形成術が完遂でき、これから元気な人生が楽しみです

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お便りのご紹介(お便り131〜)

  • お便り131

    ご高齢でも弓部大動脈全置換術を受け、お元気になられました。シャキッとした方でしたら年齢だけで判断するのは問題と思っています。また外来でお元気なお顔を拝見させてください。

  • お便り132

    難治性心房細動を心房縮小メイズ手術で克服された患者さんからのお便りです。MICSで傷跡も目立たなく喜ばれました。

  • お便り133

    他院で僧帽弁形成術を2回受け、うまく行かず、次は弁置換しかないと言われてから来院された患者さんが、お元気になられました。もちろん弁形成術で。

  • お便り134

    23歳の若さで次は弁置換と言われた女性が複雑僧帽弁形成術ですっかり元気になられました。これから元気で活発な人生を。将来の赤ちゃんも楽しみですね。

  • お便り135

    バレエを続けるためにMICSコーン手術を受けられたエプシュタイン病の患者さんです。バレエも人生も楽しんで下さい。

  • お便り136

    大動脈弁形成術を希望して遠方から来られたアフリカ出身の患者さんです。弁形成しかもMICSでご期待に沿えて嬉しいことです。アフリカでも活発な生活を!

  • お便り137

    心室中部閉塞型HOCM(肥大型心筋症)で手術を受けられ元のスポーツレディに復帰された患者さんからのお便りです。またマラソンを楽しんでください。

  • お便り138

    二尖弁の大動脈弁狭窄症でついに決意して転院、MICSで大動脈弁置換術と肥大型閉塞性心筋症HOCMの手術を受けて周りがびっくりするほど早く職場復帰を…<

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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検査や心臓手術などの「待ち時間」につきまして―待たせて当然なの?

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検査や心臓手術その他の待ち時間はこれまで多くの病院ではある程度はやむを得ない、一部検査待ちはつらいですねの施設では待って当然という空気さえ強くありました。

 .

もちろんひとりの医療従事者として見れば、検査も心臓手術も人手が必要ですし、病気は待ってく れないため患者さんも時には多数が同時に来られることもあります。

かといってピーク時に合わせて多数の人員を24時間動かす態勢では大赤字になるよう現在の医療制度・保険制度は組み立てられています。

そこで大きなジレンマが生じます。

 .

私たちはこのジレンマを解決すべく、民間病院という比較的小回りの効く施設の特長を活かして、この待ち時間を減らすようにしています。

 .

小回りが効き足腰が強い病院が良い心臓外科を造りやすいのですたとえば心臓血管手術については、医学的に超緊急手術が必要な患者さん、たとえば急性大動脈解離とか大動脈瘤の破裂その他、「今すぐ、ただちに」オペが必要なケースでもこれまで多くは対応できています。

このことは病院のポリシー「緊急はできるだけ断らない」を職員全員が協力して実行してきたおかげと思います。

 .

同じ心臓血管外科手術でも医学的に少しは待てる手術の待ち時間が長いようでは患者さんを助けられない、そういう心臓病がいくつもありますもの、ものによっては数時間、あるいは1-2日、あるいは3-4日待てるケースにはそれに応じて数時間後とか翌日とか2日以内に心臓手術するなどして正しい医学にもとづく治療責任を果たしています。

たとえば心筋梗塞後の心室中隔穿孔不安定狭心症に対するバイパス手術、あるいは突然死の危険性が強い大動脈弁狭窄症その他が挙げられます。

この点が患者さんよりも院内勤労者の権利を優先せざるを得ない大病院、国公立病院とくにある種の大学病院などとしばしば異なる点で、民間病院が患者さん中心のポリシーを本当に持っている賜物と思います。

 .

病院での待ち時間が必要なことをきちんとやっている割に短いのは検査の場合も同じです。

心臓や血管が弱い患者さんが自宅と病院の間を何度も行き来しなければならないのは大変おかしいと思います。

少なくとも患者中心とは言えないでしょう。

 .

そのため私たちのコーディネーター・看護師・検査技師・放射線技師・病診連携・医療秘書)・事務の人たちの努力は大変なもので、権利だけ主張するのに慣れた人たちではできないレベルの手厚く高度なサービスと思います。

私のこれまでの経験から海外の立派な病院と比べてもそん色ないものです。

 .

心臓病では迅速な検査でこそ患者さんのお役に立ちます多くの場合、外来に初診(始めて)で来られる患者さんでも、

その場で血液、胸部レントゲン、心電図、心エコー・ドップラー、必要あれば新型のMDCTで冠動脈や大動脈の造影を行い、

それらの結果を見ながら、2-3時間後には患者さんにご説明し、一緒に画像を見ながら治療の方針を立てることができます。

 .

スピードだけでなくその精度が高いのも特長です。

やはり病院の基本方針や、チームの意識が高いことが大きいと思います。

必要ならば上記のようにそのまま入院・即、心臓手術ということもできます。

私が国立大学病院で長年夢見て努力しても叶えられなかった医療です。

そういう施設では一通り検査を行い説明するまで 3週間、3往復あるいはそれ以上の手間暇が必要なこともしばしばで、これは心臓病の病人に対する姿勢として大きな欠陥があると言えましょう。

 .

もちろんいくら職員皆で頑張っても、もし多数の患者さんが一度に来られる場合などは同じス良い検査・良い医療のために患者さんのご協力も大切ですピードで検査するのは難しくなります。

何事にも限界はあります。

そこで患者さんやご家族にお願いしたいのは、前もって電話一本入れていただき、コーディネーターと相談してお互いのスケジュール合わせを行うことです。

また私の外来の場合は医誠会病院(月曜日午後)と仁泉会病院(火曜日午前と午後)をうまく活用して頂くというのも一法かと思います。

それで無理なく快適でスピーディな検査や治療ができます。

 .

しかし病気によっては前もって相談することができないことは心臓や血管ではよくあります。

そうした急な病気の場合は遠慮なく救急外来に来て戴ければと思います。幸い医誠会病院の救急外来は受け入れ大阪ナンバー1を誇っているためお役に立つことと思います。

やはりその患者さんの状態に応じた対応がベストと思うのです。

 .

以上、待ち時間から心臓血管外科の医療を考えてみました。

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◆参考ページ

心臓手術とはどういうもの?

そのこれからの方向

心臓外科の名医とは

心臓手術と言われたら?!

安全に必要な症例数は?

病院の立派さと心臓外科の立派さは別?

対象となる病気は?

医師の選び方

私のお勧めは?

術後の社会復帰について 

美容について

必要な検査

手術まえのオリエンテーション

米田正始が考案した心臓手術は

 

 

 

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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遠方の心臓手術患者さんの場合は―地元と連携し、より配慮を【2020年最新版】

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全国から患者さんが来て下さることを光栄に思います

最終更新日 2020年ん3月4日

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◾️心臓手術と遠隔医療

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心臓手術は普通は一生にそう経験することのない大きな出来事です。

 

それだけに良い病院や心臓外科名医を選んでどこへでも行きますというスタンスの患者さんは少なくありません。

 

とくに医療を良く知る医師やそのご家族にそうした方が多いのが病院選びの大切さを物語っていると思います。

私の場合は名古屋ハートセンター時代やかんさいハートセンター時代に沖縄、九州(福岡、鹿児島)や四国、広島、島根、京都、大阪、和歌山、三重、奈良、神戸、東京、千葉、茨木、福島、宮城、北海道、一部は海外その他さまざまなところから患者さんが来て下さり、それ自体医師として光栄なことと思います。現在の医誠会病院仁泉会病院でもすでに同じ傾向が見られ、アフリカ・コンゴやタイ、カナダなどからも引き合いがあり感謝しています。

遠方から来て戴く場合、交通費や時間などを含めてある程度のご負担は避けられませんが、来てよかったと言って頂けるよう、全力を上げています。

 

これは私個人だけでなく病院の他職員も同様に努力しています。

遠方の方へのご配慮としては以下を行なっています。遠方から来て戴く負担を上回るメリットが患者さんにもたらされるように努力しています

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◾️心臓手術、遠方へのご配慮1.

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ご自宅と病院の往復回数をできるだけ減らすよう、必要な検査等は集中的に行い、また 地元の病院のデータも活用します。なるべく無輸血にするため、手術の工夫に加えてご希望があれば自己血を貯血します。3−4回の貯血のうち2回を検査入院で完了するなどして負担を減らしています。

 

このとき、検査等を患者さんのご希望を極力実現できるよう、私たちの特長であるコオディネーターを熟練看護師が担い、かつ病院の足腰の強さを活かして工夫します。

 

ある種の大病院のように初診に検査に説明にと何度も行き来するよりも、多少遠方でも一回で効果的に検査と説明ができる方が負担は少ないですとよく言って頂いています。

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◾️心臓手術、遠方へのご配慮2.

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遠方の患者さんほど、十分な運動・心臓リハビリをこなしてから、退院していただくようにしています。

 

通常は心臓手術のあと1-2週間程度で退院患者さんの家庭事情や病院への距離なども考えて退院や通院の予定を立てますできるケースが多いのですが、遠方の患者さんの場合はご本人やご家族と相談しつつプラス1-2週間の余裕をつけて戴いてから退院して頂いています。

 

状況によっては地元の病院と相談し、そこでさらに1週間ほど運動・リハビリののち帰宅していただくなどの方法も取ります。

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◾️心臓手術、遠方へのご配慮3.

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心臓手術直後は近くの患者さんの場合はしばらく当院外来にて診察・検査・投薬を行い、

 

落ち着いた段階でかかりつけ医にもどっていただくか、

 

もともとかかりつけ医がいない場合は協力して地元で良い先生を探すようにしています。

病病連携や病診連携を大切にします 

 

遠方の方の場合は身体の状態を見ながらそのタイミングを考えるようにしています。

 

また遠方のハンデを減らすよう、ちょっとした質問でもできるよう、メールなどで私自身が対応できるようにしています。

遠方の場合ですから地元の病院を大切にし、当院入院中は経過の報告を入れたり、退院時にも詳細なデータをお送りし、地元に戻ってから患者さんが大切にされるよう配慮しています。

 

地元の先生から見れば、心臓手術のみ外注に出したという感覚になるように努めています。

 

昔の学閥や医局制度が強かった時代ならいざしらず、現代は患者さんが満足できればこだわりなく患者さんの希望に応えるのが立派な臨床医の普通の姿です。

地域医療と専門医療の協力も大切と考えます.

◾️心臓手術、遠方へのご配慮4.

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何よりも地元の病院でできない心臓手術を、あるいは同じ手術でもより安全に行うよう努めて います。

 

それが必要な状態なのに、地元の有力病院で断られて私どものところへ来られるというパタンが多いですが、より良いものをもとめて来院くださるケースもあります。

 

なお医誠会病院につきましてはこちらを、仁泉会病院につきましてはこちらをごらんください。

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よく戴くご質問のページにもどる

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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Q: 心臓手術前のインフォームドコンセントでは、どんなことを聞けばよいの?

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Q: 心臓手術前のインフォームドコンセント(略称IC)では、どんなことを聞けばよいのでしょうか?

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インフォームドコンセントは患者さんにとって大切ですA: まずは、その心臓外科医個人や病院のこれまでの実績を聞くことです。

昨今はさまざまなデータを用意している病院や施設が多いので、それらのなかから、関心のある項目について、詳しい説明を受けることです。

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インフォームドコンセントの際には、自分の受ける心臓手術に対する世間一般の成績と個人もしくはチームの成績の2つを尋ねてください。あるいは日本や世界のデータベースでの予測死亡率とその病院での実死亡率を聞いて下さい。

そうすれば、その病院または施設の水準を推し量ることができるでしょう 。

 .

次に、心臓手術に対して、内科的治療を選択した場合の予想される成果について尋ねてください。

この場面で、手術に対する優位性や安全性などの利点も説明されると思います。

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そのうえで、内科的治療よりも心臓手術のほうが良いと医師が確信する理由を尋ねてください。

理解し納得ができてこそ、文字通りインフォームドコンセントです。

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なおご家族というよりファミリー全員の納得が大切ですので、インフォームドコンセントのときにはご足労ではありますが、ファミリーの主な方々に参加して戴くことが良いでしょう。

そして何でも遠慮なく聞いてください。

皆でちからを合わせて心臓手術を乗り切る、元気になるために、こころが一つになることは極めて重要です。

 .

7. 病院や医師の選び方 (セカンドオピニオンも含めて)にもどる

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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7)Q: 心臓手術の対象となる代表的な病気と現状は?【2020年最新版】

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最終更新日 2020年3月5日

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A: 心臓手術の対象となる代表的な病気として挙げられるのは「虚血性心疾患」「弁膜症」「心不全」「大動脈瘤」 「先天性」の5つ です。

心不全のなかに心筋症も含まれます。

CABG.

◾️「虚血性心疾患」

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を対象とする冠動脈バイパス手術では、人工心肺を使わないオフポンプバイパス手術が中心。

用いるグラフトの選択が肝心です。

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動脈グラフトはうまく使えば大変有効ですが、なんでも動脈グラフトにすると時に無駄遣いが生じ、将来新 たな病変が起こって万一の再手術のときに使える動脈がないということも起こります。

やはりその患者さんの状態に応じたキメ細かい対応が大切でしょう。

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◾️「弁膜症」で

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心臓手術が必要といわれた場合、僧帽弁閉鎖不全症では、熟練チームならほとんどのケースで弁形成手術が可能です。

MVP completed大動脈弁閉鎖不全症でも弁形成できることが増えました。とくに二尖弁では一流病院では弁形成が主体です。

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弁形成手術が難しい場合、60~65歳以上の方や、若くても妊娠出産や激しいスポーツを希 望される方にはブタやウシで作った生体弁による弁置換手術という選択もありワーファリンが回避できます。

そのためにも心房細動を極力治すようにします。

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大動脈弁狭窄症も手術か、カテーテルによるTAVIという治療で治せる病気です。

大動脈基部拡張などでは、デービッド手術が、とくに高齢者などのばあいはステントレス弁などが活躍する事例もあります。

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わたしたちは弁膜症にミックス手術(MICS手術、小切開低侵襲手術)あるいはポートアクセス法という創の小さい、体にやさしい方法を、安全性を確保しつつ積極的に使っています。

術後の苦痛を減らし、社会復帰を早め、美容上のメリットというおまけがついてきます。

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◾️「心不全や心筋症」で、

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薬物療法よりも明らかに有効 と考えられる場合には原因治療(たとえば虚血にはバイパス手術など)および左室そのものには左室形成手術を行います。

LVRこの手術には、バチスタ手術ドール手術セーブ手術オーバーラップ手術などがあります。これらが安定してできる病院は少ないです。私たちはそれらに加えて、より低侵襲な心尖部凍結型左室形成術で成果を上げています。

適宜、両室ペーシング(略称CRT)や僧帽弁輪形成術乳頭筋吊り上げ術を併用します。

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重症では普通の心臓手術よりもリスクが高まるため、その利点と弱点を慎重に見極めることが大切です。

また患者さんの安全性を最大限に高めるため、ポイントを絞ったコンパクトな手術操作をこころがけています。

これにより、かつては超ハイリスクと言われた患者さんでも高い成功率を上げることができるようになりました。

 

また閉塞性肥大型心筋症(略称HOCM)、心室中部閉塞性肥大型心筋症、心尖部肥大型心筋症もそれぞれ術式が進歩し、安定した成績が出せるようになりました。

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TAAandSG◾️「大動脈瘤」のうち、

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上行大動脈瘤や弓部大動脈瘤の 治療成績は心臓外科手術(弓部大動脈全置換術など)のほうが良いのですが、

より広範囲の場合には、内科や血管外科の先生方 と協力して、カテーテルで行うステントグラフトEVAR)との 使い分けや併用を行います。

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大動脈基部再建手術ではデービット手術などの自己弁温存術式や、

年齢によっては、生体弁によるインクルージョン法(ミニルート法)生体弁または機械弁ベントール(ベンタール)手術が長期的に有利というケースも少なくありません。

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MICS3 ◾️「成人先天性心疾患」には

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さまざまな病気があります。

心房中隔欠損症心室中隔欠損症動脈管開存症右室二腔症<エプシュタイン病<修正大血管転位症肺動脈弁狭窄症左室緻密化障害

あるいは先天性僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁二尖弁のための大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症、大動脈弁下狭窄症IHSSなどさまざまな病気があります。

これらの多くは心臓手術で治せるか、改善が図れます。

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比較的若い患者さんが多いことを配慮し、私たちはMICS法(ミックス手術)ポートアクセスで小さい創で、術後の苦痛や心の傷を減らし、早い社会復帰を図るようにしています。

(図の左側が従来の手術法での手術創、右側がミックス法のときの創です)

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以上、心臓手術の対象となる主な病気群5つを解説いたしました。

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◆ 患者さんの想い出:

Aさんと初めてお会いしたのはトロントの病院で私が当直していたときのことです。心筋梗塞を患われ、心臓の中に穴が開いた状態(心室中隔穿孔、VSP)でした。ただ70代と当時としてはややご高齢で、それ以上に全身の状態が悪く、とっておきのVSP用の心臓手術(エクスクルージョン法、いわゆるDavid-Komeda法と呼ばれる手術)でも体が耐えられなければ生きられないため私も迷いがありました。

心臓手術が成功するためには手術操作をきちんと行うだけでなく、患者さんが体力でもってそれを乗り越えて下さることが必要なのです。

そこで当時のボスであるデービッド先生に相談しました。患者さんを診察してから検討しようということになり、一緒にICUに行きました。

その途中でAさんの娘さんが廊下に飛び出してきて、デービッド先生、私のお母さんを助けて!と泣きついたのでした。

そのあとしばらくしてデービッド先生は「手術をしよう!」と決意しました。

心臓手術は一緒に開発した心筋梗塞除外術という当時はまだ誰も知らない方法でしたが、見事に決まり、患者さんは笑顔で退院して行きました。娘さんが喜んで下さったのは言うまでもありません。

心臓手術の素晴らしさと醍醐味を心底味わった一例でした。今からもう25年近くも昔のことですが、生涯忘れない、そして生涯私を支えてくれる感動のひと時でした。

 

Heart_dRR
心臓手術のお問い合わせはこちらまでどうぞ

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患者さんからのお便りのページへ

 

7. 病院や医師の選び方 (セカンドオピニオンも含めて)にもどる


◆参考ページ

心臓手術とはどういうもの?

そのこれからの方向

心臓外科の名医とは

心臓手術と言われたら?!

安全に必要な症例数は?

病院の立派さと心臓外科の立派さは別?

医師の選び方

私のお勧めは?

術後の社会復帰について 

美容について

必要な検査

術前のオリエンテーション

米田正始が考案した心臓手術は

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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8)Q: 安全な心臓血管外科手術を受けるために、どのような基準で医師を選べば?

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心臓外科手術では名前より実質や内容が大切です ◾️理想的には、

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自分がこれから受ける治療に対して、最良の成果を出してくれる心臓血管外科医を選ぶことです。

それは肩書きよりも内容や治療実績本位で選ぶということです。

重症患者さんや難度の高いオペであるほど、その病気に精通した経験豊かな心臓血管外科専門医を選ぶべきです。

残念ながら専門医の中にも経験が少ない人もいるのが現実ですから。

また個人の実力と施設(病院)の実力を分けて考えることも必要です。施設として多大な実績をもっていても、その医師個人はまだ駆け出しということもあるのです。

威張る医師、納得できる説明をしてくれない医師、つっけんどんな態度の医師、セカンドオピニオンやデータを出し渋る医師なども良くないですね。

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◾️二極分化?

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昨今は、心臓血管外科患者さんの志向が二極化していて、お店に例えるならば、コンビニエンスストア派 と専門店派に分かれてきているように感じます。

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コンビニ派は一生に一度あるかどうかの心臓手術は専門家のいる専門店が有利です

家の近くの病院を重視し、病院を信じ切っておられるともいえます。

実際、年配の患者さんほど、自分のことよりもお見舞いや付き添いが大変だからという理由で、地理的な条件を気にされるようです。

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一方、専門店派は

自分が納得できる医師や病院を探してどこへでも行くという信念をもって行動されます。

医者や医療者に専門店派が多いのはそのほうが安全と知っておられるからです。

私自身も、自分や家族が患者として受診する場合はベストの専門店・専門医を選びます。医者選びも寿命のうちですから、本気で選びます。

いっぱんの皆様もご自分の体のことですから、安全策がお勧めできます。

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◾️地方の場合は

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さまざまなチームワーク(医師とコメディカル、外科と内科、都会と地方など)を発揮することが大切と考えます   地方や遠方の患者さんの場合、地元の病院と心臓血管外科専門病院がタイアップしてご家族に負担をあまりかけない工夫がある程度はできます。

たとえば大きな心臓手術は専門病院で行い、

楽に歩けるぐらいに回復すれば、地元病院でさらに体力をつけ、

退院後の外来は地元で、ただし年1-2度の定期健診は専門病院で、などの方法があります。

ここでカギになるのは地元の病院と専門病院の協力関係です。

何事もじっくり相談することがまず大切でしょう。

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安全に必要な症例数は?

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医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
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